紙の本
斬新な長編
2015/09/24 23:05
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shooting-star - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご存じ、シャーロック・ホームズシリーズ。光文社文庫の日暮さんの翻訳版が個人的には一番読みやすいです。全冊購入済み。
この「恐怖の谷」のトリックは、今でこそよくあるものかもしれませんが、ドイルが書いた当時は、こんな斬新なトリックはなかったのではないでしょうか。登場人物や物語の背景が丁寧に描かれており、翻訳ものとはいえ、物語の中にどんどん引き込まれていきます。ホームズが真相に気づいていく1つ1つが勉強になります。
紙の本
面白い!
2021/10/28 23:28
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホームズの4編しかない長編の最後の作品です。
まだ、全ての作品を読み終わってはいないですが、個人的には、ホームズは、短編よりも長編の方が好きです。
二部の過去編?では、こういう話、この時代なら、ありそうだな、と思いながら読んでいましたが、史実を元にしていると知って、なるほど!と納得。
二部ラストは、想像しなかった展開で、思わず、騙された!と叫びそうになりました。
そして、モリアーティの恐ろしさを見せつけるラストも、うまいストーリー運びだな、と、脱帽でした。
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この全集全9巻の長編の中で一番おもしろかったです!!シリーズの掉尾を飾るにふさわしい作品でした(*^m^*)
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モリアーティー教授の組織の中の内通者ボーロックからの忠告。暗号文。危機にひんするというダグラス氏。過去のアメリカでの物語。恐怖の谷の秘密。
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シャーロック・ホームズシリーズの中の一冊です。
ご存じの方も多いように、彼は名探偵です。
そのロジカルさは常人には理解しかねます。
しかし、そのロジカルさもさることながら、彼の最もすごいところは注意力であると
自分は思います。
普通の人なら見落としてしまうであろうところに気づき、
それを普通の人では考えられないような物事とつなげることができるため
彼は名探偵であり続けるのだと思います。
何事においても、おそらくヒントはどこかに転がっています。
それに気づき、ロジックをつなぐことができるかという点において、
一流とそうでない人がわかれるのではないでしょうか。
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良い訳でした
ミステリというよりも、ダグラスの人生を追う、という意味で面白かった
第一部で起こった殺人事件はそれだけだと全然わけが分からないけど、二部読み終わった後には話が続いているのがよく分かって、もう一度読み返したくなる。
第一部で色んなひとがポロポロと第二部の結末部分を言ってしまっているので、素直に読めば最後に驚くことはあんまりないと思うんだけど…(笑)
一つの物語が終わったあとに事件が起きて物語を最初から読み直す感覚、すごく面白かったです。
ちなみにこれ最終巻だったんだけど、モリアーティ教授の件はもしかしてずっと解決されないままなの…?
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シャーロックホームズ最後の長編。
教授の手下からの手紙を推理していく件がいつも通り。
第二部は異色の手記で主役がホームズで無い分、展開を楽しめます。
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新訳光文社文庫版では最後の配本。
実際の刊行は「最後の挨拶」と「事件簿」と続きます。
巻末エッセイはあさのあつこさん。
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事件そのものも「なるほどね」という真相だし、事件の発端のエピソードもなかなかにハードなテイスト。
ホームズとワトソンが出てこなくても、面白かった。
でも、なぜこうも女性が愚かで魅力がないのだろう。
時代ですかね。仕方ないのか。
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この「新訳シャーロック・ホームズ全集」、
読み進むほどに訳者の日暮雅通氏が好きになる。
恐怖の谷、なんつっても2部のどんでん返しがか~~っこいい。
そしてエピローグが悲しい。
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ドイル自身の正典、60話のシャーロック・ホームズ・シリーズのうち、4つしか書かれなかった長編。
その長編の中で最後の作品となったのが、今作『恐怖の谷』です。
今回は、(いや、今回も、だけど。)すごく、すごく面白かった。
前半のホームズの推理が活躍する、第1部の最後のどんでん返しは、
現代のミステリーをいろいろと読んでいると、ほんのり予想できなくもなかったかな。
なんとなく、それに気づく仄めかしがあったおかげだと思うけど…。
でも、現在多様されてる、「あのトリック」は、100年以上前から使われていたとは…
そして、第2部。
これには驚かされました。
ある秘密結社をとりまく騒動が、まさかあんな結末でピリオドを打つことになるなんて…
作者のドイル自身、読者を驚かせる自信があったみたいだけれど、
完全に、いい意味での不意打ちを喰らいました…
そして、この話に出てくる秘密結社と若き探偵に、実在のモデルがいたことにもびっくりです。
この若き探偵エドワーズが、めちゃめちゃかっこいい。
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新訳シャーロック・ホームズ全集、第9段
最後の長編版ホームズ
ホームズの活躍シーンは全体の1/3程度だが、
モリアーティ教授が背後に隠れていると序盤に書かれているので、
なんだかドキドキしながら読んでしまう
いつものごとく半分は推理、半分は事件の背景
ホームズはやはり面白い!
