食べ物を変えれば脳が変わる (PHP新書)
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- 税込価格:756円(21pt)
- 発行年月:2008.10
- 発送可能日:1~3日
- 本 新書
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商品説明- 「食べ物を変えれば脳が変わる」
脳と心を最適な状態にするために、今すぐ始められる食習慣とは何か? うつ改善やアルツハイマー病予防にもなる、脳と心にいい食事、または悪い食事について、治験による裏づけを明記しつつ平易に解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「食べ物を変えれば脳が変わる」
生田 哲
- 略歴
- 〈生田哲〉1955年北海道生まれ。東京薬科大学卒業。イリノイ工科大学助教授(化学科)等を経て、日本で執筆活動を行う。著書に「脳と心をあやつる物質」「脳の健康」「インフォドラッグ」など。
ユーザーレビュー- 「食べ物を変えれば脳が変わる」
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/02/03 18:46
うつ病と戦うための、参考書
投稿者:hamushi(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
うつ病の家族を守るために、一家の主婦として台所で出来ることはないものかと、方法をいろいろ探していて、この本に出会いました。
うつ病の改善には、セロトニンの材料となるトリプトファンの摂取が望ましいということは、知識として知っていました。
けれども、トリプトファンを多く含むとされる食材を、せっせと料理して食卓に載せてみても、目に見えるような改善の手応えがないまま、時間だけが過ぎていきます。悪化は防いでくれているような気はするけれど、はっきりと「よくなる」ということがないのです。
やはり「ただの食品」では薬のようにはいかないものなのかと内心落胆しつつ、けれども代謝の過程など詳しく調べて対処することで、もっと効率よく「効く」ようにできないものかと、ずっと思っていました。
とはいえ、アミノ酸の世界はすさまじく広大で、猛烈に複雑です。
何冊か本を買って読みましたが、その方面のシロウトにとっては、密林の奥地か地底世界に迷い込んだようで、とても手に負えませんし、勉強しているヒマもありません。生まれ変わったら、こうしたジャンルの研究者になりたいとまで思いましたが、来世を待っていては家族は救われません。
ですので、この本の「うつを撃退する栄養素」という章を読み、もしかしたら今生でなんとかなるかもしれないと思ったときには、脳内にどーんと花火が上がりました。大袈裟ですが、脳障害や精神疾患の家族のいる家庭は、それほどに追いつめられる場合もあると、ご理解いただければと思います。
本書では、トリプトファンの摂取にはコツのあることを教えてくれています。
トリプトファンが血液-脳関門を通過するために必要な「運搬人」が存在するのですが、その「運搬人」は、他のアミノ酸をも運ぶ仕事をしているため、高タンパク質の料理を食べると、他のアミノ酸に押しのけられてしまい、トリプトファンが脳に入りにくいというのです。
ところが、甘いものを食べると、トリプトファンが血液-脳関門を通りやすくなるそうなのです。糖質によって分泌されるインスリンが、トリプトファンの運搬を手助けするために、そのようなことが起きるのだとか。うつ気味のときに甘いものを食べると気分が向上することがあるのは、そういう理屈によるのだそうです。
だからといって、トリプトファンを脳に送り込むために甘いものばかり食べるわけにはいきません。精製された砂糖やデンプンの摂取による血糖値の乱高下が脳に悪影響を与えるということも、本書では指摘されていますし、不健康な肥満の原因にもなることは言うまでもありません。
そこで、トリプトファンと他のアミノ酸との競合を避けるために、なるべく胃がカラッポのときに、トリプトファンとフルーツジュースなどを一緒に食べるといいと、本書では勧めています。
劇的な改善というのは、難しいかもしれませんけれども、少しでも早く、よくなってもらうために、台所部隊も精一杯がんばってみようと思います。
以下は蛇足です。
本書は、ある程度、脳の構造や神経伝達物質の名称やしくみ、脂肪酸やアミノ酸などの知識がないと、用語に振り回されてしまって、一読して理解するのは若干厳しいかもしれません。また、うつ病のご本人が読まれると、疲弊してしまう可能性があるかと思います。余力のあるご家族にとっての参考書としては、お勧めできる一冊です。







