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アイヌ語地名で旅する北海道(朝日新書)

  • 出版社:朝日新聞社
  • レーベル:朝日新書
  • サイズ:18cm/259p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-02-273203-3

アイヌ語地名で旅する北海道 (朝日新書)

北道 邦彦 (著)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:77722pt
  • 発行年月:2008.3
  • 発送可能日:1~3日
  • 新書

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商品説明- 「アイヌ語地名で旅する北海道」

北海道の地名の約8割が、アイヌ語に由来するといわれる。アイヌの人々の言葉から浮かび上がる、狩猟や交易のための通路、その目印、そして地形。自然と調和した暮らしが紡いできた「ことば」の世界をめぐる北海道ガイド。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「アイヌ語地名で旅する北海道」

北道 邦彦

略歴
〈北道邦彦〉1935年北海道生まれ。茨城大学文理学部卒。埼玉県の県立高等学校教諭を退職後、アイヌ文学の研究を始める。編著書に「注解アイヌ神謡集」など。

関連キーワード- 「アイヌ語地名で旅する北海道」

ユーザーレビュー- 「アイヌ語地名で旅する北海道」

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/12/05 00:34

―北海道の地名を中心としたアイヌ語入門―

投稿者:レム(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

  
  北海道の地名の多くが、アイヌ語由来であることは知られている。 北海道の地図を見てみると、どのような山奥にも小さな河川にも、びっしりとアイヌ語の名称がつけられていることに気付く。
  
  本書の特色は、アイヌ語で北海道の地名を解説しながら、当時のアイヌの人々の生活そのものを感じさせるところにある。 街道を進みながら、地形や土地の高低、水域の地形的形状やその名称の背景について、どのようなアイヌ語に基づくのかを語る。 それは、アイヌ語から日本語へ右から左へと語るのではなく、当時実際にそれぞれの道を歩いたアイヌの方々の苦労、狩猟や流通といった生活に由来する名称であることを伝えている。 
  
  日本国は徳川政権の初めから、幕府は後に北海道と称される方面を意識してきた。 特に幕末からは、ロシアや米国艦隊の到来とともに国家という新たな認識をもつようになった。 北辺の地、北海道、千島諸島、そして樺太の開発も進むこととなる。 ただ、地名だけは現地の先住民の「音」が使われてきた。 これは、ニュージーランドの地名がマオリ語に由来するのにも似ている。
  
  北海道の地名については、明治期以来、それはそれは数多の図書がアイヌ語でどのようなことを意味するのかが解説されてきている。 経済発展のフロンティアの地であった北海道は鉄道も盛んに建設されたので、増えつつあった旅行者向けに駅名に関するアイヌ語の解説本も出版されている。 しかしながら、北海道の鉄道は廃線が相次ぎ、往時の鉄道網と比べると今日では見る影もない。 旅行も車が中心となって、アイヌ語の地名に関する本も一般向きではなくなってきた。
  
  そのような中で、本書は久しぶりの解説本といえよう。 もしかしたら、読み進むうちに多少の欲求不満が残るかもしれない。 地名解説が山から岬を巡ってから札幌で終了し、終章はアイヌ語の総論となっているからだ。 地名についてもう少し全般的にカバーしてほしいという感もあるが、改めて本書の構成を振り返ると、所々で北海道の地学、アイヌの歴史や北海道開拓の歴史、アイヌ語の解説も織り込まれている。 その中で、知里幸恵や北海道の名付け親である松浦武四郎の生涯にも簡潔に触れている。 こうしてみると、本書はむしろ北海道の地名を中心としたアイヌ語入門という内容だということに気付く。
  
  ところで、本書を買ったとある書店は残念なことに閉店してしまったのだが、レジでブックカバーに使われたこの店の包装紙は、昔年の北海道室蘭駅の絵であった。 この駅は、あの知里幸惠が降り立ち、目の前の室蘭港から東京へと旅立った駅だ。 そして短い生涯のうちに「アイヌ神謡集」を編訳し、後のアイヌ語の位置づけを大きく変えることとなる。 本書の著者は、これを編注した「注解アイヌ神謡集」を出版しており、少なからぬ奇縁を感じた次第である。

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