紙の本
大愚こそが神が人間に授けた実は智恵
2008/12/23 08:53
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベストビジネス書評 - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学の遺伝子レベルで書かれた自己啓発書。ある意味で宗教的でもある。どうすれば眠っていた遺伝子をONさせることができるのかが日常的な観点からかかれてある。愚かともいえる生き方、大愚こそが神が人間に授けた実は智恵である。その指示書が遺伝子であるとしている。
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分類=哲学・村上和雄。08年9月。スタジオジブリのアニメ『もののけ姫』で、物語終盤でシシ神の騒動を鎮めたアシタカとサンに対し、ジコ坊が「バカにはかなわん」とぼやく場面がありますが、得てして本当に世のため人のために役立った人というのは、損得勘定も小賢しさも持たない、一見バカ(アホ)のように見える人物であることが多いものです(宮沢賢治はこれを「デクノボー」と呼んでいます)。私達はこれまで知恵の実の原理(小賢しさ、個人の幸福の追求)を至上のものとして一生懸命努力をしてきましたが、その結果が現状であることを考えるとき、現状からの脱却、そして本当の幸福の追求のためには改めて「アホ」の原理を選択し直す必要があるのかもしれません。
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少なからず遺伝子の世界で言えば、
私たちはここにいるだけで
奇跡で貴重な存在であるという。
というのは、
私たちはいまだ1つの細胞も作ることができない。
そんな細胞が60兆個も集まって
私たちは作られているからだ。
そして、
私たちには
考えることと感じることができる
すばらしい能力を持った生命である。
が、
私たちは
見えるものを科学といい、
信じるに足るものと考えている。
そして、
見えないものを非科学的といい、
信じるに足るものでないと感じている。
果たしてそうだろうか?
どうやって細胞が作られたのか
まだ見えていないわけで、
遺伝子の眼で見れば
見えないものは超科学なのかもしれない。
今の科学を超えた科学。
村上氏が言う【アホ】とは
自分らしくそのままで
精一杯生きるということ。
すなわち、
見えないものを感じている力を信じること。
そんな見えない力が
どれだけすごいことなのかを
伝えてくれる。
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この本のすごさは、1回読んだだけじゃわからない(と思う)。
もっともっと、繰り返し読んでいくことで、ジワジワッと効いてくる本だと思う。
読み返し続けたい本の1冊。
以下、メモ。
______________________________________
「笑い」はクスリ、それも副作用のないクスリ
「苦しい時こそ笑っていられる」ようなアホやバカが、今こそ必要
セレンディピティ(偶然による思いがけない成果)を呼ぶ条件
?素直で注意深い目
?ムダを尊ぶ心
?失敗や間違いから「何か」を見出し、つかみ取る力
いいときはもちろん、悪いときにもありがとうと感謝の念を抱く
プラシーボ効果・・・ニセ薬の効用=思い込みの力
日本独自の心をあらわす言葉に共通するものの1つは、「感謝」。もう1つは「利他」。
おかげさま。いただきます。ありがとう。もったいない。
みんな自分だけに利や益を呼び込もうとする利己の心を離れて、他者と分かち合ったり、助け合ったり、譲り合ったり、融通しあったりして、人を生かし、自分も生かす利他の精神が込められた言葉。
自分を利するのと同じくらい、あるいは、それ以上に他も利する生き方。
それは、遺伝子本来の意思に沿った生き方であり、私たちが持っている能力をゆっくりとではあるが、もっとも大きな形でONにする、真の賢者の生き方でもある。
生と死は1つの命の裏と表。
死を軽く扱えば、生も軽くなってしまう。
死をきちんと考えないと、生の充実もないし、人間の本当の幸せもない。
目に見えるものだけを信じるあまり、目に見えないものは「存在しない」と切って捨てないこと。
生命思考の観点からは、命にとって大事なものほど目に見えないものかもしれない。
そうした想像力の余地を残しておくことは、私たちの思考に幅や余裕を与えてくれ、生や命を充実させてくれる。
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遺伝子工学の第一人者といわれる著者ならではのエピソードや、
小さい頃のご家族から受けた影響など、
興味深い話を多く織り交ぜ、
生きるうえで大切なことを示唆されている。
『大切なことはとてもシンプル』
わかりやすく、自然体で語られていて、
