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ララピポ(幻冬舎文庫)

  • 出版社:幻冬舎
  • レーベル:幻冬舎文庫
  • サイズ:16cm/325p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-41166-1

ララピポ (幻冬舎文庫)

奥田 英朗 (著)

  • 全体の評価 4.52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:63018pt
  • 発行年月:2008.8
  • 発送可能日:24時間
  • 文庫

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商品説明- 「ララピポ」

みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧- 「ララピポ」

WHAT A FOOL BELIEVES 7−68
GET UP,STAND UP 69−130
LIGHT MY FIRE 131−171

ユーザーレビュー- 「ララピポ」

全体の評価
4.5
評価内訳 全て(2件)
★★★★★(1件)
★★★★☆(0件)
★★★☆☆(1件)
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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/01/06 23:03

ララピポ

投稿者:トマト館(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだか間の抜けたようなタイトルからして、
笑わせてもらえるんだろうかと思ったら、
なかなかどうにも笑えないような、
それでいて
人間ってあほだな、とあきれてしまうような場面が多かった。
裏表紙のあらすじ部分に、
「格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長編」
って書いてあるんですが、
この解説は群像長編って所以外は的外れだと思います。

それぞれの主人公は、笑い飛ばせていません。
最底辺への入り口が、
どこにあったのか、
いま入り口あたりなんじゃないのか、
もう入り口には戻れないのか、
というぐるぐるの中にあると、わたしは感じました。

こってり風俗の話です。
きついと思います。
でも、主人子たちの、
ちょっとしたぼやきや性格は、
充分共感できるのです。
そのあたり、ぜひ。

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/10/19 15:04

小説は最後まで読まないと分からないと思わせてくれた一冊

投稿者:エルフ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本の何がすごいかと言えばこの内容で最終的には哀愁を醸し出しているところなんですよね。
最初の短編だけ読むと非常に腹立たしいと言いますか、奥田英朗よ、手を抜いたのか?と思わず問い掛けたくなるようなものなのです。

昔取った杵柄ではないけれど良い大学を出たことだけが心の支えとなっているフリーターの杉山博。女性にモテナイのはこの引き篭もりのような生活が理由。最近上の階に引っ越して来たホストのような男の部屋の盗聴までして自分の快楽を満たしているのですが、彼の容姿が最後まで隠されていてそれが分かった時には何ともシュールな内容に。
正直ダメ男のダメっぷりでこの先読むのはどうしましょうという第一話。
ところが第二話を読んでビックリ、この本、連作短編集だったのですね。

フリーライターの博から同じアパートの上の階にすむキャパクラのスカウトマンの健治へ、そして彼に関わるある人物へと次から次へ主役は繋がり代わっていくのです。
でも出てくるのは43歳でアダルトビデオ出るようになる主婦だったり、健治に乗せられて風俗の道へ入るOLだったり、断れない性格から職場が売春行為をする巣へとなってしまう男性だったりと、絶対に普通の生活をしていたら出会うことのない人々ばかり。
しかも彼らがその道へ入る理由は現実逃避だったり、弱さだったりと何とも言えないものばかり。しかも落ちるところまで落ちているし・・・。
自分とは遠い出来事なのだけど、どこかいそうな人達、そして一瞬道を外せばそこはごく身近な場所だったりするのです。

正直第五話までは「あらら」という人ばかりで読んでいて不快感はあるのですが流石直木賞作家と思わせるのは第六話が見事にこの本がただのエロ一色の話から刹那的と言いますか、人生の悲哀まで感じさせる出来に変身しまうところ。

第六話に登場するのは最初に登場した小百合とそれまでの話に出てきた人々。
彼女は才能もなく、成功することもなく、容姿も優れず、その自分を客観的に見ている女性。
見渡せば自分と同じような人が殆どなのに人生は延々と続く不公平さを誰も感じないのかと思っているのです。
勝ち組と負け組で分ければ100%負け組の自分達。
それでも明日はあり、それなりの幸せを感じながら生きていく。
別にそこで納得するわけではないし、あまりにも底辺過ぎて引く部分の方が多いのだけどハハハと思わず笑ってしまい、「ララピポ」だなと呟いてしまうラストなのです。

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