理由あって冬に出る (創元推理文庫)
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- 税込価格:609円(17pt)
- 発行年月:2007.10
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商品説明- 「理由あって冬に出る」
芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい—吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた!にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは?コミカル学園ミステリ。第16回鮎川哲也賞佳作入選、期待の新鋭のデビュー作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【鮎川哲也賞佳作(第16回)】【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「理由あって冬に出る」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/03/20 18:21
壁男と行方不明の美人
投稿者:かつき(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
美術部、演劇部、吹奏楽部、文芸部といった
文系の部室が集まった芸術棟を舞台に
学校の怪談を絡めたミステリー。
高校1年葉山は、吹奏楽部の部長高島や秋野麻衣とともに
その怪談「壁男」と、6月で行方不明になった立花先輩の幽霊を
つきとめることになります。
軽いノリで描かれているのですが
ミステリーとしては古典的なつくりです。
並行して建つ建物があり
一方の建物から向かい側の部屋で起こる殺人、
人が消えるなど事件を目撃するというもの。
もちろん、その部屋は密室です。
このミステリーもまた芸術棟に現れるはずの壁男が
向かい側の第二別館に現れ、それを芸術棟から見つけます。
第二別館で見張れば、芸術棟に幽霊が現れます。
楽しい趣向(?)が続きます。
登場人物のキャラクターもよく
小柄で責任感の強い高島先輩、
博識で探偵役の伊神先輩などよく作りこんでいます。
ただ伊神が出てくると高島がかすんでしまう。
彼女は最後まで同じように描いてほしかったのは欲張りでしょうか。
ミノのキャラクターもおもしろい。
ミステリーのカギとなる彼の存在が忘れがたい。
彼がともすれば嫌な奴になりかねないのに憎み切れず、
最後はかわいそうな目に合わせますが
それもまた自然な流れで、読ませます。
伊神がひとりで解決してしまうので物足りないが
最後まで怖がらせてくれるのがいいですね。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/07/27 11:27
キャラ読みで楽しむ学園ミステリ。キャラがすごく好き。
投稿者:惠。(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。
書店で平積みされているのが気になって手に取ってみた。
学園ミステリというのかな。主人公は葉山くんという高校一年生の男子だ。しかし主役といっても彼は、ワトソン役。ストーリーテラーはワトソンの役割と相場が決まっているのだ。ワトソン役ゆえか、葉山君はちょっとおっちょこちょいで気弱で頼りない(笑)。けちょんけちょんに言ってるけれど、憎めないキャラクターだ。
対して、ホームズ役を務めるは伊神さんという高3男子。彼は頭脳明晰…なんだけれど、それ故、先の読めない言動が多い。チェスや将棋で、10手も20手も先のことをことばにして、その間の説明を省く感じかな。でも、彼もちょっと変わっているけれど、憎めない。
と、葉山君にしろ伊神さんにしろ、憎めないキャラクターだと言っているが、実はそこに至るまでには多少の山や谷があった(大袈裟)。読み始めが、非常にとっつき辛かった。簡単にいうと、文章がお上手ではないのだ。
ごちゃごちゃ文章の連続で、読んでいておいてけぼりを食らうところが多々あった。だけれども、わたしは本は雰囲気で読んじゃうタイプなので、十分に楽しめた。
キャラがいい。
コミカルでかわいいのだ。でも、葉山君や伊神さんといったキャラが好みではないひとには、楽しむ要素があまりないかもしれない。
ラストは高校生が主人公といっても苦い。大人の世界はちょっぴり辛いのです…といった感じ。こういうバランスも好きだなぁ。
続編があるので、次を読みます!







