「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.3
- 出版社: ダイヤモンド社
- サイズ:20cm/237p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-478-00467-8
読割 50
紙の本
道路問題を解く ガソリン税、道路財源、高速道路の答え
著者 山崎 養世 (著)
使われない道路を作り続けるのはなぜか? 財源があるのになぜ高速道路を無料にしないのか? 民営化しても道路公団は破綻する! 終戦直後に作られた道路の仕組みを改め、矛盾だらけ...
道路問題を解く ガソリン税、道路財源、高速道路の答え
道路問題を解く
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
使われない道路を作り続けるのはなぜか? 財源があるのになぜ高速道路を無料にしないのか? 民営化しても道路公団は破綻する! 終戦直後に作られた道路の仕組みを改め、矛盾だらけの日本の道路を正す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山崎 養世
- 略歴
- 〈山崎養世〉1958年生まれ。福岡市出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校経営学修士号(MBA)取得。シンクタンク山崎養世事務所を設立。著書に「勝つ力」「大逆転の時代」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
へー、これが民主党の政策ですか
2008/04/18 16:29
9人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
くそみたいな本である。本書は不要なこと、余計なことがごちゃごちゃごちゃごちゃ書いてあるのでポイントだけ抜き出すと「道路公団が抱えていた借金は全部道路特定財源で返済する」「高速道路は無料とし、新規の高速道路建設も、全部道路特定財源から捻出する」ということになる。これが駄法螺であることは、ちょっと事態を知っている人ならすぐ分かる。現在の旧道路公団の借金の総額は約40兆円。高速道路の料金収入は約2.8兆円。道路特定財源の収入は総額で約5.3兆円。暫定税率分が約2.6兆円なのである。民主党のポピュリストどもがアホやったお蔭で、この暫定税率分2.6兆円がなくなっただけでも地方の自治体は道路工事がストップしてヒーヒー言っているのに、更に高速道路料金2.8兆円もちゃらにして、残った残り少ない道路特定財源で高速道路の建設費用も一般道路の建設費用も旧道路公団の借金返済も全部やろうというのだから、思わず「やれるもんならやってみろ」と叫びたくなるのは、私だけではあるまい。笑わざるを得ないのは、こういう山崎のような香具師が垂れ流す駄法螺を「反自民なら何でも良い」「反小泉・反竹中なら誰でも良い」「反グローバリズムなら何でも良い」「格差社会を是正し、地方に活力を」などという主張を繰り返している連中が、結構あっさり飛びついていることだ。おそらく彼らの判断基準は「判官びいき」「反自民」だけなのであろう。政策の中身を自ら検証する能力もなければ理解力もないのかもしれない。言葉は悪いが、こういう連中を愚民と私は呼びたいと思う。断っておくが、山崎の政策を実行しても、都会に住んでいる私は一向に構わない。十分な社会インフラに囲まれているし、田舎に道路なんか出来なくなっても痛くも痒くもないからだ。はっきりしているのはこの本で提唱されている政策を実施すれば、田舎に高速道路はもちろん、一般道の整備や補修もほとんど出来なくなり、日本全国の道路はボロボロの穴だらけになるのではないかということだ。「タダほど高いものはない」と古人は言った。我々は我々以上の政府を持つことは出来ない。愚民がおろかにも山崎のような香具師が掲げる政策を選択するなら、それもわが日本国民の選択である。私は高みの見物としゃれ込みたいと思う。
なお、山崎が本書で繰り返し「鉄道と道路は違う。鉄道は有料が原則だが、道路はタダが原則だ」などとぬけぬけと書いているが、これは正しくはない。米国や欧州では高速道路を有料化しようという動きが続々と広がっているのだ。
高橋洋一氏の著作と本書を読み比べてみると良い。もっとも高橋氏の本を読みこなすには一定水準の知性が必要ではあるのだが。東大理学部数学科を卒業した天才の彼こそが、猪瀬直樹、竹中平蔵、小泉純一郎を蔭で支えた改革の設計者である。このことは諸君も覚えておいたほうが良い。
高橋氏は何も道路公団の借金なぞ真面目に全額返す必要は無い。現在の半分までにすれば、あとはずっと借金を抱えたままにしてもいいんじゃないか。そうすれば高速道路会社も余裕が出来るんでその分を値下げにまわせると書いている。そのほうが現実的ではないか。
本書では櫻井よし子とか田中一昭の著作のみが紹介されている。こういう選択基準も意図が見えすぎて「なんふだかなあ」という思わざるをえない。