- 出版社:宝島社
- サイズ:16cm/318p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7966-6415-8
ヒステリック・サバイバー (宝島社文庫)
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- 税込価格:500円(14pt)
- 発行年月:2008.11
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- 本
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商品説明- 「ヒステリック・サバイバー」
アメリカで銃乱射事件に巻き込まれた三橋和樹は、友人が次々に殺害されていく光景を目の当たりにし心に深い傷を負ってしまう。帰国後通い始めた中学校で待ち受けていたのは、生徒間に潜む根深い対立と差別の実態だった。激化の一途を辿る対立に巻き込まれていく和樹の運命は…。第3回「『このミス』大賞」大賞受賞作『果てしなき渇き』がベストセラーとなった著者の第2弾、待望の文庫化。【「BOOK」データベースの商品解説】
ユーザーレビュー- 「ヒステリック・サバイバー」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/10/18 21:32
「世の中にはいろんなやつがいて、自分たちが世界の中心にいるなんて勘違いしなきゃいいだけさ」
投稿者:どーなつ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの学校で、2人のヒスパニック系の生徒により友人らを銃殺されるスクールシューティングを経験した主人公和樹。
日本に帰ってきてからは普通の高校に通い普通に学生生活を送ろうと思っていたが、またもや事件に巻き込まれてしまう。
サイコキラーモトヤマの再来と噂される少年とゴス少女。真っ直ぐな体育会系女子。腹黒い男子生徒たち。
今のイジメの現状の一変をかいま見たような気がしました。異物は排除。異物は目障り。全てはここからはじまるのでしょうか。
小説内でモトヤマの再来といわれる、半藤のセリフがなんか心に残りました。
「いちいち人と違うことで他人を蔑むな。ただ放っておいてくれれば、それでいいのさ。例を1つだけ挙げれば、そうだな……部屋にこもるやつは悪くて、スポーツやってる自分たちは正しいなんて思わなきゃいい」
「世の中にはいろんなやつがいて、自分たちが世界の中心にいるなんて勘違いしなきゃいいだけさ」
スポーツ系とオタク系で学校が二分している状況ではあるのですが、彼の言葉がすんなり耳に残りました。
いじめを経験したことのない人、また自分がいじめをしたことがないと言い切れる人。
だけど、誰の心の中にも多少なりと自分より下の人間を見つけて優越に浸る瞬間があるのかもしれませんね。彼らはそれを敏感に感じている。
確かにスポーツして汗水流している青春派系が学校ではわりと花形的ポジションなのですが、そこが目立てば目立つほど影になる部分に光が当たらず、それだけならまだしも、ちょっとしたからかいの対象になったりして、不快な思いをする人間が出てくるんでしょうね。
最初はノワールな感じの作品かと思いましたが、根元にはイジメという根本的な問題があるので、どちらかというと過激な学園小説、といった雰囲気でした。
著者はどうやら過去にこのミスで大賞を受賞したことがある作家さんのようです。
他の作品もいろいろチェックしてみたくなりました。







