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紙の本
漢方小説 (集英社文庫)
著者 中島 たい子 (著)
川波みのり、31歳、脚本家、独身。胃がひっくり返ったようになるのに、眠れないのに、病院に行って検査をすると『特に異状なし』。あのつらさは何?昔の男が結婚したショックのせい...
漢方小説 (集英社文庫)
漢方小説
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商品説明
川波みのり、31歳、脚本家、独身。胃がひっくり返ったようになるのに、眠れないのに、病院に行って検査をすると『特に異状なし』。あのつらさは何?昔の男が結婚したショックのせい?それとも仕事のストレス?最終的にたどりついた東洋医学で、生薬の香りに包まれながら、みのりが得たものは。心と体、そして人間関係のバランスを、軽妙なテンポで書き綴る、第28回すばる文学賞受賞作品。【「BOOK」データベースの商品解説】
【すばる文学賞(第28回)】【「TRC MARC」の商品解説】
ストレスだらけのあなたに贈る処方箋――
31歳独身の脚本家みのりは、元彼の結婚話を聞いて以来、原因不明の体調不良に。行き着いたのは漢方診療所。身体が回復していく過程は、自分をふりかえる時間でもあり…。第28回すばる文学賞受賞作。
【商品解説】
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紙の本
心と身体に良い一冊
2009/04/19 12:41
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞は受賞していない作品のほうが優れている・・・島本理生氏のときからずっと私が感じていることです。不思議なことに受賞した作品は私にとっては理解不能なものが多いのですよね。
そんなわけで今回も候補作に上がり受賞しなかった「漢方小説」は私にとっては五つ★の面白さで何故この本が受賞していないのか不思議でならないのでありました。
主人公のみのりは一言で言えば「負け犬」の31歳。
元彼の結婚話を聞いたその日から体調は不良、原因のわからないドキドキに悩まされてしまいます。動悸や食欲不振、一体私はどうしちゃったの?と病院通いの日々が始まり、辿りついたのが「漢方診療所」。
少しずつ回復していったみのりですがまたまたショックな出来事に振り出しに戻り落ち込む事に、しかも飲み仲間の男性からはちょっと違う方向へ向き過ぎとまで指摘されてしまうし同じ状況の友達は睡眠薬を飲みすぎて入院してしまう・・・。
結構切実な内容ですし30代の女性であれば体調不良は精神不良に結びついていることも多いし若い頃と比べるとグラグラと不安定になる時期も増えてしまう・・そんな主人公達の気持ちは痛いほど伝わります。
それなのにこの本の素晴らしいところは笑える箇所かあちこちに散りばめられているところなのですよね。
プププと笑いながらもウンウンと頷く、そして漢方のように優しく読者の心を癒してくれる。
そんな心と身体に良い一冊です。
紙の本
気軽な小説のようです
2013/11/17 20:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rosso - この投稿者のレビュー一覧を見る
「漢方小説」という著書名ですが、漢方の話は話のつなぎに使われている程度で、題名で判断するような本ではありませんでした。
漢方がすべての人に、有効かというと、人ごとに効果に差があると思われますが、中高年の女性・男性の方には、気軽な読み物として読んでみて、試してみようと思われる方は漢方薬について考えるのも良いのかもしれませんし、そのまま読み終えてしまっても面白い本だと思います。