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文句なしにおもしろい一冊。事業立ち上げに必要な「目的」とその伝え方。勝つための念仏とストーリーをみんなで共有すること。うまく仕組み化すること(本書の中ではパッケージと呼んでいた)。うまく事業がまわるための組織を作り、組織を運用するための決め事を作ること。そのどれもがホットペッパーで実際にあった具体的な例を用いて語られている。とても気持ちよくよめるし、あとでじわじわと思い出して反芻したくなるような内容の本。[2008/6/9]
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「狭域ビジネス」と定義され、全国の生活圏に閉じて徹底的に情報誌ビジネスを展開する、Hop Papperのサクセスストーリーとなる。単なるサクセスストーリーではなく、何を考え(目的、優先順位など)展開して行ったのかが具体的に書かれていて、読み手の応用範囲は非常に広いように感じた。
「ホットペッパーの使命はクーポン文化を日本に醸造する」と本書にもあるが、何も初めからこれを錦の旗として始めたわけではない。前進誌が札幌で実践していた手法を理論付けして全国展開にしたのである。何事もスジが通っているのである。つまり、よく練られている。決して思いつきでことを起こしているわけではなく、裏では相当思考を重ねているはずだ。
で、その事業計画だけでは事業は成功しない。人がいてふさわしい組織があってこそ事業は成立する。その人をいかにまとめていったのかというのも、おもしろい。一つ具体例を書いておくと、
最終的には組織構成全員が理解できなければ、戦略の存在の意味はない。
シンプルな全体図と日々の行動とそれを表現するコンセプチュアルな言葉が必要となる。
それが戦略、念仏、コンセプチュアルな言葉である。
本書ではその言葉は「インデックス営業」という物であったが、スローガンはチームのモチベーションとなるというのはうなずける。念仏のように唱えることにより、全員で何をすべきかを理解し、同じ方向に向かせるのだ。
本書もビジネス書の悪習慣のamazon価格の1575円(ネット書店の送料は1500円以上無料)だが、その価値はひと味違う。良書だ。
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Hot Pepperの立ち上げを平尾さんの視点で書いている本です。
リクルートにいるけど、Hot Pepperについては、それほどしらなくて、他の事業はどんな課題があって、それにどのように対応したのだろうっと興味がわいて買った本です。
数字をベースに、事業を科学している点がありーの、
「岡山の岡田さんベンチマーク」のような遊び心をもったナレッジを共有したりーの
一見、困難なことにも、いろんなアイデアで乗り越えていった軌跡が書かれていて、一気に楽しく読めました。
すごくアイデアの詰まった本です。
これら経験が、FITでも担当のRM,MMの事業でもいきているんだなわかる部分があり、「にやり」としてしまいました。
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HOTPEPERが、前身の事業から生まれ変わるまでのサクセスストーリー。営業・組織論寄り。仕事の進め方の「型」をつくる。メンバーの動機付け。組織内メンバー向けの企画。
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この本の冒頭に「大上段にかまえて、事業成功のノウハウをまとめて教授するものではありません。」と書かれているが、実際に読んでみるとそんなことはなく、読む章全てにビジネスで成功していく上でのノウハウが散りばめられています。
戦略、思想、プラン、シナリオその他様々な要素が全て同じベクトルを向くことで、ビジネスがビジネスとして成り立つものだというメッセージが強く感じることができ、これから事業やプロジェクトを推進していく人たちにはすごく勇気が湧く内容じゃないかなと思います。
また、しっかりとした時系列で順を追ってストーリーが展開していくわけではないが、各シーンの文章はむしろばらばらに読んでも分かりやすい構成で書かれているので、読み返した時にもすごく読みやすい本です。
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ホットペッパー立ち上げに伴う事業計画を基に、経営組織とは何かが書かれている本。
フリーペーパー事業ならではの考え方は少なく、組織や事業計画についての一般的な知識が網羅されている。
個人的にヒットしたのは「営業にも型を作る、基礎ができれば応用もできる」という一節。
営業に関わらずクリエイティブ系の業務について型を作ってる組織はあまりないと思う。
出たとこ勝負が上手くいっちゃう場合もあるけど、それじゃ業務というより博打でしかない。
このような例も含めてマネジメント(ここでは経営管理、事業管理の意)の本質を鋭く突いている本だと思う。
社風のせいかちょっと暑苦しい描写も数多くある点が少し苦手なところ。
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ホットペッパーの立ち上げにかかわった平尾さんの著書
リクルートという営業部隊の企業文化
を感じる 一冊だった
新規事業 正確には前身の建て直し
事業建て直し が ぎゅっっと詰まった一冊だと思う
営業に携わっている人
管理職に携わっている人
経営に携わっている人 におすすめできる一冊だと思う
ホットペッパーという若い歴史
と共に 考え方と 実際に行動としてでたことが
新鮮にかかれている本であった。
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▼メモ
・「ホットペッパー」は雇用という保証のない業務委託のメディアスタッフと3年という限られた時間軸で働く契約社員によって、わずか4年で売上300億円、営業利益100億円の事業になった
・1500名なった今も、その85%は非正社員である(27)
・「何をやったかではなく誰とやったかが心に残る」「人と人との関わりのなかであなたは成長する」(30)
