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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2007/12/14
  • 出版社: 双葉社
  • レーベル: アクションコミックス
  • サイズ:21cm/108p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-575-94142-5

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著者 臼井 儀人 (著)

クレヨンしんちゃん Volume47 (ACTION COMICS)

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評価内訳

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紙の本

しんちゃん史上最大の衝撃?まさか、○○さんが、・・・・・・・!

2009/09/21 15:35

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダブルディ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この47巻の書評は、発売直後に書くつもりだった。
 それが、こんなにも遅くなり、しかも、時期的に、
最悪のタイミングとなってしまった。
 だったら、書かなければいいじゃないかと言われるかもしれないが、
この最悪のタイミングで、あえて書く理由については後述する。

 この47巻に収録されているある話について、
その衝撃的な部分が、連載誌に掲載された際、
その内容に関して、「週刊アサヒ芸能」や「アエラ」といった
雑誌に、取り上げられるまでに至った。
 私自身も読んだとき、びっくりした。
 だが、そのストーリー展開を否定するつもりはない。
 その理由を以下に述べる。
 本作品は、漫画によくある設定であるキャラクターが、年を取らない作品である。
 そんななか、長い連載年数の間に、
主だった女性キャラクターのほとんどは、結婚・出産をしている。
 本作品の主人公しんちゃんにも妹が、生まれている。
 そんな状況で、オリジナルのキャラクターに、
変化をつけるのは、限界に近づいていた。
 ところで、この巻の問題となる話の主人公の1人である
しんちゃんの通う幼稚園のまつざか先生は、独身である。
 それは、まつざか先生は、職場の同僚であるよしなが先生と
対比して描かれていて、そのよしなが先生が結婚したので、
まつざか先生は、2人のキャラクターを引き立て合うために、
作品の都合上独身のままにせざるをえないからである。
 一方、そのまつざか先生の恋人である徳郎さんは、
本作品に登場してから長いが、本作品の途中から登場した
いわば新キャラクターである。
 だから、今回のようなストーリーにおいては、
オリジナルのキャラクターでは、描くわけにいかないし、
あまり登場しないキャラクターで描いてもインパクトがない。
 そこで、白羽の矢が、徳郎さんに立ったのでないか。
 以上のような理由で、私は今回のストーリーを支持する。
 ただ、もう、まつざか先生に、新たな恋人ができるような展開は、
絶対に期待できないことだけは、本当に残念である。

 現在(09年9月)、公開中の映画
「BALLAD 名もなき恋のうた」の原作は、
映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!
戦国大合戦」(以下、「アッパレ!戦国大合戦」)である。
 この「アッパレ!戦国大合戦」には、衝撃の結末が
用意されている。
 その作品にそぐわない衝撃の結末を描くにあたり、
脚本・監督の原恵一氏は、本作品の原作者である
臼井儀人氏の許可を取ったという。
 その臼井儀人氏が、今回の話を描く際に、
この「アッパレ!戦国大合戦」のストーリーが、
ヒントになったのでないかと私は、思っている。
 今となっては、確認のしようもないことだが。閑話休題。

 そこで、冒頭に書いたどうしてこの最悪のタイミングで、
書評を書くことにしたかである。
 現在、書評のこの部分を書いているのは、9月21日である。
 今後、報道の内容が、シフトすることになるが、
どのような内容になるのかは、まだ分からない。
 必要以上に持ち上げたものになるのか、あるいはこの1週間の報道において、
安易な憶測記事が、飛び交ったように、婉曲的に貶めるような報道が、
なされるかもしれない。
 だが、臼井儀人氏の「クレヨンしんちゃん」という作品を生み出したこと
の功績は、それ以上でもそれ以下でもない。
 こういった点は、日本のマスコミの著名人の不祥事や訃報に対する報道で、
欠けているところである。
 そのことを今回の臼井儀人氏の一件を通して、訴えたかったし、
今後なされるであろう報道に対する違和感を埋めたいので、
あえて書評を書くことにした。

 今後のことであるが、連載については、
臼井氏から届いている原稿に関しては、掲載して欲しい。
 単行本については、ページ数が足りないのであれば、
次の巻が、節目となる50巻であるが、無理に単行本化しないで欲しい。
 テレビアニメと映画については、「ドラえもん」のように、
今後も継続して欲しい。
 そして、原恵一監督やしんちゃんの声の矢島晶子さんのような
新たな才能を発掘して欲しい。
 そうすることが、臼井儀人氏の「クレヨンしんちゃん」という傑作を
生み出したことを称える最大のことでないか。合掌。

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