- 出版社:朝日新聞出版
- サイズ:20cm/435p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-250424-1
愛しの座敷わらし
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- 税込価格:1,890円(54pt)
- 発行年月:2008.4
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「愛しの座敷わらし」
大切なものは、どこにあるだろう−。東京から田舎に引っ越した高橋一家が、座敷わらしとの出会いを機に家族の絆を取り戻してゆく、ささやかな希望と再生の物語。『朝日新聞』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「愛しの座敷わらし」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/06/14 16:47
一家にひとりほしい、座敷わらし
投稿者:かつき(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからも内容が伺え、安心して読める家族小説でした。
田舎に移住する東京人の生活への希望や思惑を
田舎が裏切ったり、思いがけず助けられたり、ホッとしたり。
でもやっぱり田舎暮らしはたいへんですね。
出世を半分諦めて、地方転勤を機に田舎暮らしを満喫し
家族との時間を取り戻そうとする父親。
東京しか知らず、子育てと姑の世話に明け暮れる母親。
友達の顔色を窺うちに友達をなくしてしまった中学生の長女。
軽い喘息で運動を止められていた小学生の弟。
夫を亡くして、長男夫婦の住む東京で同居を始めた姑は認知症。
彼らが絆と人生と友達を取り戻していく再生の物語は
荻原浩の得意芸であるサラリーマン奮闘記と
人々への視線の優しさがあいまって、読み心地がいい。
肝心の座敷わらしもうまい。
現れ方、表情、声など、臨場感があり
存在のはかなさも確かさも物語に息づいています。
そしてラストが秀逸。
思わず、本を抱きしめたくなりました。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/08/21 13:52
平凡と非日常の境界線
投稿者:kokusuda(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は転勤で岡山の山中で何年か暮らしました。
実際に住んでいた場所は近所の商店街や飲食店が夜6時には
閉店してしまうので、少し遅くなると10キロほど離れた
某温泉街で夕食をとっていました。
牛や野生動物も多く、少ない人口、慣れない方言、
生活習慣なども違っていて大変でしたが、本作を読んで
面白い体験だったと改めて思い出しました。
主人公は高橋さん一家。
長野出身で建物マニアの晃一お父さん。
東京の下町出身でしっかり者の史子お母さん。
お父さんのお母さんで軽い高齢者うつの澄代おばあちゃん。
友人関係に少し傷ついた中学生の梓美おねえちゃん。
小児喘息気味なのにサッカー好きの小学生の智也。
コーギー犬のクッキーも家族の一員です。
これは彼らが東京から東北の古民家へ移り住んだ数ヶ月の物語です。
どんなに平凡な家庭でもみんな悩みを抱えて生きています。
社員の事情も聞かず人数あわせのためだけに転勤を命じられたり、
故郷も親しい身内も生きる希望もなく思い出だけに生きていたり、
友人に裏切られ居場所を見つけられなかったり、、、。
よくある状況ですが当人にとっては大問題です。
しかし、この高橋家の移り住んだ古民家には何かがいました。
そして、家族それぞれと少しずつ交流を深めていきます。
2007年に朝日新聞に連載されていました。
毎日の新聞連載に合わせて小刻みに変わる一人称で
物語は展開していきます。
家族全員の視点で進んでいくため感情移入しにくいかも
しれませんが、普通の家族の少し変わった状況での
普通の日常が楽しめます。
個人的には会社と家族に振り回されながら実は楽しんでいる
お父さんに共感しています(笑







