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市場最年少の22歳でチェス世界王者。IがBMスーパーコンピュータと「世紀の対決」をしたことでも有名な著者のもとには、いまや世界中のビジネス界から講演依頼が殺到しているそうです。常に世界中の話題をさらってきた王者カスパロフが、どのように成長してきたかを語り、最高の判断を下すための考え方を披露してくれる本。
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チェスの世界王者、ガルリ・カスパロフによる本。
内容は、チェスの試合を通じて得られた意思決定プロセスの改善方法である。
著者は、非常に長期にわたってチェスのチャンピオンの座を維持してきた人物であり、それだけにその意思決定プロセス及びその改善方法は秀逸である。なぜなら、ただチャンピオンになるだけではなく、その座を維持し続けることは、時代の変化に適合するだけの能力が要求される。時代の流れがあっても正しく意思決定するならばいつまでも勝ち続けることができるが、それが困難であることは言うまでもない。
この本には、彼の意思決定プロセス思考方法といったものが具体的に表現されており、是非とも読むべき書物として5点を与える。
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チェスの世界チャンピオンが語る、チェスから眺める勝利の法則。
分析と想像と不断の努力、それが何よりも大事であるというのはどの分野でも同じであるということが示されていた。
もう少し精読しないと、他のジャンルとの違いははっきり認識できないけど、もう少し問題意識が露になったらもう一度読んでみたいと思う本である。
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前半はチェスの世界を知らないことも助けてかスイスイ読めたが、後半は同じ内容の繰り返しに感じられ、読み疲れた。
考え方や行動の仕方も、歴史上の著名人の発言を引用したものが結構あり、カスパロフさんに触れられた感が薄い。
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成功を疑え。
行動なき戦略は無意味。 戦略なき行動は無謀。
http://bushido-cast.jugem.jp/?eid=289
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原題は"How Life Imitates Chess"。抽象的なチェスというゲームの中で鍛え抜いた思考が、現実世界とどう関わりうるのか。示唆深く、味わい深く、尊敬に値する述懐。
紛うことなく「天才」と呼びうる著者の業績が、常識的な思考パターンを究めた結果得られたということは大きな衝撃だった。理解できる常識的な方法論を極めることで驚異的な結果が得られたこと。驚異的な結果をもたらしたのは常識的な方法論であったこと。
目的と手段を上り下りする感覚、抽象と具体の対応づけ、方法論と応用の関係、感覚的にはこれらは僕の感じ方と大きな差はなかった。このことが意味する可能性は計り知れない。もちろん資質や能力の差はそれぞれにあるが、「天才」に抱いてしまう、奇抜な能力や才能といった幻想を、自分自身に求める必要はないわけだ。
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良い本。短ければもっと良い本。
引用したくなるところは多々あるが、中でも、目指す盤面をまず頭に浮かべそれを実現するにはどうすればよいか考えるって下りに驚く。
何手先まで読めるのですか?と問う人と同じく、現在の盤面からひたすらに読みを重ねるのかと思っていたから、コンピュータが発展すればそれには勝てないでしょなんて考えてたけど、そういった方法なら一概にそうとは言えないなあっと。
創造的という言葉も頷ける。それが戦略というものか。戦術とはすべきことがあるときに何をすべきか知ることであり、戦略とはすべきことがないときに何をすべきか知ることである。戦術とは反応、戦略とは行動。
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天才チェスの小話やエピソードがいろいろ出てくる知らない世界。
戦略的思考など、多くの経営者が読まれている一冊。勝負の世界での孤独との戦いを思わせる。
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原著のタイトルはHow life imitates chess。
和書のタイトルが出版当時の流行をとりいれた「~力」という少し安っぽいものになっていて、内容もある意味ありきたりなものかもしれないが、読み物として面白い。
しかし、カスパロフの思考や生き方、チェスをimitateするのは難しいかもしれない。
ところどころに挿入されているチェス棋士に関する話もチェス好きにはうれしい。
