- 出版社:徳間書店
- サイズ:19cm/444p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-19-862568-9
フェリックスとお金の秘密
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- 税込価格:1,995円(57pt)
- 発行年月:2008.7
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「フェリックスとお金の秘密」が含まれるセット商品
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商品説明- 「フェリックスとお金の秘密」
ある日、十二歳のフェリックスは決心した。ぜったい金持ちになってやる!お金がないから夏休みの旅行は中止、なんていわれるのは、もういやだ。もっとお金があれば、両親もけんかをしなくなるだろう。何より、お金持ちになれば、女の子にもてるはず…。さっそくフェリックスと二人の仲間は、芝刈りのアルバイトを始め、ニワトリを飼ってタマゴを売る計画にもとりかかった。経済のことをよく知っている楽器商のシュミッツさんと知り合ったことから、帳簿のつけ方を教わり、証券取引所の見学にも連れていってもらい、そしてついに、自分たちで株の取引を始めることに…?十二歳の子どもたちが、身近なところから「お金」と「経済」について学んでいく姿を、楽器ケースに隠されていた昔の金貨の謎とからめて、生き生きと描いたユニークな物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
【ヘルベルト・クヴァント=メディア賞】「ぜったい金持ちになってやる!」 お金を儲けようと奮闘する子どもたちが、身近なところから「お金」と「経済」について学んでいく姿を、楽器ケースに隠されていた昔の金貨の謎とからめて、生き生きと描いたユニークな物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「フェリックスとお金の秘密」
ニコラウス・ピーパー
- 略歴
- 〈ニコラウス・ピーパー〉1952年ドイツ生まれ。フライブルク大学で経済学を学ぶ。南ドイツ新聞ニューヨーク特派員。経済学の著作のかたわら子どもたちのためにも執筆。作品に「親子でまなぶ経済ってなに?」がある。
ユーザーレビュー- 「フェリックスとお金の秘密」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/07/06 20:39
ケストナーの「エーミールと探偵たち」を思い出しました
投稿者:栗太郎(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
十二歳のある日、「金持ちになる」と心を決めたフェリックスは二人の友人と、『小人のなんでもや&Co.』を設立し、芝刈りから始まってお金もうけに乗り出します。子どもたちが、それまで漠然としか知らなかった「お金」について考えるようになり、経済の基本を学び、投資の世界に飛び込んでいく様子が、物語の一つの柱。もう一つの柱は、偶然と幸運からフェリックスが手にした古い金貨の持ち主探しです。
まとまった元手を手にしたフェリックスと仲間たちは、なんと株に手を出します。(しかも新興株の全力買い!)さらには、商品先物取引にまで。
実際のところ、子どもだけで株の売買ができるか疑問ですが、欧米の子どもたちは、わりと小さなうちから自分でお金を管理することを学ぶんだな、と改めて感じました。それは決して拝金主義ではなくて、お金で手に入る物と入らない物を、きっちり理解するということでもあります。
子どもたちの金もうけ作戦は、そうとうに危なっかしく、読者をハラハラさせてくれます。怖いもの知らずの挑戦は、時に成功を収め、時に失敗します。
資産運用が上手くいって調子に乗った子どもたちが、詐欺師に引っかかるくだりは、まさにお約束どおりの展開ですが、同じ手口で引っかかる大人も少なくないのだろうと思わせます。上手い話には裏があるんですけど。
物語後半、騙し取られたお金を取り戻そうとするフェリックスたちの冒険はテンポ良く、金貨の持ち主探しもミステリアス。さらに彼らは、元本部分を既に失ってしまっているので、持ち主を探し出してもお金を返すことはできないことも、読者は知っていて、さらにスリリング。
面白いのは、登場人物それぞれのお金に対するスタンスです。
そもそもは、両親がお金のことで争うのが嫌で金持ちになりたいと思うフェリックスは、お金があれば世の中の問題は解決すると思っています。彼を応援する父親と、お金もうけばかりに熱中することに渋い顔をする母親。
会計の歴史から簿記のこと、資産運用まで子どもたちにわかりやすく教えてくれる楽器商のシュミッツさんは、自身ではあまり金銭に執着していないように見えます。シュミッツさんの娘サラは「金は諸悪の根源だ」くらいの考えを持っていて、お金もうけに一生懸命なフェリックスたちには冷ややかです。
そんな、様々な考え方の人たちが、フェリックスのピンチに力を合わせ、互いの考え方を受け入れていくあたりも、一つの見所でした。
ドイツの児童文学らしく、適度に節度があって、物語は収まるところに収まります。
フェリックス達はだまし取られたお金を取り戻すことができるのか? 会社が倒産して失業してしまったフェリックスのパパの再就職口は? 古い金貨の持ち主は?
とりたててウェットではないけれど、友情や家族の絆も丁寧に描かれていて、安心して薦められる一冊でした。









