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試練が人を磨く 桑田真澄という生き方

  • 出版社:扶桑社
  • サイズ:16cm/256p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-594-05487-8

試練が人を磨く 桑田真澄という生き方 (扶桑社文庫)

桑田 真澄 (著)

  • 全体の評価 4.52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:58016pt
  • 発行年月:2007.9
  • 発送可能日:購入できません

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ユーザーレビュー- 「試練が人を磨く 桑田真澄という生き方」

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/10/03 22:06

応援したい。

投稿者:由良 博英(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は野球には興味が薄いのだが、書店でこの本を立ち読みして、惹かれるものがあったので買った。「とにかく感謝することと驕らないこと、そして自信を持つこと、この三位一体だ。」本書はそのテーマに貫かれた桑田投手の自叙伝である。1994年のシーズンの話題が中心になっており、各場面で著者の謙虚な心情の窺い知れるところが興味深い。現在、米メジャーのパイレーツを退団になった著者だが、復帰を望んでいる様子。応援したい。

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/09/14 21:48

先入観なく読めば、刺激されるところが大きい桑田投手

投稿者:JOEL(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある人にとっては甲子園のヒーロー、またある人にとっては巨人のエース、またある人にはメジャーリーグに挑戦した向上心の人。桑田真澄は、各年代の野球ファンにいろんな形で記憶されている。すでに何冊かの本を出しており、素顔ものぞかせてくれている。

 本書で一番興味深かったのは、高校一年生の夏に甲子園に登場したときのエピソードである。
 中学でも地区大会レベルでは優勝していたが、PL学園に入学直後は、特段の目立つものがなく、外野の球拾いに甘んじていた。その外野からの返球の様子を見ていたコーチに注目され、特訓を受けたあと、PL学園を甲子園優勝に導くまでになる。その期間わずか数ヶ月。清水氏の特訓も、桑田だけスクワットを200回追加などと、過酷なものではあったが、それに耐えて急成長したストーリーは目の覚めるようなものだ。

 身長は170cm台とスポーツ選手としては小さい。それにも関わらず、清原とのKKコンビで、甲子園に5回出場し、優勝2回、準優勝2回、ベストフォー1回と驚異的な成績を収めた。結果から見れば、才能があったとしか思えないのだが、清水氏に見出されていなかったら、それもなかった。
 人生において成功する人によくあるように、こうした偶然の出会いに引き寄せられて、成功の階段を上った典型的な例だ。桑田の才能とそれを見出す人と、どちらが欠けてもこうはならなかった。

 桑田は、早大進学を志向しながら、ドラフトで巨人に指名されて入団する。その経緯を誤解されて、巨人と密約があったのではないかと疑われた。その点も、詳述している。桑田は、スポーツ・マスコミの報道で作られたイメージとかなり違い、まじめで努力家だった。そして、いたって謙虚である。

 高校時代は華々しい成績であったが、プロ野球でも成功を収めるとは、入団時にはあまり思われていなかった。高校野球のピッチャーとして完成されており、プロでは通用しないかのように言う人も少なくなかった。
 実際には、入団後の身体作りもうまくいって、2年目からは15勝をあげる投手に成長する。先入観にとらわれると、桑田というピッチャーを理解し損ねる。投手としては体が小さい、打撃の方がセンスがある、高校野球で完成してしまっている、などと思われた時点で、その後の桑田はなかった。

 その意味では、本人の努力と才能もあるが、それに気づく指導者の存在も大きい。桑田は、たぶんにスピリチュアルな視線を持っている。ひょっとすると、それが、自分の周囲にそうした人を呼び寄せているのかも知れない。先の清水氏も交通事故にあって、一命が危ういところまで行きながら、結局、回復している。

 ちなみに、マウンド上でボールに何かしらつぶやく姿も現役時代に有名だった。それは、ワン・ストライクとるごとの「ありがとうございました」である。これも読唇術で誤って理解されていたことが、本書で披露されている。この点は笑える。

 桑田はもちろんすべてに順風満帆だったわけではない。ダイビングキャッチでヒジの靱帯を痛めているし、メジャーリーグに挑戦したときも審判にぶつかって足を痛めた。不動産投資は人に任せて、大失敗している。ひどい中傷にもあい、ものをぶつけられたりしている。それでも忍耐強く、努力を重ねていく。
 
 結局、目標としていた200勝には届かず173勝に終わった。人生は、何もかもうまくいくわけではないが、才能と努力と、それを認める人の存在があれば、ここまでたどり着けるという好例を球界に残した。

 試練が人を磨くと言うのは簡単だが、ここまで実践できれば見事と言うほかはない。少しでも真似をしたいと思った。

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