- 出版社:中央公論新社
- サイズ:20cm/334p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-003977-5
今日の特集
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- 税込価格:1,785円(51pt)
- 発行年月:2008.9
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「今日の特集」
テレビ業界の花形・報道番組。だが、日があたるのはごく一部。孫請け制作会社という業界ピラミッドの底辺にしがみつく彼らは、今日も「ニュース」という名の、くだらない虚構を送り出す…。そしてある日、取材中に非常に危険で残酷な「ありえない真実」が爆発。暗い憎悪の奔流が、彼らを襲い始めた—。現代社会の縮図をリアルに描く、書き下ろし長篇小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
報道番組の孫請け制作会社に勤めるADの明坂。ある日、取材中に非常に危険で残酷な「ありえない真実」が爆発。暗い憎悪の奔流が、彼を襲い始めた…。現代社会の縮図をリアルに描く長篇小説。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「今日の特集」
戸梶 圭太
- 略歴
- 〈戸梶圭太〉1968年東京都生まれ。学習院大学文学部心理学科卒業。98年「闇の楽園」で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。他の著書に「自殺自由法」「下流少年サクタロウ」など。
ユーザーレビュー- 「今日の特集」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/01/27 21:08
マスコミの光と影
投稿者:ジェニファー(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまに平日が休みのとき、夕方のニュースを見ていると、その内容のあまりのくだらなさに唖然とすることがある。「報道」部分はどのチャンネルもみな同じ、「特集」部分は、主婦たちの回転寿司めぐりとか、ペット大集合とか、そんなんばっか。こんなの毎日見ていたら、人間としてダメになるんじゃないか…?という恐怖に襲われる。
この本の主人公はまさにその、ニュース番組の1コーナー「今日の特集」を担当している孫請け制作会社のしがないAD。取材のためにあちこち駆けずり回りつつ、横暴な上司や理解しがたい同僚に悩まされている。
前半は、戸梶圭太にしては比較的まともに、マスコミの表と裏を痛烈に風刺しているのだが、後半はいつもの「トカジ節」が炸裂、はちゃめちゃな展開が待ち受けている。
しかし多少の誇張はあるにせよ、ここに書かれているマスコミの姿というのは、ある部分では真実なんではないだろうか。例えば、浜辺でゴミを再利用してアート作品を制作している人を取材するエピソードで、番組のコンセプトとしては「善意のアーティストVSそれを苦々しく思う浜辺の清掃ボランティア」みたいなことになっているのだが、実際に取材してみるとアーティストの方が明らかに常識はずれで、ボランティアの方が格段に善良な人々だったりする。でもそんな事実も、編集次第でまったく違うものへと変えられてしまうのだ。
もちろん、テレビの前の視聴者は、編集されたあとの「真実」しか目にしないし、それ以外に真実があるとは予想だにしない。そのことに対して、もうちょっと警戒心を持たないといけないんじゃないかという気にさせられた。
下手なメディアリテラシーよりも、この本一冊読んだ方がよっぽど役に立つかもしれない。もちろん、この本はフィクションなので、全部鵜呑みにされても困るのだが。