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カスパロフが政治家へ転身したときにいずれこういう本が出ると思ったし、それを仕事で訳せればいいなぐらいには考えていた。本書は一般書、といってもビジネス書(実際は自己啓発書)としてもかなりの評判になったようだ。しかし、いくら一般人も読めるといっても、やはりチェスの特にチャンピオンの系譜等を知っているかどうかでは、かなり説得力が違うだろう。パンドルフィーニの類書『チェス思考に学べ!』(カスパロフは参考にしただろうか)を未読なので、こんな本を読むのは初めての経験となった。
2005年にチェスを引退する前から本書の構想はあったのだろう。様々な団体の前で講演をした経験が、数多く散りばめられたたとえ話からうかがえる(これには少々うんざりする)。My Great Predecessorsシリーズを物したときに本書用にアイデアをいろいろ書きためたはずだ。読者は、カスパロフが引用する著名人、特にチャーチル、孫子等を学べば、自分のチェスも彼にあやかれると思うかもしれない。私は自分のチェス書出版に彼のノウハウを照らし合わせて読み進んだ(笑。
訳に関しては量をこなすノンフィクション翻訳の平均的なプロという感じで、読みやすいわりには今ひとつこなれていない訳語が散見される。しかし、この 400ページほどの量を3か月でやれと言われれば、私はこの水準ではできないだろう。チェス関係のチェックで小島、馬場の両日本チャンピオンが関わっているから、チェスに関してはほぼ問題ない。棋士名の日本語表記も正確で、私も参考になった。このへんはNHK出版だからだろう。誰もがタルタコーワとしているTartakowerを私はタルタコヴェルとしているが、本書によると後年フランスに帰化したかららしい。私も調べたはずなんだけど。
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予測が立ちにくい時期に、負けたり失敗する機会が増えるのは仕方ない。その中で成果を挙げるには「決定力を鍛える」ことが大切。「自信をつけることと謝りを訂正されることの適切なバランスは、各個人が見つけなければならない」。
ある程度は負けざるを得ない環境では、いかに負けるかが長期の勝負を分ける。
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ゴールと中間目標を定めるのが最初のステップ、それらを追求して前進を続けるのがつぎの段階
革新性という美点が不適切という欠点を相殺することはごくまれ
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人間は暇つぶしの方法を見つけるのに素晴らしい創造性を発揮する。真の戦略家が輝くのはこんなときだ。戦略家は前進するため、立場を強めるため、避けられない争いに備えるための手段を見つける。忘れてはならない。争いは避けられないのである。67
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もっとも適任の候補者がかならず当選し、もっとも洗練されたソフトウェアがいちばん売れる。客観性を前提とするこの夢の世界は、競争の激しい環境の複雑さを見落としている。あることをする権利を自分はもっていると思った瞬間、それを失う機は熟し、より懸命に奮闘する者に奪われることになる。298
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負の均衡と悪い習慣が育まれるのは、ひとつの分野に依存しすぎるときであり、それはその分野の順調さが理由になることが多い。私たちはよりよい方法を探すのではなく、最善と思っているものに固執する。自分が何かを学んでいると確認できるのは、不安を感じながら新しいことを試すときだけだ。322
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チェスの世界王者でロシア人である著者(むかしのニュースでIBMのコンピュータとチェスの対決が報じられていたのをちょっと覚えています)が書いた
戦略と戦術の本。
やっと読み終わりました。
チェスの用語や文化が分からない部分があるのと、ロシア人の言い回し(和訳であったとしても)が不慣れであったために読むの時間がかかったみたいです。それに、内容的にはまだちょっとわかりにくい部分もあり、完全に理解できたわけではないようです。
でも、大量の我々に指し示す有効な示唆が含まれていることだけはわかりました。
マテリアル・時・質
一日の終わりに、明日のためにどんな教訓を持ち帰ったのかを自問する
独創性とは努力である。確実性を手放す勇気
全体感を見るバランス。経験と本能
等々
もういちど読み返す機会があれば読み返すべき本だと思いました。
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チェスと経営(ビジネス)を通ずる共通点を書いた本。
・自己分析とは
・戦略とは
・戦術とは
「勝ち抜く、勝利するために必要なものは何か。」
大事な決断をするにあたって、これを読んだ上で、自身の判断を決めてみると、冷静に論理的に考える事が出来るので、失敗しなくてもすむかも。