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山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞

  • 出版社:作品社
  • サイズ:20cm/354p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86182-146-2

山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞

山本 周五郎 (著), 末國 善己 (編)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,94084pt
  • 発行年月:2007.11
  • 発送可能日:24時間

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  • 税込価格:21,000600pt
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商品説明- 「山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞」

山本周五郎の知られざる探偵小説62篇を大集成。第2巻は、長篇のホームズ・パロディを筆頭に、ルブランの「ルパン」シリーズや、フリーマンの「ソーンダイク博士」シリーズなど、海外ミステリーの影響を受けた作品を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧- 「山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞」

シャーロック・ホームズ 4−152
猫眼石殺人事件 153−205
怪人呉博士 206−225

著者紹介- 「山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞」

山本 周五郎

略歴
〈山本周五郎〉1903〜67年。山梨県生まれ。43年「日本婦道記」が直木賞に選ばれるが受賞を辞退。その後も亡くなるまで、あらゆる文学賞を拒否し続けた。他の著書に「樅ノ木は残った」など。

ユーザーレビュー- 「山本周五郎探偵小説全集 2 シャーロック・ホームズ異聞」

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4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/03/12 19:10

失恋第五番と六番は中断して当然のシリーズ。余りにも俗、子供だって読んでうれしくありません。でも他はホームズ譚レベルといってもいいかも

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

山本周五郎といえば、もう30年以上前に出ていた新潮社版の全集を思い出しますが、まだまだあったんですねえ、未収録作品が。しかもこんなに立派な装幀の本で6冊分。児童向けのものばかりですが、こんなに沢山あるとは思いもしませんでした。しかも、巻末の解説をみると掲載誌は判明しているものの、雑誌が見つからずに収録できなかった作品がまだまだあります。

30年前の全集編纂のときに探していたら、まだまだ廃棄されていないものがあったんじゃないか、とか、いやネット時代の今だからこそ埋もれていたものが見つかるんだとか、色々考えてしまいます。でも、この本のタイトルには驚きました。周五郎がシャーロック・ホームズ譚を書いていた?

早速内容紹介に入りますが、最初に断っておきますが、収められた六篇のうちホームズ譚は一篇だけです。でも、騙された気はしません。日本人が活躍する他の作品も、怪異譚風のものあり、追跡シーンあり、変装ありとホームズ譚と印象はかわりません。1935年の日本は、50年以上前のロンドンに似ているのかしらん、と思ったりします。ちなみに相変わらず素敵な装幀は小川惟久です。

・シャーロック・ホームズ (「新少年」1935年12月号別冊附録):ホームズが日本を舞台に、「モンゴール王の宝玉」をめぐってドノバンという悪人と闘う話で、ワトソン役は浮浪児の凡太郎少年。真田男爵令嬢・静子との恋もからめて・・・

・猫眼石殺人事件 (「新少年」1935年12月号別冊附録):東邦日報社の社会部記者で入社二年目の春田三吉は27歳、彼が相手にするのは謎の侠盗、予告とおりに現れた盗賊は・・・

・怪人呉博士 (「新少年」1935年12月号別冊附録):理科大学の研究生・押川三郎は「XF火薬」の発明で有名な変人の呉博士のところで研究の実習をするはずが・・・

・出来ていた青 (「新少年」1935年12月号別冊附録):山手の「柏ハウス」でおきた殺人事件、被害者はマダム絢というアメリカ人の妾、彼女の部屋で花骨牌をしていた三人が疑われて・・・

・失恋第五番 (「新少年」1935年12月号別冊附録):東邦合成樹脂株式会社の御曹司で連絡課長でもある千田二郎は、秘書の宮田俊子に仕事を任せて遊んでばかり。気になるのは特攻崩れと言われる男たちの犯罪で・・・

・失恋第六番 (「新少年」1935年12月号別冊附録):宮田俊子の陰謀で、いつも恋が実らない千田二郎、銀行ギャングに友人が撃たれて・・・

・編者解説  末國善己

少年ものなので、詳細はこれ以上書きませんが、読みやすいのであっという間に読み終えてしまいます。それにしても素敵な造本です。本文の紙質も腰があって手にしたとてもいい。それと手触り。実はツルツルの紙って嫌いなんです、触っていて冷たくて。どもこの紙はいい。色合いもアイボリーが入って温かいし、紙の凹凸が指先から存在感として伝わってきて。

それと解説、これが丁寧です。ただし、気になる一文があります。

周五郎がどのような探偵小説を読んでいたかが分かる資料はないが、決して熱心な探偵小説読者ではなかったであろう

がそれですが、末國の編者らしからぬ失言ではないでしょうか。「熱心な探偵小説読者ではなかった」が、引っ掛かります。よく読めば、探偵小説が好きではなかった、とは書いていないのですが、そう受け取られかねません。例えば、山本が繰り返しホームズ譚を読んでいたとすれば、資料は少なくとも熱心な探偵小説読者ではあるはずです。

好きでなかったら、児童向けとはいえこれだけの数のミステリを書くことはなかったでしょうし、『寝ぼけ署長』などはミステリの定石をきちっと踏んでいることからも熱心な読書体験がないわけがありません。せめて時代小説の資料に比べてミステリ関連の資料の数が少ないとか、数値的な言及に留めるべきだったのではないでしょうか。むしろ、その後の執筆を考えれば、「残された資料は殆どないが、熱心な探偵小説読者であった」と書くべきだったと思います。

ちなみにbk-1の内容紹介は

山本周五郎の知られざる探偵小説62篇を大集成。第2巻は、長篇のホームズ・パロディを筆頭に、ルブランの「ルパン」シリーズや、フリーマンの「ソーンダイク博士」シリーズなど、海外ミステリーの影響を受けた作品を収録。

となっています。熱心な読者でない人が海外ミステリーの影響を受けるでしょうか。末國の勇み足、わたしはそう思います。

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