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ホームズのところに持ち込まれた謎の暗号。そこに示し合わせたように、暗号に書かれた男が惨殺された知らせがもたらされる。
頭部をショットガンで打ち抜かれた被害者。そばに落ちていた「V.V.」と書かれた文字。抜き取られた結婚指輪。跳ね橋があがっており密室だった屋敷。
ホームズはワトスンを伴い現場へと駆け付け、この難解な事件へ挑む。
海外の作品は人の名前がまったく頭に入らなくて苦労する……特に本作は色んな名前が飛び交うので、ストーリー云々よりもそこで躓いてしまった。
しかしそれをぐっと飲み込み読み進めると、思いもしなかった展開に中盤からはページをめくる手が止まらなかった!
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「恐怖の谷」
犯罪王モリアーティ教授の組織にいる人物から届いた暗号手紙。その謎をみごとに解いたホームズだが問題の人物ダグラスはすでにバールストン館で殺されていた。奇怪な状況の殺人を捜査する謎解き部分(第一部)と、事件の背景となったアメリカの“恐怖の谷”におけるスリルとアクションに満ちた物語(第二部)の二部構成。
感想を一言で言うとやはり「面白い」になります。1部はある暗号の手紙をホームズが受け取るところから始まります。そしてホームズが推理を披露することとなる現場にワトソンと移動して犯人を探す、これが大まかなところです。しかし、ホームズが暗号を解くところはやはり名探偵ホームズ!とにかくあっさり解いてしまうところが良い!
しかし、真犯人を暴くきっかけとなる事件の証拠を発見するシーンはさすがに素早くホームズらしいのですが、個人的に推理法にはもっと早いものがあったんじゃないかとも思いました(勿論小説での見せ方がありますので、あくまで私のシャーロック・ホームズのイメージではということです)。
また、2部は個人的に1部よりも読み応えがありました。1部との繋がりもありますし、「恐怖の谷」というタイトルに深く関わる内容だったので、ホームズが出てなくとも十分楽しめました。そんな2部を読んだ感想は「あれだけ優秀なならばもしや生き残れれば、ホームズのように優れた探偵になることが出来たのではないだろうか??」ということです。それだけ2部の主人公には魅力がありました。さらに1部と違い、「推理」よりは「主人公と主人公が所属した団体における殺しや闘争」をテーマにした2部は刺激的でもありました。
最後にエピローグのホームズに言いたいことがあるとするならば、意外と冷たいんだなということですw。誰かが殺されたとしてもその殺し方に何かホームズが感心するところがあればそれを認めてしまうということなんでしょうかね。
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シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編。
他の長編もそうであるように二部構成で、第一部は暗号解読にはじまり、密室殺人事件の捜査といかにもミステリっぽい。
第二部は舞台をアメリカに移して、殺人事件の原因となった犯罪組織が巣食う“恐怖の谷”の話。
第二部の舞台がアメリカで第一部の事件のいきさつが語られる点では『緋色の研究』と同じだけれど、第一部のラストのどんでん返しに負けぬ意外な結末が、第二部にも用意されている。