真庭語 (講談社BOX)
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- 税込価格:1,155円(33pt)
- 発行年月:2008.12
- 発送可能日:7~21日
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商品説明- 「真庭語」
この国が戦国で、この世が乱世であった頃—。不穏な気配ただよう歴史の暗がりで、静かに命の火花を散らす者達がいた。その名も、真庭忍軍。“しのび”である彼らが、この時代を生き抜くために選ぶ新たな道とは—!?人外にして埒外の異能集団の伝説はここから始まる。豪華絢爛戦国図屏風。【「BOOK」データベースの商品解説】
この国が戦国で、この世が乱世であった頃−。不穏な気配ただよう歴史の暗がりで、静かに命の火花を散らす者達がいた。その名も、真庭忍軍。“しのび”である彼らが、この時代を生き抜くために選んだ新たな道とは…?【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「真庭語」
| 初代真庭蝙蝠 | 5−67 | |
|---|---|---|
| 初代真庭喰鮫 | 71−112 | |
| 初代真庭蝶々 | 117−157 |
著者紹介- 「真庭語」
西尾 維新
- 略歴
- 〈西尾維新〉1981年生まれ。「クビキリサイクル」で第23回メフィスト賞を受賞。著書に「きみとぼくが壊した世界」「零崎曲識の人間人間」など。
ユーザーレビュー- 「真庭語」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/05/29 19:14
正直、本編よりこっちのほうが面白いんじゃないか、って思います。12冊vs.1冊で数が多いほうが負けるっていうのは、作品として本編はなんだ?っていうことなんですが、難しいこと考えずに今回の一冊を楽しみましょう。拾いものです。
投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
はっきり言います。『刀語』12巻束になったより、こっちの方が面白いかもしれない、って。予想外でした、二の舞じゃないかって危惧していたんです。だって、一年間、毎月、
これだけ?
ジョーダン?
嘘でしょ?
嘘だと言って!
次は凄い展開があるはず
絶対にある
あるに決まってんじゃん
あるよね
あって欲しい
あればいいな
もしかしてあったりして
これって最後?
とまあ、夢と希望がことごとく打ち破られた記憶が甦るんです。島田荘司だって第二部から持ち直したわけだし、12冊あれば何とかなる、だって西尾維新だもの(島田と西尾では出版が逆ですが)なんて時空を捻じ曲げて思っちゃう、それほどに酷かった、スカスカだった、山田風太郎が恋しかったわけです。
でね、今度は逆の意味で期待を裏切った。面白いんです。中身が濃い、っていうか『刀語』の後だと濃く見える。なにより、ミステリしてるんです。だって最初が密室ですよ、不可能犯罪の王者。で、次が WHAT です。何か、っていう謎。そして HOW って言っていいのかなあ、ちょっと分類怪しいけど。で、最後は本当にHOW、っていうか噴飯言葉遊び。
多彩ですけど、一つ一つの出来がいいんです。驚くくらいに。確かに解決篇は凄くはない。でも、小説としての面白さを考えると、実にバランスがいいわけです。しかも第四章、笑いました、っていうか感心した。ま、変に理屈が通っている部分があって、それについてはもっと羽目外せばいいのに、とは思いますが、それじゃあ滅茶苦茶になっちゃう。
ま、この手の冒険というか荒技には筒井康隆先生っていう虚人がいるわけですが、それを割り引いてもいい線いっているわけです。これなら維新ならずとも続編は出ないの?っていいたくなります。『化物語』シリーズは、そのまんま永遠に続けて欲しいんですが(シリーズ否定論者である私が祈っちゃう)、こちらもあと八人分は書いて欲しい、そう思います。
