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体育座りで、空を見上げて

  • 出版社:幻冬舎
  • サイズ:20cm/258p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-01512-8

体育座りで、空を見上げて

椰月 美智子 (著)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,47042pt
  • 発行年月:2008.5
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「体育座りで、空を見上げて」

大人の階段を昇るのってすごくしんどい。五分だって同じ気持ちでいられなかった、あの頃。今もっとも注目の著者が、読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作!野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞受賞第一作。【「BOOK」データベースの商品解説】

私は、自分をたっぷりと持て余していた。理不尽に怒り、親に当たり散らし、自分で自分をコントロールできない−。5分だって同じ気持ちでいられなかった、あの頃。読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「体育座りで、空を見上げて」

椰月 美智子

略歴
〈椰月美智子〉1970年生まれ。「十二歳」で講談社児童文学新人賞、「しずかな日々」で野間児童文芸賞と坪田譲治文学賞を受賞。ほかの作品に「未来の息子」がある。

ユーザーレビュー- 「体育座りで、空を見上げて」

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/09/12 22:16

共感の力で一気読み

投稿者:arayotto(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

記憶力のすごさ、も作家のひとつの能力だと思う。
30歳も後半になって、こんなにも中学時代をリアルに描けるのだから。

椰月美智子「体育座りで、空を見上げて」を読みました。

椰月美智子という小説家は、わたしにとって最近注目の人です。

タイトル通り、12歳の少女を描いた「十二歳」と、異色の短編集「未来の息子」を読んでみて、お気に入りリストにランクインしました。いま集中読みで、3作目がこの「体育座りで、空を見上げて」

これは主人公の年代的には「十二歳」の続きという感じで、少女の中学入学から卒業までの3年間を淡々と綴っています。
特にドラマチックな出来事などなにも起こりません。静かに3年間が過ぎていきます。それなのに、ページをめくる手が止まらないのはなぜ?

小さな、ほんの小さなエピソードのひとつひとつが誰にでもあったことだから。共感が一気読みを押し進めてくれるのです。


友だちってちょっとしたことで無視したり,仲良くなれたりする。
先生との距離感のはかり方。
異性とつき合うってどういうこと。
そんなに好きでもないけどみんなが告白しあっているから自分も。
ああ、母親って鬱陶しい、と思いながらも、時折無償の愛に感謝したりする。でも「ありがとう」なんて面とむかっては言えない。などなど。


作者の椰月さんは1970年生まれ。彼女が過ごした中学時代の歌や映画などとともに、「青春」がリアルに描き出されています。チェッカーズ、尾崎豊、浜田省吾、「フラッシュダンス」など、あの時代,中学を過ごしたアナタ、一度手に取ってみてはいかがですか。

それにしても椰月さんの記憶力には恐れ入る。風俗や出来事は記録を見返せば、いくらでも書ける,と思う。
でも、そのとき心をよぎったためらい、恥じらい、怒り、喜び、ときめきなどの感情心情は記憶に頼るしかありません。
今振りかえれば痛いようなそんな感情心情が、とても平易な文章で重ねられていて、読み終わった後もとても心地よい。

さて、次は小学生の男の子を主人公にした「しずかな日々」を読み始めます。

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