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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.10
  • 出版社: 竹書房
  • レーベル: ラズベリーブックス
  • サイズ:15cm/586p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-8124-3278-5
文庫

紙の本

わたしの黒い騎士 (ラズベリーブックス)

著者 リン・カーランド (著),旦 紀子 (訳)

13世紀イングランド。父の城を一歩も出たことのないジリアンが嫁ぐことになったのは、「黒い竜」「イングランドの禍」とあだ名される恐ろしい騎士クリストファー。しかも、彼には秘...

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わたしの黒い騎士 (ラズベリーブックス)

税込 1,005 9pt

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商品説明

13世紀イングランド。父の城を一歩も出たことのないジリアンが嫁ぐことになったのは、「黒い竜」「イングランドの禍」とあだ名される恐ろしい騎士クリストファー。しかも、彼には秘密があった。じつは盲目であるという秘密が…。そのことを、腹心たち以外には誰にも知られまいとするクリストファーにとって、亡き親友との約束でいやいやながら結婚したジリアンは疎ましく、ジリアンにもクリストファーの行動は不可解で恐ろしいことばかり。しかし、ふとしたきっかけでふたりは互いの心のうちに秘めた優しさと強さに気づいていく…。世間知らずで無垢な乙女と、秘密を抱える剣士の恋は、せつなく、心ふるわせる。リタ賞受賞作家リン・カーランド、日本初登場。【「BOOK」データベースの商品解説】

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評価内訳

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紙の本

信頼とは

2007/11/15 16:12

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る

ウェアウィックの領主の娘ジリアンは、ブラックモアの領主、クリストファーと結婚することになってしまった。
父親から虐待され、城から出た事のない純真無垢なジリアンは、
『イングランドの禍』『黒い竜』と異名され、悪魔儀式を行う恐ろしい男という噂を信じ、ビクビクしながらブラックモアへと旅立ちます。

そこで出会ったクリストファーの態度はよそよそしく、怒鳴り散らす彼に身が縮む思いだった。

しかし、徐々に夫の優しさを目撃しもしかしたらここでずっと暮らしていけるのではと思い始めます。

クリストファーも亡き親友であり、ジリアンの兄に頼まれ、仕方なく彼女と結婚したことで苛立っていたが、彼女の父親に傷つけられた深い痛みを知り、彼女を守りたいと信頼されたいと思うようになっていくのです。

ジリアンは父から受けた虐待によって、クリストファーは亡き妻から受けた心の傷と視力を失って深く傷ついていました。

前半、虐待により自信を失くし、いつ失敗して殴られるのかとビクビクしているジリアンの姿が痛ましく、涙ぐんでしまいました。
中盤、そんな彼女の心の傷を知ったクリストファーは、何とかして妻の信頼を得ようと試みます。
クリストファーの忍耐強く妻に接する姿、寄り添う二人の姿が思い浮かぶような細かい描写に、心が温まりました。

信頼されるとは、信頼することでもあるんですよね。
お互いがお互いを必要だと感じる二人の触れ合いや言動にまた涙がにじんできました。

互いに本来持っている自信を取り戻しかけた二人ですが、ジリアンの父という敵とどう対決していくのかも見所です。

ページ数が多いですが、物語に引き込まれたらそんなことは気にならず、一気に読めました。
脇役の人物設定もしっかりしており読み応えのある一冊です。

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2007/11/29 13:32

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2009/10/12 19:45

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2023/06/14 22:03

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