全体は四章構成で、登場人物紹介、アトガタリ、がつきます。全体を通しての語り手は真庭狂犬、まだ少女のような身なりで、全身に刺青を施した自称 里の観察者で、真庭忍軍の語り部です。年齢不詳で、少女とも女とも書けない、そういう女性です。で、その彼女がこの物語で四人の忍者を観察することになるわけですが、そのきっかけというのが選挙です。
選挙、っていうとちょっと違うんですが、とりあえずそう書いておきましょう。真庭忍軍の今の頭は神の鳳凰、と呼ばれる真庭鳳凰で、それで充分に機能しているのですが、その彼が頭領の数を現在の一人から十二人に増やすことを決めます。その理由は、これまたちょっと曖昧なんですが、あえて言えば民主化でしょうか。
で、候補者、といっても立候補しているわけではなくて衆目が一致するのが蝙蝠、喰鮫、蟷螂、海亀、狂犬たちですが、これでは十二人には到底及ばない。だから鳳凰が狂犬に、今分かっている候補者も含めて、人物を見極めることを依頼する。今回は四人。面白い相手ばかり。章とともに人物紹介をすれば
第一章 初代真庭蝙蝠:通称 無頼の蝙蝠。意思はあっても目的がないという、今時の人間風忍者で、使用忍法 骨肉細工。その蝙蝠が真庭春蝉の新忍法を探るお話。
第二章 初代真庭喰鮫:通称 涙の喰鮫。内面は慈愛に満ち、行動は情愛に満ち、目的は至愛に満ちる、愛に満ち満ちる平和主義者で、一殺千生(一人殺して千人救う)をモットーにする美女。 使用忍法 渦刀。捕虜の救出と敵の殲滅が今回のミッション。
第三章 初代真庭蝶々:通称 不遇の蝶々。誰もが見上げる巨体の、気持ちのいい男で、使用忍法 なし。敵対勢力・相生忍軍に追われる二人の運命やいかに。
第四章 初代真庭白鷺:通称 長槍の白鷺。忍者の限度を遥かに超えた言動や奇矯な振る舞いの持ち主で、語りの面白さは比類ない。ともかく周囲と噛み合わない忍者で、使用忍法 逆鱗探し。任務達成率10割の秘密を探れ!
最後はデータ篇。
画:竹
本及ビ箱装幀:ヴェイア
版面構成:紺野慎一(凸版印刷)
本文使用書体:FOT-筑紫明朝 Pro L
口絵表/描きおろし
口絵裏/『真庭語 初代真庭蝙蝠特別絵巻』パンドラ2008SPRING Vol.1 SIDE-B掲載 画 竹
初出ですが
「初代真庭蝙蝠」パンドラVol.1 SIDE-B 2008SPRING.2008年4月7日
「真庭語 初代真庭蝙蝠特別絵巻」を加筆訂正の上、改題
「初代真庭喰鮫」「初代真庭蝶々」「初代真庭白鷺」書き下ろし
となっています。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/12/06 22:00
雑魚キャラ達の復権
投稿者:くまくま(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
既刊「刀語」において、雑魚キャラ、咬ませ犬と呼ばれ散々な扱いを受けた真庭忍軍の物語。時代的には、虚刀流初代の鑢一根が活躍していた頃。戦国乱世を生き残るための改革として、頭領を十二人とすることが真庭鳳凰により提案された。そこで、里のご意見番である真庭狂犬が、その候補となる忍びを検めて行くというようなお話。パンドラVol.1Bに掲載の初代真庭蝙蝠の物語に加えて、初代真庭喰鮫、初代真庭蝶々、初代真庭白鷺の物語が書き下ろされている。それぞれの忍びが、与えられた状況でどのように動くのかを通じて、それぞれのキャラクターを描いている。この時代では、異常な能力を持っている者はいたが、全てが全て人外という訳ではなく、以後の歴史で異常性が高められていったものと思われる。刀語に登場したそれぞれの名前を継ぐ人物との違いを見てみるのも面白いかもしれない。
この作品では、真庭忍軍の忍び達は基本的に格好良く描かれており、七花に瞬殺された忍び達も少しは報われた思いをしているだろう。しかし、アニメ化されるのはあくまで刀語であり、そこでは雑魚キャラとして扱われるかと思うと、やはり哀れではある。







