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ウォーリアーズ 6 ファイヤハートの旅立ち

  • 出版社:小峰書店
  • サイズ:20cm/402p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:978-4-338-22706-3

ウォーリアーズ 6 ファイヤハートの旅立ち

エリン・ハンター (作), 金原 瑞人 (共訳), 高林 由香子 (共訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,68048pt
  • 発行年月:2007.11
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「ウォーリアーズ 6 ファイヤハートの旅立ち」

族長になったファイヤハートの前には、新たな敵が…。部族を守ることはできるのか!?ウォーリアーズ1期最終巻。【「BOOK」データベースの商品解説】

族長を失ったサンダー族では、不安と混乱が渦巻いていた。部族をまとめていかなければならなくなったのは、飼い猫としてサンダー族に入ったファイヤハートだったが、またしても森の中に悪がはびこりはじめ…。1期最終巻。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ウォーリアーズ 6 ファイヤハートの旅立ち」

エリン・ハンター

略歴
〈エリン・ハンター〉2人の女性作家、ケイト・ケアリーとチェリス・ボールドリーのペンネーム。イギリス在住。

ユーザーレビュー- 「ウォーリアーズ 6 ファイヤハートの旅立ち」

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/03/18 16:41

猫が主役のファンタジー

投稿者:菊理媛(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ファイヤポー戦士になる』から始まったこのシリーズも、この巻をもってひと段落となる。
 家猫だった子猫のラスティが、森の野生猫四部族のひとつ“サンダー族”の族長ブルースターのスカウトで、ファイヤポーの見習い名を与えられて一族に加わるところから始まり、長じて戦士ファイヤハートとして活躍する物語だ。
 生粋の野生猫ではなく、一族の生まれでもないことから阻害されて辛い思いもするが、持ち前の忠誠心と勇気で一族の窮地をたびたび救い、仲間の裏切りに傷ついたブルースターの信頼を得て副長を任されるまでになる。心を病んでいた族長が、一族を守るために命を賭ける戦士たちの行動に目覚め、一族を救うため命を落とした後を継ぎ、サンダー族の長として九生を授かり、ファイヤスターとなった。
 さて、A cat hazu nine lives.「猫に九生あり」というのは、英語圏でのことわざだそうで、族長が9つの命を持つくだりは、そのあたりを踏まえてのことと思われる。Care killed the cat.「心配は身の毒」ということわざもあるらしいが、これも九生ある猫さへ心配することで死んでしまうという表現なのだとか。まさに、ブルースターは心配ごとで命を落とした。
 シリーズを通しての宿敵タイガークローは、いかにもそれらしいエピソードがいろいろ語られてきたが、この最後に来て「ソレはないでしょ?」と思うような展開で命を落とす。それこそ九生を得た族長でありながら・・・の出来事で驚いた。
 そして大団円を迎える戦いの相手は、そのタイガークローは置き土産として招き入れてしまった町の無頼猫集団、ブラッド族だ。戦士の掟に従う心を持たない町の猫軍団と戦うために、森の4部族が団結し、自分たちの森を守るために戦う圧巻のエピローグだ。
 大筋は、ラスティー→ファイヤポー→ファイヤハートと出世魚のようにその名を変え、族長として一族を率いる立場になった飼い猫の成長物語なのだが、子供向けの内容にとどまらず、人間関係の難しさや友情の大切さなど、猫の世界を通してたくさんのことを教えてくれる良い作品に仕上がっていると思う。
 猫が主役のファンタジーは珍しいのではないだろうか。子どもむけとはいえ、各巻が薄くはないので6巻読み終えるのは難儀かなと手をつけた本だったが、こうして読み終えてみると割りと簡単だった。それは、子供向けの物語だから簡単だったということに終始せず、「相手を信じることの大切さ」「忠誠心をもつことの意義」「仲間を思うやさしさと心強さ」など、人が生きるうえでの教訓も十分に与えてくれる内容になっていると思う。
 登場のはじめから憎憎しげに描かれて、いつかはドンデン返しで「いいやつだった」というくだりはないものかと期待していたタイガースター(タイガークロー)は、ついに悪いヤツのままで終わってしまったことがちょっと残念だったが、その辺は純真な子どもの心がが混乱しないようにという配慮なのかもしれない。
 すでに新シリーズが始まっているようだ。まだこの4月前に2巻が出るところらしく、先が長く待たされそうなので、もうちょっと巻数が出揃うまで手出しを待つかなと思っている。

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