絶対服従契約 (角川ルビー文庫)
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- 税込価格:520円(14pt)
- 発行年月:2008.3
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商品説明- 「絶対服従契約」
誰とも本気でつき合わず適当な相手と遊んでばかりいる翠には、幼い頃からずっと心に秘めた相手がいる。それは失踪した姉の元婚約者・高篠将哉だった。社長である将哉の側に秘書としていられるだけでもいいと思ってきた翠だが、ある日泥酔した将哉に突然キスをされてしまう。いつも酔った日の記憶はない将哉。今なら触れることが出来るかもしれないと思い、将哉を挑発して抱いて貰う事に成功するのだが、翌日将哉は記憶を失っておらず…!?「体調管理も秘書の仕事だろう?」策士な社長×淫らな秘書の絶対服従契約。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「絶対服従契約」
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/01/29 10:58
必然的に成りゆきで現実化した夢の関係にあとから気持ちがついてきたお話。
投稿者:hamushi(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
同族経営の会社のなかで繰り広げられる、すれ違いと勘違いとすったもんだの物語でした。
最初の数ページを読んだだけで、誰が誰をどう思っていて、この先どうなっていくか、だいたい想像がついてしまうのですが、驚愕を求めてこうしたジャンルの恋愛小説を読むわけではないですし、ある程度予想通りにお話が進むなかで、出てくる人達がどんなふうに動いていって、人としての奥行きをどう変化させていくのかを眺めるのかが楽しいので、あっという間に先が分かってしまう構造の小説であっても、とくに問題はありません。
「うわあああ、そんな馬鹿な!」とか「有り得ないだろうそれは!」とか言いたくなるようなお話も、このジャンルにはときどきありますが、不思議なことに、そういうのはあまり面白くなかったりします。たぶん、ストーリーのどんでん返しと一緒に、恋愛をする人々のリアリティも吹っ飛ばしてしまうからでしょう。驚愕させ、ハラハラさせ、なおかつ納得させる物語というのは、きっと難しいものなのでしょう。
というわけで、あらすじを紹介してしまうと、最後まで分かってしまうお話なので、あまり書かないことにしようと思います。酔っぱらうと異常なほど秘書(主人公)に甘えまくり、翌日にはきっちり記憶喪失になっているという、下戸の社長の本心は、読者の目から見ればあまりにも明かなのですが、主人公(秘書)にだけは全く伝わらないという、奇妙な不均衡があります。二人の関係は、途中からボケ(社長)とツッコミ(秘書)のようになっていきますので、もしかしたら笑いながら読むお話であるのかもしれません。実際、結構楽しかったです。
蛇足ですが、一つだけ、いわゆる「当て馬」として登場した小田桐君という人物のことが、読後、かなり気掛かりでした。この人は、お話の冒頭から華々しく登場して主人公にいきなりフラれ、その後は一途な求愛者としてお話に絡んでくるのですが、とくになんのオチもつかないまま、物語からフェイドアウトしていってしまいます。いつまでも肝心なことを言わない社長よりも、よほど好感度の高い青年なのに、この扱いはちょっと気の毒でした。お話のながれとしては、主人公のいい友人というポジションに収まるのかなと思いましたが、できればそこまで書いてあげてほしかったです。
それとこの小説のタイトル、「絶対服従契約」となってますが、契約的な話はどこにも出てこなかったような気がしましたし、誰も誰かに「服従」したりしてなかったように思うのです。主要人物の関係を思えば、「絶対」というよりは「必然」でしょうし、「服従」というよりもむしろ「希望の現実化」というのに近いですし、さらに「契約」ではなく「なりゆきで習慣化」でありました。







