- 出版社:新潮社
- サイズ:20cm/463p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-430406-6
おたから蜜姫
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- 税込価格:1,995円(57pt)
- 発行年月:2007.11
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- 本
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商品説明- 「おたから蜜姫」
かぐや姫が求めた宝を見つけよ。竹取物語に隠された暗号が大江戸の天下を揺るがす。存続すら危うい風見藩時羽家に伊達家から縁談が持ちかけられた。蜜姫の嫁入りを破談にし、千載一遇の好機に飛びつこうとするが、厳しい条件がひとつ。あの五つの宝物のうち、どれでもよいから、ひと品持参せよという。太古から時空を超え襲いかかる、途方もない謎解きと謀略の数々。好評「蜜姫シリーズ」第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
存続すら危うい風見藩時羽家に伊達家から縁談が持ちかけられた。蜜姫の嫁入りを破談にし、千載一遇の好機に飛びつこうとするが、ひとつ厳しい条件が。5つの宝物のうち、どれでもよいからひと品を持参せよという…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「おたから蜜姫」
米村 圭伍
- 略歴
- 〈米村圭伍〉昭和31年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。平成11年「風流冷飯伝」で小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー。著書に「退屈姫君伝」「おんみつ蜜姫」など。
ユーザーレビュー- 「おたから蜜姫」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/01/15 10:41
今回のタイトルは「おたから蜜姫」ではなく、蜜姫の母親である「おたから宇多」のほうがふさわしいかな
投稿者:安之助(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の性格を一口で言えば、【(インディー・ジョーンズ+ダ・ヴィンチ・コード)÷2】風の趣を持ちながら、ユーモア小説の色合いでまぶしたものである。日本人ならほとんどの人が知っている「かぐや姫」の話、その中に登場する「財宝」が、お伽噺の中だけではなく、象徴するものが現実にあるのではないか。それを「蜜姫」一統が探すことになった。
「かぐや姫」の話とは『竹取物語』である。この世のものとは思えないかぐや姫に、『竹取物語』には5人のプロポーズする男性が登場する。かぐや姫は5人の申し込みに、誰とは選べないので、別々の「珍宝」を取ってくるという課題を出し、「早く成し遂げた人のものになりましょう」と返事をする。課題は【仏の石の鉢】【蓬莱(ほうらい)の玉の枝】【火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)】【龍の頸(くび)の玉】【燕(つばくろ)の子安貝(こやすがい)】の5種類である。5人はみんなミッションに失敗して、そこで“真打?”登場である。前記5人は位こそ高い貴族だけれど、所詮は並みの人間。だが、天皇は別格である。いうならば現人神だ。普通には断れない。そこで、月の住人と正体を明かし、次の満月の夜に月から迎えが来ると言った。だが、諦めきれない天皇は、軍隊を動員して、妨害しようとしたが、失敗に終わり、かぐや姫は月に帰っていった。
「蜜姫」一統と記したが、前巻の『おんみつ蜜姫』でわかるように(本書のP24~25に『おんみつ蜜姫』のあらすじが載っています)蜜姫はどちらかというと思考よりも肉体行動派。だから、『竹取物語』の中に隠れている謎を解読するのは、蜜姫の母親の「甲府御前」が中心になって行ない、蜜姫は「手がかりになりそうな場所を調べる」役目である。
ところで、甲府御前たちの謎解きの根拠としてのものが、100%文献を著者が調べたものなのか、あるいは、私が知らないだけで、前から「説」として唱えられたいて、著者はそれに啓発して膨らましたものなのか。何しろ、『源氏物語』や『今昔物語』を引用して、謎解きの根拠にしているのだから、そういう面では、あながち嘘ばっかしとは断定できない。
プロポーズした5人の名前は「石作の皇子」「庫持の皇子」「右大臣阿部御主人」「大納言大伴御行」「中納言石上麻呂足」、もちろんズバリそのものの名前の人物はいないが、「阿部氏」や「大伴氏」や「石上氏」は実際にある「姓」だし、「皇子」という肩書きは限られてくる。また、皇室の系統図には「迦具夜(かぐや)」があるという。
“おたから”が何を指すのかがわかったら、今度はどこに眠っているのかが問題になるが、あくまでも“おたから”は「かぐや姫の-」ではない。それが暗示するものを後世の人が隠したので、一統は発見するべく努めたのである。それがなにかを明かしたら、“ネタばれ”になるかもしれないから自重するが、なぜ蜜姫でなければいけなかったかが、よく収束されていることは確かだ。