・ホットペッパーは「生活圏エリアの紙のポータル」(39)
・使命は「クーポン文化を日本に醸成する」「日本の街を元気にする」「街のクオリティをあげる」(45)
・全国各地で50種類、毎月500万部を超える(48)
・クリエイティブのパッケージ化。テンプレートという原稿制作フォーマット。サイズを決めて売る(50)
・目的とは「目標を達成したときに実現される姿」。目的なき目標はノルマ(61)
・勝つシナリオがないと、台本のない芝居を演じているみたいなもの。アドリブだけだけでは心を動かす劇にならない(62)
・競合分析などでよく使う図の中よりも外を見る力が必要(93)
・一人ひとりが念仏を唱え、自分の行動がその行動基準から外れていないかを毎日のなかで確認できる(109)
・お客様が営業マンに求めているのは2つ「会話の満足」と「提案の満足」(177)
・ロジックジャンプ=ロジックを超えた心理的つながりが生まれる瞬間(211)
・単純化するのではなくシンプル化する(214)
・リーダーの役割とは、変革し、パッケージ・パターン化し、汎用化し、構造化し、安定化すること。物語を語る人(222)
・女性に嫌われる男の5つの条件「汚い、せこい、弱い、おもしろくない、かわいくない」
・組織を率いるリーダー育成の最大のポイントは「決めるチカラ」をつけること(232)
▼読むきっかけ
リクルートのモノのつくり方を知りたかったため その2
▼読んだ感想
hotpepperのノウハウだけでなく、働いておもしろいチームワークのつくり方も、これがリクルートっぽさか。文化祭実行委員を思い出す。
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私も使っている「ホットペッパー」。
その事業が成功するまでの過程が書かれた本。
できない人は「できない理由」を上手に説明しているけど,それと同じくらい「できる理由」をひたすら考えて実行している人は少ない。
自分の仕事に当てはめてみると・・・。
こんな組織・仲間と熱い仕事したい。
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▼ 100文字感想 ▼
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文句なし、これまで読んだ本の中で最高の一冊。リク
ルートのクーポン誌「Hot Pepper」成功の秘訣暴露本。
マーケティング、マネジメント、クリエイティブのアイデ
ア・ヒント満載。とくに、営業に悩むあなたは即買うべし。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■訪問件数を上回る商談件数はない。商談件数を上回
る受注件数はない
■あるクライアントは5万円、あるクライアントは1万円の
出稿料。これは市場性の差でもお客様の事情でもな
い。われわれ自身の戦略の差であり、意志の差である
■「やりながらシナリオをつくるんだ」などというのはキレ
イごと。それでは、台本のない芝居を役者が演じるよう
なもの。アドリブだけで心を動かす劇になるはずがない
■クライアントは自由度の高い原稿を求める。他方、読
者は整理された情報フォーマットの質の高い原稿を求
める
■「誰が」「何のために」が抜けて、「どのように」ばかり
が先行する事業は必ず破綻する
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駅で配ってる無料誌が生まれるまでの、プロセスがわかる。仕事機会を企画し、形にして世に送り出す知恵とパワーは、やっぱり「リクルート」だわぁ。
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ビジネスを創るにはトップのストーリーを語れる能力が必要だ。
という思いにのっとって、書かれたストーリー。
個人的にはこの人の論理的に物事を落とし込んで、一つ一つのことを考え実行する考え方は非常に勉強になる。
またもちろん成功ストーリーとしても面白いが、それよりも組織論として営業組織を考える上でとても勉強になりました。
また自分が上になったときに読みたいです。
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またまたリクルート本。今や誰もが知るリクルートの無料クーポンマガジン「Hot Pepper」 かなりセンセーショナルな登場だったと記憶している。これが出てきた当初は無料でクーポン配るだけの雑誌って儲かるのかな? というのが正直な感想だった。
ところがところが、これがものすごい儲かったらしい。たった4年で売上300億、営業利益100億というオバケ事業になったという。
この業界No.1クーポンマガジンの事業化を例にして、新規事業の立ち上げ方について独自の視点で語っている。前半は成功自慢話ばかりで事業立ち上げの話もあまりなく、ちょっと中身が薄そう???という嫌な予感が過ぎったが、中盤から実話盛りだくさんで失敗例や成功例、事業の仕組みづくりからリーダー育成まで、読み応え十分の内容になっている。ただ、話が営業寄りだったのが残念かな。もちろん、新規事業には営業力が重要なんだろうけど。
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いまではあって当然のように感じるHot Pepperの誕生秘話。
ランチェスター戦略っぽいところもちらほら。
一番印象に残ったのは、「正社員だったらできなかった」っていうとこか。
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熱い本である。
表紙のほのぼのとした雰囲気に騙されてはいけない。
臨場感がある本である。
その場にいるかのような錯覚もおこすほどだ。
恐ろしい本である。
自分が今しごとで悩んでいること、壁にぶつかっていることへのヒントが
山ほどつまっている。ここまで書いてしまっていいのか?と心配になるほど
ミラクルを起こしてきた「物語」が語られている。
自分のミラクル・ストーリーをつくりたい。
そんな気にさせてくれる本。