全体的にとてもあたたかく、人に対する愛が感じられた。
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Stay foolish、陽気な心、ひらかなのすごさ、環境を変えて遺伝子ON、前向きに放棄。
ああ、とりあえずoptimistでよかった。
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階段を一足飛びにではなく、一段一段上っていくことの集積が、いつのまにかその人の技量や人格を−はなやかさや鋭さには欠けても−手堅くぶ厚いものにする。
それが大切だと思えば、必ずやるんだと思い込みでいいから覚悟を決める。そして、たとえ紆余曲折があろうが最後までやり抜く。
しかし、その軽さがないと、人間の行動に「動き」が出てこないのも事実です。そして行動に乏しければチャンスにめぐり合うことも少なく、そういう人の多くは失敗もしない代わりに、成功からも縁遠いものなのです。
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アホってイイ響きだ♪
この考え方を得て、1つ賢くなった気がします。
「がんばらない、(でも)あきらめない♪」
「笑って過ごそう♪」
〜以下、抜粋〜
遺伝子情報レベルで比較すれば
人間とチンパンジーは
98.8%同じ生き物だということ。
(中略)
この遺伝子情報の違いを
こんどは人間同士の個体差で見てみると
個人によって意味のある違いは
遺伝子一万個につき一個くらいであることが
わかってきています。
とういうことは
東大を主席で出た人と分数のわからない大学生も
ノーベル賞をとった学者も
皆勤賞くらいしかもらったことがないという人も
秀才も凡才も
利口とアホも
みんな遺伝子レベルで見れば
その差は一万に一つくらいしかない。
どんな人間も同じ遺伝子を所有する
「チョボチョボ」の存在だということです。
(中略)
その違いなどは
たくさんの眠っている「可能性の遺伝子」を
ONにさせることで
あっという間に埋めることができるはずです。
〜抜粋、終わり〜
科学的な根拠うんぬんではなく、
上記記述をすっと頂いちゃうか否か
そこがアホか否かの分かれ目かと思います☆
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いろんな神感がありますが、この本や「遺伝子の暗号」からミクロ遺伝子の世界からみえた神を伺うことができます。
この方の講演を聴いたことがあります。面白い方でした。
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奇抜な題名だか、内容はかなり濃い。
見逃しがちな笑いの効用のすばらしさ。
この本には救われた気分だった。
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題名からは想像しないような内容。
現代に必要なのは、まっすぐに正解に進むような効率の良い者ではなく、
遠回りしながらも、誠実に人に役立つことができる者。
笑いの重要性、陽の力、楽しい、笑い、面白い、うれしい・・・
ひらがなの力、
ありがとう、いただきます、もったいない・・・
日本食へ、
白米より玄米
すぐに実践できることがたくさんちりばめられている。
人によって、好き嫌いがはっきりしそうな本だが、ぜひ手にとってもらいたい。
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奇跡としか言いようがない秩序だった宇宙や生命の仕組みにサムシング・グレートを感じ、そこに含まれ、生かされている自分を感じる。だからこそのつつしみ・謙虚であり、秩序や調和に素直な大愚・アホであることの素晴らしさなのだと感じた。
10-16
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利己よりも利他。遠回りでも愚直に。陽気に笑顔で。タイトルのインパクトに惹かれて借りた本だったけど、意外と感じ入るところの多い内容だった。また読み返してみたい。
しかし、何で俺はこの本借りようと思ったんだろう。どういう経緯があったのかまったく思い出せんぞ。つ、疲れていたのかな…。
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愚直であれ。
しかし愚直であるだけではだめだ。やはり気持ちがピュアでなければ。
そして、継続する力、忍耐、がまん強さがなければ。
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筆者の父、祖母がある宗教に関わっていたことを考慮しても小林正観氏と同様なことを科学者が言っていることに驚きました。サムシング グレートを敬うのですね。利他の心なのですね。直ぐに利己になる自分を反省します。