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アンカーコズミカ英和辞典

  • 出版社:学研
  • サイズ:19cm/2201p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-05-301159-6

アンカーコズミカ英和辞典

山岸 勝榮 (編集主幹)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:3,46599pt
  • 発行年月:2008.1
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「アンカーコズミカ英和辞典」

現代情報社会に対応する約9万項目を収録した英和辞典。3億語のコーパスに基づいて重要度を5段階に表示し、ニュアンスもわかるぴったりの訳語と豊富な用例を掲載。日英の考え方の違いを指摘したユニークなコラムなども収載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「アンカーコズミカ英和辞典」

山岸 勝榮

略歴
〈山岸勝榮〉明海大学大学院教授。

関連キーワード- 「アンカーコズミカ英和辞典」

ユーザーレビュー- 「アンカーコズミカ英和辞典」

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13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/01/10 12:38

辞書はちゃんと引くもんです

投稿者:白みそ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

英語の学習をしていると、いろんなアドバイスをされる。中には正反対のアドバイスが主張されることもある。その中でも代表的なものが、「英文を読むときには、なるべく辞書は引かないようにした方が良い。」という主張と「辞書を引けばひくほど英語が上達する。」という主張だろう。

前者の主張の趣旨は、単語にこだわらずに文章を読むことによって文脈を推理する力が習得できるということにあるのだろうが、あきらかに舌足らずな主張である。英語は基本語彙と文脈推理力でなんとかなるほど貧困な言語ではない。英文の正確な理解のためには、徹底して辞書を引くことが必要だ。
英文を一段落あるいは一章といったある程度の長さごとに辞書なしで読み進めて一応の意味を考えてみた後、もういちど基本語彙も含めて徹底して辞書を引いて精読するようにすれば、文脈推理の力も精読をする力もつくのであって、辞書を引くなということを言いっぱなしにするのは無責任というものだろう。

最近、世間ではかなり人気の高い英語教材の中の、アメリカではリアリティーTVと呼ばれる分野の番組が最近人気だという内容の文章の中で、ある番組を紹介したのような文に出くわした。
Individuals strive to survive in the wild, dealing with the elements of a hostile environment for over a month while competing against one another in a variety of situations for rewards and advantages in the game.

この文章についての和訳が次のようなもの。
「人々が野生の中で1カ月あまりの間、厳しい環境における様々な要素に立ち向かいつつ生き残ろうと奮闘します。」
"the elements"を「様々な要素」と訳しているところが明らかな誤訳である。
"the elements"に自然力あるいは風雨などの悪天候という意味があることは、まともな辞書なら必ず記載されている。
英語教材の執筆者であれば一定以上の英語力を有するはずであるが、そういう人でさえ、辞書をまじめに引かなければこんな間違いをするのだ。

ところでこの「アンカーコズミカ英和辞典」、編集主幹である山岸勝栄氏はまえがきで次のように述べている。
「本書を編纂するにあたって、私は、英語と表裏一体を成す文化(中略)との”不可分性”を追究し、・・・・」
そこで、文化の不可分性の追究を編集方針とする本辞典の"element"の項目を見てみることにしよう。

冒頭に「プロフィール」という欄が設けられ、次のような記述がなされている。
「<事物の構成要素>が基本義.元来、古代の自然哲学者が万物を構成していると考えた四大元素(血・水・火・風)の一つの意味で用いられたが、今日では古風.この意味が近代になって「元素」(2)となり、より一般的な「要素、成分」(1)になった。「自然力、風雨」(4)も元の意味から派生したものである.」
この辞書で"element"の項目を一度でも引いたことがあれば、"the elements"を「様々な要素」などと訳すような間違いは犯しようがないほど丁寧な記述である。

結論 辞書はちゃんと引きましょう。

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7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/12/17 02:16

一を見て十を知ったことにして、日本の英語辞典もここまで進化したかと感心する

投稿者:足目(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この辞書、最大の特徴は、辞書本体より、巻末付録のDave Telke「appleは『りんご』か」にあるのかも知れません。日本語と英語とで名詞の扱い方がどう違うかを説明しながら、冠詞に関して説得力のある説明が記されているからです(本文の説明も平仄が合っている)。
 とりわけ重要なのは、定冠詞の働きを「修飾する名詞の示す実物について、話し手と聞き手のイメージする個体が『互いに一致する、あるいは一致しないと困る』という情報を話し手から聞き手に送る」(2176頁)と明記していることでしょう。英語文法の本を読みふけったりしないため、断片としてこの種の説明を目にしたことがあったものの(たとえば『謎解きの英文法:冠詞と名詞』第2章)、まとまった説明を目の当りにすると、急に英語力が上ったような気すらしてきます。
 「ネイティヴ」といえども、あまりによく使うことばの使い方や意味がそう簡単に説明できないことは、母語としての日本語を考えてもよくわかるはずです。じっさい第二言語学習者向け英語辞典の代表である『オックスフォード現代英英辞典』第7版の'the'という項目は、最初の説明が'used to refer to sb/sth that has already been mentioned or is easily understood'(p. 1795)となっています。すでに言及されたり、たやすく理解できたりするのならなぜ使えるのか、という説明がじつは欠けているのです。
 ついでながら『ジーニアス現代英和辞典』第4版は、「前後関係で何をさすかわかる名詞の前で」「言語外照応的;その場の状況で何をさすかわかる名詞の前で」(1973頁)とまで記しながら、やはりその状態がなぜ生じているのかに踏みこめていません。
 これに関しての優劣はまったく明らかです。それだけで5点にする価値があるぞ(かなり乱暴な意見ですね)。
 「修飾する名詞の示す実物について、話し手と聞き手のイメージする個体が『互いに一致する、あるいは一致しないと困る』という情報を話し手から聞き手に送る」という特性は、ひょっとしてフランス語の定冠詞に関しても妥当するかも知れない、と感じています。もちろんフランス語の定冠詞(le, la, les)には英語の定冠詞にとどまらない複雑な使い方があるのですが、『ロワイヤル仏和中辞典』第2版は、'le'の説明に「その名詞が既知・周知であることを表す」「総称的」「名詞が補語・関係節などによって特定化されている時」と書き加え、しかも「名詞が補語などを伴っていても,特定化されていなければ不定冠詞を用いる」と念押ししているくらい(1153頁)。やはりその状態はなぜ生じているのか。
 ことほどさように、この説明は威力を発揮しそうなのです。

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