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生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却(NHKブックス)
  • みんなの評価 5つ星のうち 2.9 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.3
  • 出版社: 日本放送出版協会
  • レーベル: NHKブックス
  • サイズ:19cm/253p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-14-091107-5
  • 国内送料無料

紙の本

生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)

著者 安冨 歩 (著)

現代の生きづらさはどこからくるのか。市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越え...

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生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス)

1,048(税込)

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商品説明

現代の生きづらさはどこからくるのか。市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越える道を探究する市場経済論。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

安冨 歩

略歴
〈安冨歩〉1963年生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。東京大学東洋文化研究所准教授。著書に「複雑さを生きる」「「満洲国」の金融」「貨幣の複雑性」など。

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著者/著名人のレビュー

安冨歩は、西欧思想の...

ジュンク堂

安冨歩は、西欧思想の根本に据えられ、人間の自由=「選択の自由」という近代経済学の大前提を徹底的に検証、「最適な選択」の計算不可能性を示す。そして、その不可能性を乗り越えて組織や市場がまっとうに運営されるためには、人間の創発する力に頼るしかない、という。その創発する力を阻害するもの、例えば「ハラスメント(矛盾したメッセージによって学習過程を混乱に陥れること)」を取り除く事こそ、マネジメントの根幹なのだ。
マイケル・ポラニーが見出した「創発的計算」は、身体の諸状態のすべてを動員し対象についての知識を形成する課程の全体である「暗黙知」の作動によるもので、本人にとってさえ特定できず、いかに高度なコンピュータを駆使しても分析不可能である。そして、創発を阻害する要因=自己欺瞞によって自動人形と化した人間が相互作用によって作り出す巨大な協同現象こそ、自己増殖する経済システムの正体なのだ。そうした「自由の牢獄」から抜け出すためには、我々は自らの身体の持つ「創発」する力=生命の持つ生きるためのダイナミクスを信じるしかないのである。
「経済学」の基盤を根こそぎにする、刺激的な論考!

みんなのレビュー10件

みんなの評価2.9

評価内訳

2008/08/16 08:21

投稿元:ブクログ

生きるための経済学というタイトルに惹かれたけど、食っていくための経済学ではなく、病まずに、迷わずに生きていくための経済学という感じの無いようだった。
経済というより、哲学的な。

2011/05/13 15:25

投稿元:ブクログ

近代というシステムの作り出した「選択の自由」という呪縛は、不安を拡大し、自己欺瞞を全人類に蔓延させている。自己欺瞞によって自動人形と化した人間は、相互作用することで、巨大な協同現象を作り出す。これが自己増殖する経済システムの正体である。このシステムが、地球規模の制約を越えてでも爆発的に膨張を続け、人類のみならず、すべての生態系を破壊しようとしている。そこから生じる不安が、さらに自己欺瞞を強化する。p223

真にこの牢獄から抜け出すためには、私たちは自らの身体の持つ「創発」する力を信じる必要がある。この力は生命を持つ、生きるためのダイナミクスでもある。このダイナミクスを信じ、そのままに生き、望む方向にそれを展開させ、成長させるとき、人間は積極的な意味で「自由」たりうる。

このダイナミクスを信じないで、意識のなかでの合理的計算のみに頼ろうとすると、明示的次元と暗黙の次元とが乖離する。この乖離は、外部から規範や価値を押しつけられ、自分自身の感覚を否定され、さらにそれが攻撃ではないという二重の否定を受けることで生じる。これがハラスメントである。

自分自身の感覚という、世界を生きるための羅針盤を破壊されると、人は不安になる。そしてまた、考えている通りの姿ではない自分に嫌悪感を抱く。この不安と自己嫌悪を覆い隠すべく、人は自己欺瞞に陥るが、それはさらなる乖離を引き起こし、不安を拡大する。p229

自己嫌悪→自己欺瞞→虚栄→利己心→選択の自由→最適化

この思考連鎖を私は「ネクロフィリア・エコノミックス」と呼ぶことにしたい。p232

これに対して生を愛好する志向を「ビオフィリア」という。「ビオフィリア・エコノミックス」は、次のような論理的連鎖を持つ。

自愛→自分自身であること→安楽・喜び→自律・自立→積極的自由→創発

自分自身を嫌悪せず、自らを愛する者は、自分自身であり続ける。そうする者は、虚栄には反応しない。それは死を示唆する気持ちの悪いものだからである。

自分自身であるものは、何をするかは自分で決める。自分自身の内なる声に耳を傾ける者は、独善ではない。なぜなら、内なる声には周囲の状況への対処がすでに含まれているからである。何をするかを自分で決める者は、自律的である。

自律は自立である。自立とは、他者に依存しない、ということではない。自立とは、多数の他者に依存できる状態をいう。いつでも頼れる人が100人ほどいれば、誰にも隷属しないでいられる。そのような豊かなネットワークを持つ人こそ、自立した人である。自愛が溢れ出る人であれば、生命を肯定する人々を惹きつけて、豊かなネットワークを作ることができる。p237

