- 出版社:ミシマ社
- サイズ:19cm/293p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-903908-10-6
街場の教育論
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- 税込価格:1,680円(48pt)
- 発行年月:2008.11
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「街場の教育論」
日本の教育が「こんなふう」になったのは、われわれ全員が犯人。教育には、親も文科省もメディアも要らない。「他者とコラボレーションする能力」の涵養こそ喫緊の課題。教育のとらえ方がまるで変わる、驚愕・感動の11講義!【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「街場の教育論」
内田 樹
- 略歴
- 〈内田樹〉1950年東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授。「私家版・ユダヤ文化論」で第6回小林秀雄賞受賞。他の著書に「ためらいの倫理学」など。
関連キーワード- 「街場の教育論」
ユーザーレビュー- 「街場の教育論」
6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/02/17 16:40
あたりまえのことを力強く宣言することの困難さ。
投稿者:ちひ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
現状での学校教育はとてつもない暗礁に乗り上げている。‥‥現場や行政の見方は、ほぼ一致している。ではどうすれば良いか。ここからは意見が分かれる。教育行政はころころ猫の目のように変わるし、一時期は絶対的な善とされたはずの「ゆとり」が現在では必要悪くらいに減価されている。
ここで著者は主張する。「現状を維持しつつ、少しずつ直していくしかない」(取意)。あたりまえである。しかしこのあたりまえのことを自信を持って主張する専門家や機関はない。
結論は「特効薬などない」ということに尽きる。誰がどう考えたたってそうならざるを得ない。だが、その結論を得るためにどの道筋を通るかは非常に重要なのだ。
「誰かが決定的に悪かったから現状がある、だから誰かを断罪すればすむ」のではない。無責任に先送りし続けたからこその現在である以上、これからは全員で引き受けなければならない。
わたしたちがわたしたちの教育をよみがえらせるために必要なのは拙速な論理ではない。まずは現場への協力と、現場の先生方が自信を持って悩みながら教育できる環境にしていくことが最優先である。
「街場」、つまり市井で語られる四方山話的な教育論という意味のタイトルだが、実際の内容はどっしり太くて意義深い。そして、現場で悩んでいる先生方に対する力強いエールとなる教育論である。
12人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/08/05 20:57
教育はビジネスではない
投稿者:GTO(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
内田樹の著作を書評するのは難しい。ほとんどが頷けることばかりであるし、目から鱗の発見も多い。それでも、いくつか意見の相違がある。そうなると、相違の部分が気になり、一言言いたくなるのだが、それは読むに値しないからではない。大いに値するからである。とにかく、一人でも多くの人に読んでほしい。
ということで、今回は意見の相違にあまり目を向けず、貴重な意見の一端を紹介し、興味を持たれた方に是非手にとって読んでもらいたいと思う。
・私たちはこと教育に関しては、自説の誤りの責任を取るリスクを取らずに、言いたい放題に言うことができる
・子どもたちが毎日学校に通い、先生の言葉におとなしく耳を傾けない限り、教育は機能しません
・教育改革の成否は、教育改革を担うべき現場の教員たちをどうやってオーバーアチーブへと導くか。彼らのポテンシャルをどうやって最大化するかにかかっています。
・「今ここにあるもの」とは違うものに繋がること。それが教育というもののいちばん重要な機能なのです。
・教養教育というのは、要するにコミュニケーションの訓練だ
・成熟は葛藤を通じて果たされる
・「扉を開く」ために最後にしなければいけないこと。それは「その人を教える気にさせる」こと。これはわりと簡単です。「ていねいに頼む」こと、これに尽くされます。
・「学ぶ」仕方は、現に「学んでいる」人からしか学ぶことができない。教える立場にあるもの自身が今この瞬間も学びつつある、学びの当事者であるということがなければ、子どもたちは学ぶ仕方を学ぶことができません。
ほら、なかなかすごいでしょ。他にもいっぱいこんな珠玉の言葉に出会えます。当たり前のことなのに、現在の教育で忘れられていることばかりです。教育の復権に必要なことばかりです。







