悪党たちは千里を走る （集英社文庫）

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彼らの不器用さって、何故か応援したくなるのよ（笑）巧くん、なかなかイイ！元気が出る一冊だった。


2008.9.30了

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よくあるタイプのキャラクターたちが織り成すよくあるタイプのクライム・コメディーだとは思いますが、ベタ好きなので楽しく読めました。どたばた劇は好きだなぁ。身代金の受け渡し方法なんかは現代的でこっていると思います。しかしキャラは本当にステレオタイプ。ドジで優しい憎めない詐欺師に体力自慢でおバカな弟分、美人だけど高飛車ででもかわいいところもある女詐欺師に金持ちでかしこくて小生意気な子供…。

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10/26
久々の貫井徳郎。
ずいぶんと柔らかめで、荻原浩的な雰囲気を感じた。読んでる途中で何度か作者を勘違いしそうになった。

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シリアスなイメージが強い貫井さんですが、ユーモアもいいですねーー(*^m^*)よくあるストーリーですがそれでもおもしろいのが、さすが貫井さんといったところか？（*´▽｀*）

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ひょんなことからお人好しの詐欺師コンビとキレ者の美人同業者が組んで、誰も傷つかない大仕事を計画するが…。

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しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、とても人道的な犯罪計画だった。準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…次ぎから次ぎにどんでん返しが!息をつかせぬスピードとひねったプロット。ユーモア・ミステリの傑作長編。
《ブックデータベース　より》


《2010年5月26日　読了》

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この誘拐トリック、コメディにしたことでちょっと損をしていると思う。シリアスタッチにして、もっと駆け引きを緻密に書き込めば、まるっきり別物になったんじゃないかな。

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貫井作品にしては、かなりライトな感じ。
貫井作品を「ちょっと重い」と感じる人には入門編として、オススメ（解説より）
個人的には重たい貫井作品が好きなので、こんなコミカルな作品も書けるんだ！
ってちょっと驚き。
登場人物全員が、ちょっと抜けていて、会話もかなりおバカ路線。
でも、一応、真面目な誘拐者。
抜け抜けキャラの中でも、誘拐される子供の父親のケチぶりには、怒りを通り越して、笑ってしまう。
きっと、世の中、こんなおっさん、多いんだろうなぁ、って妙にリアル感があったりして。

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コメディタッチの誘拐もの。
やはり誘拐モノは好きみたいだ(笑)。
どうしてだろうね、犯人が分かってる面白さが好みなのかな。
犯人は誰で、その方法は、といった本格派ミステリーを
読まない理由もその辺かもね。

これも大人びた賢い子供が登場。
登場人物もシンプルで少なく、症候群作品よりずっと面白い。

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ミステリに関しては全く分からないわー。

途中で犯人とか分かっちゃうのってオッケーなの？

前に読んだ「慟哭」でも途中で分かった記憶がある。
視点が入り乱れる呼吸はうまかった、のかもしれない。

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あぁそうか、あたしはこーゆーのにとことん弱いんだ。
悪さに徹しきれないちょっとまぬけな男女のチーム。うまくいきそうでいかない、なんとなくの慣れあいチーム。
意気がっていて、でも徹しきれていなくて中途半端、だけどなんだか憎めない。


偽装（？）誘拐を企んだものの上手くしてやられてしまい、それをひっくり返すけれど・・


アマゾンでの評価は低いけど、そうか？
あたしはこのチーム、好きだなぁ。

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コメディタッチはあんまり好みじゃないのだが、この作品はとっても面白かった。犯人は誰なのか、犯行の動機は何なのか、最後まで楽しめた。動機はユルい感じだが…この作品のテイストには合っていたかな、と偉そうに言ってみたり。

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計算・打算だけじゃないチームワーク。
商売敵が仲間になった瞬間。
命をかけた作戦が成功した瞬間。
要所要所で鳥肌が立った。
究極のエンタテイメント詐欺です。
流し読みしたら痛い目見ます。

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報われない話を書くことに定評のある（！）貫井さんに珍しく、報われる話。クライムコメディというらしい。人間を見限ってた主人公が、人間に賭けてみようとする。面白かった。