- 出版社:英治出版
- サイズ:20cm/423p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86276-009-8
社会が変わるマーケティング 民間企業の知恵を公共サービスに活かす
フィリップ・コトラー (著), ナンシー・リー (著), スカイライトコンサルティング株式会社 (訳)
- 全体の評価
(1件のユーザーレビュー)
- あなたの評価
この商品を評価して本棚に反映
評価しました! ×
- 税込価格:2,520円(72pt)
- 発行年月:2007.9
- 発送可能日:24時間
- 本
- 今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
- hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!
商品説明- 「社会が変わるマーケティング 民間企業の知恵を公共サービスに活かす」
長年、民間企業で使われてきた「マーケティング」の手法を、行政機関や公共サービスで活用することを提案。子どもたちを元気にしたイギリスの学校給食革命やアメリカの郵政公社の実例など、具体的な実践方法を紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「社会が変わるマーケティング 民間企業の知恵を公共サービスに活かす」
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/03/22 20:23
しなやかな維新の起こし方
投稿者:kc1027(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
マーケティングの勢いは留まるところを知らない。
民間企業での長年に渡る実践を経て、マーケティングはいよいよ社会の側を
変え始めた。本書は豊富な事例でもって公益を実現するマーケティングと
その手法を解説している。
民間企業におけるマーケティング対象は市場という名のお客様の塊だ。
公的部門におけるマーケティング対象は市民という名の生活者の集まりだ。
ここで奇妙な感覚に襲われる。お客様と市民は別々に引き裂かれた存在
ではない。お客様としての人間は自分の意思でモノやサービスの対価を
企業に払う。市民としての人間は、税金を払う。払う前提は、サービス
以前に、国や地方といった土地にいることだ。当然、状況によっては
選べない場合だってある。払い方も国に対して払う場合もあれば、
地方に対して払う場合もあり、購買に付随して払う場合もあれば、
いつの間にやら徴収されている場合もある。
いずれにしろ、公的部門におけるマーケティング対象者は、そこに住んで
土地に根ざしていることによって、サービスを受けたり税金を払ったり
している。
本書で最も新鮮だったのは、終章で紹介されるニューヨーク市にCMO
(チーフ・マーケティング・オフィサー)がいるという記述だった。
その使命たるや1.市の新しい収入源を育て上げ、2.市の重要な施策と
各関係機関を支援し、3.市を世界中に売り込むことによって観光を
盛んにし、雇用機会を増やすこと、だというから驚きだ。
あのニューヨークでさえ、ここまでマーケティングに重点を置いて行政を
行っているということは、裏を返せば、世界最先端で在り続けるには
不断の努力が欠かせないという身も蓋もない現実の証左なのだろう。
こうして世界中の公的機関で土地の魅力を上げるためのマーケティングが
今も行われていて、そのサービスの優劣によって、移動できる市民は
移動している。当然法人というヒトも同様に。
「社会が変わるマーケティング」を考えること、それは税金の対価は
何なのかという、古くて新しい問題を顕在化させるものであるのだろう。
それは詰まるところ、税金の使い方を通じて、どんな風に生まれ、
どんな風に生きて、どんな風に死んでいきたいのかを考える行為に
他ならない。
では日本では誰がそれを形にしていくのか?それはサバイバルに
必死な地方を背負う人間、地方公務員ではないだろうか?本書にはそんな
世界の事例が随所にある。日本でも、ここ数年虐げられ続けた地方が、
公共サービスのマーケティングに真に目覚めたとき、しなやかな維新は
起きるのかもしれないし、もしかしたらそれはすでに、始まっている
のかもしれない。