2009/03/28 12:51

投稿元:ブクログ

なぜ読んだのかww

これってアジア経済史の授業となんの関係があるのか分からなかったけど

なんか色々モラルハザードだったけど面白かったですww

2010/03/12 21:56

投稿元:ブクログ

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2010/07/12 06:48

投稿元:ブクログ

[ 内容 ]
「消費依存」「ワーカホリック」「バブル現象」「環境破壊」…現代社会の生きづらさはどこからくるのか。
出来るかぎり自由であるために選択肢を増やそうと、私たちは貨幣に殺到し、学歴や地位の獲得に駆り立てられる。
アダム・スミスから現代の市場理論にまで通底する、“選択の自由”という希望こそが現代社会を呪縛しているのだ。
市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉塞を乗り越える道を探究する、著者渾身の市場経済論。

[ 目次 ]
序章 市場の正体-シジョウからイチバへ
第1章 市場経済学の錬金術
第2章 「選択の自由」という牢獄
第3章 近代的自我の神学
第4章 創発とは何か
第5章 生命のダイナミクスを生かす
第6章 「共同体/市場」を超える道
第7章 自己欺瞞の経済的帰結
終章 生きるための経済学-ネクロエコノミーからビオエコノミーへ

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

2012/02/19 15:38

投稿元:ブクログ

経済学が前提としているものはおかしいという主張はその通りだと思うのだが,その根拠の説明がナンダカナーである。この著者のいう「東大話法」そのものでの論理展開ではないのか?

計算量の爆発,熱力学第2法則,相対性理論など持ち出さなくても,現実を経済学が対象とするのであれば,前提がおかしいのは自明ではないのか? 経済学を科学としてみるのであれば,現実は無視した前提の上での議論を行っているものだと思えばいいのではないのか?

そうはいっても,経済学者と名乗る人たちが現実に合わない話をするのもなんなので,「学」はなくしてしまった方がいいのでは。

自慢話,愚痴もあったりして,経済学についての本とも思えない。

2012/02/19図書館から借用;2/22の朝から読み始め;2/23読み終わり

2014/10/15 23:21

投稿元:ブクログ

 東大話法で有名な安富歩が語る真の経済学。

 この本は従来の経済学とは根本から違う。市場経済学がなぜ現実と違うのかという点をきっかけに、選択と責任を巡りフロムや孔子の哲学が述べられる。
難解だが、自己欺瞞によって行われる仕事や消費は死に魅いられた経済学であり、主体性を持った生の経済学を目指すべきであるという言葉は本質を突いているように感じた。

ことあるごとに振り返りたい一冊。

2012/02/16 21:30

投稿元:ブクログ

経済学というより哲学書といった方が適切。選択の自由は一見恵まれたものである。しかし、それは合理的選択=利己的行動=社会的自我=「自己欺瞞」であると著者は論じている。これにより生じる問題を一人の人間から、全体主義、紛争、DV、虐待などの諸問題に帰結させている。そしてこの悪循環を断ち切る「態度」として、フロム、孔子を引用して「自愛」=積極的自由(〜への自由)を対比させている。
「自立とは多数の他者に依存できる状態をいう。いつでも頼れる人が100人ほどいれば、誰にも隷属しないでいられる。そのようなネットワークを持つ人こそが、自立した人である。(p237)」ソーシャルネットワークの可能性を感じた。

2016/02/06 21:22

投稿元:ブクログ

図書館で借りて、イッキに読んだ。
クレイジーすぎる。読み出したらもう止まらない。

フリードマンの文章を引用して、その理論の前提となっている事項のアイマイさから、経済学が科学ではなく錬金術だと言い切るのに共感。

オレも、最近のマネタリストたちの異常な金融緩和を見てると、経済学は錬金術だとしか思えない。財政赤字で首が回らなくなった政府と、経団連のトップが、自分たちの都合の良いように勝手に貨幣の価値を変えたり、為替を操作したりするなんて。そんなイカサマを科学とは呼ばない。

ポラニーとチューリングが同じ大学の同僚だったという話も面白い。二人とも、考え方がまるで違うのに、お互いに、刺激しあっていて仲も良かったって。

そして、途中から、フロムの話とか出てきて、経済学から社会学みたいな話にどんどん脱線していって、最終的には「これ、何の話?」ってカンジの、人生相談みたいになってゆく・・・・・。

経済学の本で、元妻の悪口を言ったりする?
それから、母親の悪口を言ったりする?
とてもヘンなカンジがしたし、母親に対するコンプレックスが強すぎて気持ち悪すぎ。
元妻のモラルハラスメントに追いつめられて、自殺願望が強くなり、鶴見済の『完全自殺マニュアル』を読んでた、とか。
オレも鶴見済は好きだけど。

とにかく、この人は、ADHDだ。
うっかりミスが多い、というのも、この人の脳の特徴だと思う。よく、これで、東大教授とかなれたよね。不思議だ。

ものすごい狂気。おもしろい。

2016/09/04 11:29

投稿元:ブクログ

 〈物理学〉に片手をひたすと〈反経済学〉に繋がりうるのかと――私の場合は数か月ほど――愚考しております。