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孕むことば

  • 発行年月:2008.5
  • 出版社:マガジンハウス
  • サイズ:19cm/237p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-8387-1870-2

  • 国内送料無料

孕むことば

鴻巣 友季子 (著)

紙書籍

1,620 ポイント:15pt

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商品説明

『嵐が丘』の新訳を産み出し、妊娠出産、そして子育て。驚きと発見に満ちた三年間を生き生きと描く見事なエッセイ集。【「BOOK」データベースの商品解説】翻訳は楽しい、そして娘...続きを読む

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商品説明

『嵐が丘』の新訳を産み出し、妊娠出産、そして子育て。驚きと発見に満ちた三年間を生き生きと描く見事なエッセイ集。【「BOOK」データベースの商品解説】

翻訳は楽しい、そして娘を育てることはもっと楽しい! 「嵐が丘」の新訳を産み出し、妊娠出産、そして子育て。驚きと発見に満ちた3年間を生き生きと描く。『ウフ.』連載を加筆訂正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

鴻巣 友季子

略歴
〈鴻巣友季子〉東京生まれ。翻訳家、エッセイスト。エミリー・ブロンテ「嵐が丘」の斬新な新訳で大きな話題を呼ぶ。著書に「翻訳のココロ」など。

ユーザーレビュー

全体の評価 4.6
4.6
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『嵐が丘』の新訳を手がけた鴻巣さんの育児エッセイ 読み応えあり!

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/11/21 03:56

評価5 投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

翻訳家・鴻巣友季子さんのエッセイ。
エミリー・ブロンテの『嵐が丘』新訳を手がけた人でもある。
彼女は長年の夢だったこの新訳話が現実のものとなったとき、「ああ、たったいま、私は大きな選択をしたな」と直感的に思い、これで自分の子どもをもつのはあきらめることになるんだな、と思ったのだそうだ。
彼女が37歳の時のこと。
それほどまでに、翻訳という仕事が過酷なものだと読みながらひしと感じた。
しかし彼女は『嵐が丘』新訳を無事成し遂げ、そして40歳にして初めてお子さんを出産した。

そのときに生まれた娘さんは今年四歳になられたそうだが、なんでも妊娠中から「なにか連載を」とアプローチがあり、それも「子育てのお話のなかに、翻訳とか文学のことを盛り込んで書けませんか」と…。かくして誕生した連載育児エッセイ、前回の『やみくも』に続き、共感の嵐が吹きまくりました。

さすが翻訳家だけあって、これまで踏み入れたことのない妊娠、育児ワールド特有の言葉には敏感で、するどく反応。そして日々育ち、言葉が増える娘さんの言葉も見逃しません。
それにしても娘さんのなんとかわいいこと!
なんだか読んでいるだけでメロメロ状態。
鴻巣さんの娘さんに対する姿勢もいいな~と思う。
「月誕生日」(毎月の誕生日の日)をささやかに祝うことを続けていらっしゃるそうで、例えば「夕飯のときに、またひと月ぶん大きくなったことをことほぎ、食後に、夏なら、いつもより少し大きくスイカを切り分けたりする。」というくだりには、なんだかじんときました。
こういう感覚、忘れてしまった、いかん、いかん。

あれこれ手がかかり、思うように仕事がはかどらなかったり、育児の孤独に直面したり…。そんなときも娘さんのひと言で救われたり、笑ってしまったり。
娘さんの影響で、30年ぶりにピアノも再開されたそうで、「まだまだふたりとも目くそ鼻くそのレベルである。
目くそ鼻くそ笑って笑われて、わたしと娘は他人として生きていく。」とあった。
その競い合う様子がほほえましくもあり、そしてわたしと娘は他人として生きていくときっぱり宣言しているところがかっこいいな~と思うことしきり、でした。

どの育児エピソードも読み進むにつれて、翻訳や文学のことにゆるやかに話題が変わっていくのが、私としてはなんとも嬉しい。ほんとうに読み応えあり!です。あれこれ読みたい本をチェックしつつ、やはり一番読みたいのは彼女が渾身の思いで手がけた『嵐が丘』の新訳だなぁと思いました。

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評価5 投稿元:ブクログ

2008/12/12 22:13

仕事に追われて今は本を読んではいけないのである。しかし、この本をとある経緯で入手してしまった。最初の数章をつい読んでしまった…。く〜、面白い!でもだめっ!と閉じて今は姉の家に送ってしまって禁じておくことにする。「『い』か『き』か?」という一章なんて秀逸だ。翻訳するときに「若き」にするか「若い」にするか?「青い」にするか「青き」にするか?の考察。言葉についてつらつら考えるのが好きな人にはたまらない本、だと思う…。星五つは「そんな予感」でつけました。早く読みたい!

評価5 投稿元:ブクログ

2015/02/11 18:58

んー、とにかく、素晴らしいです!考察とか・・・いや、とにかくいろいろ・・・翻訳家ならではの視点とか、うん、ぜったいおススメw 本好き、言葉好き、子供好きの方、ぜひぜひ読んでみてください♪ 鴻巣さんの娘さんは、ズゴいですよーww

評価5 投稿元:ブクログ

2012/05/06 11:36

『カーヴの隅の本棚』でも感じたことだけど.....。成熟した("熟成"した?老成した?)お人柄。異能とも言える卓抜な才能(努力の才も含めて)の持ち主であるが故に、頭脳派女性にありがちな衒学が一切無い。また、衒学と往々にして表裏を為す韜晦も無いため、等身大の自分の世界観を通して実りある社交関係を広げていける人。こんなに賢くないのは仕方ないとしても、色々見習いたい。娘さんもその年齢、月齢に比して豊潤な想像力、鋭敏な言語感覚、卓越した集中力の持ち主で驚愕します。関係ないけど、鴻巣さんの風貌も好み。服装も自分好みという域を超え、自分が着てそうだなと思うことすらあるので(差し色の使い方とか、シルエットとか)、ちょっと苦笑い。

評価4 投稿元:ブクログ

2011/06/24 13:09

育児エッセイという印象は薄く、子どもを通して見えてくることばについてのエッセイというところか。
相変わらずのこの方ならではの着眼、感覚、展開。

最終章の「わたしにとって子どもを孕むことは、ことばを孕むことだった」の一文に尽きる、かな。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/10/09 00:49

昨年ほむほむとの対談に参加して知った翻訳家さん。
『嵐が丘』を(新たに)翻訳した方、のエッセイ。

40歳になり、遅ればせながら子供を産み育てる育児日記。
翻訳家なので娘の成長と絡め、言葉の獲得や変化など、やはり言語に関する話題がベースとなっている。

とは言え、翻訳の話、英語の話、外国文化や物語の話なども厚みがあって、決して育児だけのエッセイではない。

一番印象に残ったのは『家族マイナス1の風景』。
話の話題は広がるものの、このタイトルの意味するところにハッとした限り。
物語ももちろん面白いけれど、エッセイの魅力って計り知れない。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/03/22 18:11

ただの育児エッセイではない。さすが翻訳家だなーと感じる、言葉についての着眼点や子育ての話、面白かった!
文学作品も多く紹介されていて、いままで読んだことのない本にも興味が湧いた。それに、子育て中なので、つい娘さんとうちの子を比べたりして・・・。
一気に引き込まれて、楽しく読み終えた感じ。

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