- 出版社:岩波書店
- サイズ:18cm/204,5p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-00-431134-8
ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争 (岩波新書 新赤版)
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- 税込価格:777円(22pt)
- 発行年月:2008.5
- 発送可能日:1~3日
- 本 新書
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商品説明- 「ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争」
栽培面積では全作物中、第4位のジャガイモ。南米で栽培種として誕生した後、どのように世界に広がり、人々の暮らしにどんな影響を与えてきたのか。ジャガイモと人間の関わりに秘められた歴史ドラマをつづる。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争」
山本 紀夫
- 略歴
- 〈山本紀夫〉1943年大阪市生まれ。京都大学大学院博士課程修了。国立民族学博物館名誉教授。農学博士。民族学、民族植物学、山岳人類学専攻。著書に「ジャガイモとインカ帝国」など。
関連キーワード- 「ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争」
ユーザーレビュー- 「ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/09/20 15:07
一冊まるごとこれ「ジャガイモ本」
投稿者:SnakeHole(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「文明を生み出すのは穀物農耕である」……もっと下世話な言い方をすると「イモなど食っていて文明が生み出せるか」という定説に抗い,アンデス山岳地方に生まれやがてインカ帝国に引き継がれる文明の源泉がジャガイモであることを立証すると共に,歴史上常に誤解され,日本では現在でも正しく評価されていない(と山下センセイは言うのだ)ジャガイモという農作物を見直す契機になればと著された……他の表現は思いつかんな,一冊まるごとこれ「ジャガイモ本」である。
今もティティカカ湖畔に自生する原種「キツネのジャガイモ」(有毒物質であるソラニンの含有量が多く食用に適さないことからこう呼ばれている)の話から筆を起こし,いかなる偶然と人知によってこれが現在のような食用作物になったかをたどる。
インディオが今も作るチーニョ(ジャガイモを毒抜きして乾燥させた保存食)が,重くて腐りやすいというジャガイモの穀類に対するディスアドヴァンテージをほとんど克服していることを示したのち,この新大陸の作物がいかにしてヨーロッパからアジアへ伝播したかを解説,パリの地下鉄にその名を遺すパルマンティエ(フランスにおけるジャガイモ普及の立役者)の業績を語り,返す刀でイギリスにおけるフィッシュ&チップスの誕生,そしてアイルランド人がアメリカへ大量に移民する原因となった1840年代の「ジャガイモ大飢饉」を解説する。
お次は世界の屋根,ヒマラヤの高地に根付いたジャガイモについて蘊蓄をたれ(ついでだけど友部正人の歌に出てきた「チャンというお酒」の正体も判明),ようやく話は日本に漂着。所謂「馬鈴薯」は現在いうところのジャガイモではなくヤマノイモ科のニガカシュウのことである,という説があって現在も論争が続いているとか,あの高野長英がジャガイモの栽培普及に一役買ったとかのパネルクイズの担当ディレクターが喜びそうなネタののち,戦争中に代用食としてジャガイモを食ったヒトビトの持つ悪印象のため,日本ではその栄養価が不当に貶められている,と憤る。そんなこんなでいろいろ勉強になった。
で,なかでもオレが一番感じ入ったのは原産地であるペルーの産地では今でも収量を犠牲にして多品種のジャガイモを同時に栽培し,病害による危険を分散しているというくだり。なんにでも適正規模というものがあるのよなぁ。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/09/17 11:11
ドラマチックなジャガイモの歴史
投稿者:kokusuda(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦中派の両親は共に疎開先が裕福な農家だったためか、
あまりひもじい思いはしなかったそうである。
しかし、それでも毎日多くのジャガイモを食べていたそうだ。
そのジャガイモの歴史を記したのが本書です。
あまり知られていないがジャガイモは世界中で栽培されていて
作付け面積は世界で4位。
そして穀類の4倍以上の単位収穫量を持っています。
しかし、世界の食糧事情はトウモロコシや小麦などの穀類しか
話題に上りません。
本書を読めば、その理由の一端が見えてくることでしょう。
因みに世界の食糧事情を詳しく知りたくなったなら
「世界の食糧生産とバイオマスエネルギー」東京大学出版会を
読んでみると良いでしょう。
統計データから見えてくることも多いと思います。







