「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
おとぎ話の決まり文句はみんな嘘っぱち。ほんとうの人生は、「めでたしめでたし」では終わらない。今日も頑張る女子たちに捧ぐ本音勝負の痛快エッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】
おとぎ話の決まり文句はみんな噓っぱち。ほんとうの人生は、「めでたしめでたし」では終わらない。今日も頑張る女子たちに捧ぐ本音勝負の痛快エッセイ。2007年〜2008年『Hanako』連載に加筆し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
平 安寿子
- 略歴
- 〈平安寿子〉1953年広島生まれ。99年「素晴らしい一日」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。ほかの著書に「恋愛嫌い」「セ・シ・ボン」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
特に 『Hanako』世代のみなさま、必見かも!
2009/08/25 10:04
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌『Hanako』の発売日が楽しみでしかたのない頃があった。
仕事帰りに、本屋さんで立ち読みする。
行動力もあり、購買力もある若い女性のための雑誌とでも言おうか。
たまに神戸特集や自由が丘特集などを、いつか行くことを夢見て買ったものだ。実際に働いていたころ、同期の女の子と一緒に東京研修に行った時、自由が丘特集のマップを切り抜いて持参した。
つかの間の自由時間に、二人して自由が丘へ勇んで乗り込んだものだ。
あの切り取りマップ、今も実家のどこかにあるかもしれない…。
さて、こちらはその雑誌『Hanako』の連載エッセイが一冊にまとめられたもの。のっけから著者である平安寿子さんの自己紹介が始まった。
「わたしは1953年生まれ。50代も半ばを過ぎて堂々の『おばさん』である。おばさん後期と言ってもいい。」
おお、平さんは私より10歳上なのですね。
とたんに親近感が湧いてきます。^^
彼女の言葉をそのまま書き抜けば「昔若かったわたしから、今若いあなたへのおしゃべりメールである。説教も入る。おばさんミーハー心のおひろめもある。自作の解説もやったりする。ある意味、相当かたよっている」エッセイなのだ。
これが実に読んで爽快、すこぶる面白い。
私なぞ、いつの間にか気分は「Hanako世代」逆戻り、なんだかランチタイムの後の時間に読んでいる気分となりました。単純。
びしばし説教トークが続くが、これがたまらなくいい。目が覚める。はっと気付かされる。そうか~とメモをしたくなる。そんな感じです。
「ゲイの友人がいつも言っている。
人間性って隠しようもなく顔に出るものだから、人間はみかけなんだよ。
そうだ。心映えは顔に出る。」
「人生とは、気の合う人と出会うための旅でもある。
そして、気の合う人はそう多くはない。多くないからいいんですよ。
友達がたくさんいるという人と、わたしは付き合いたくない。ちょっとでいいです。」
確かに、そうです。
それになんだか平さんの筆にかかると、すごく説得力があります。
もちろん、彼女は理想的な年の重ね方のアドバイスにもページを大幅に割いています。「古くても貫禄、あるいは風格がある。
それが、素敵なばあさんになる秘訣だ」と説き、ずばり、イギリスのばあさんを目指せ!と。詳しくは本書を読んでもらうとしても、彼女の唯一のリフレッシュ対策が海外の劇場でバレエやミュージカルを見ることと聞けば、おのずと納得できるというもの。ことイギリスにはお手本となるような素敵な女性が多いようですぞ。
しかし、まぁ、私が一番に一生懸命読んだところと言えば、最終章の「頑張れ、わたし」のページでしょう。
☆来るぞ来るぞ。更年期が来るぞ、
☆マイナス記憶の不思議、
☆二十年、待って
☆ガールズトークはいつまでも、
ここいらあたりは、私のために?と思わせる話題ばかりで、読みながらもほくほく。
最近の『Hanako』は手に取ったことがないので、まさに本の神様が読ませてくれたとしか思えませんとも!
で、次に読む本が決まりました。
平さんの更年期小説『あなたがパラダイス』そして、超オススメの翻訳エッセイ『47歳の私に起こったこと』。来年めでたく(!?)47歳を迎える私にとっては、こちらも本の神様が教えてくれた一冊、と言えるでしょうねぇ。くふ。
もちろん、図書館でネット予約済み。予約の棚でこの二冊が私を待っていることでしょう。ああ、この『幸せになっちゃ、おしまい』も図書館でタイトル借りした一冊、です。
最後に、ひとこと。
本著は特に「Hanako世代」には必見!思われます、念のため。