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ビロウな話で恐縮です日記

  • 出版社:太田出版
  • サイズ:19cm/270p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7783-1160-5

ビロウな話で恐縮です日記

三浦 しをん (著)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:2009.2
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「ビロウな話で恐縮です日記」

天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】

なぜ日記をつけるのかなと、日記を書きながらいつも考えた…。天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんがインターネット上で2年弱書き続けた、ビロウな話ばかりの日記。著者自身による脚注&書き下ろしのおまけも収録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ビロウな話で恐縮です日記」

三浦 しをん

略歴
〈三浦しをん〉1976年東京都生まれ。2000年「格闘する者に○」でデビュー。「まほろ駅前多田便利軒」で第135回直木賞を受賞。ほかの著書に「仏果を得ず」など。

ユーザーレビュー- 「ビロウな話で恐縮です日記」

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6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/08/04 23:16

作者の夢をのぞき見よう。それは、「こんな夢を見た…」と、始まる。

投稿者:うみひこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、ネット上に公開されていたエッセイではなく、
日記を取捨選択し、脚注をつけたものだ。
私は、ネット上でも読んでいたのだが、
やはり、まとめてあると、その特徴に気がつく。

それは、まるで、夏目漱石の『夢十夜』を思わせる、
夢日記の多さだ。
奇妙に凝った、そして、恐怖に満ちた世界でもある
作者の夢を覗かせてもらえるのだ。
作者自身も、
「オタクは見る夢の登場人物名もオタクだ」と、
註でつっこみを入れているが、
内容も、内田百けんや漱石を思わせるたぐいの恐怖の味わいがあって、
作者の恐怖の質というものを感じさせてくれる。
そこへ、BL的要素が入り込んでいて、作者独特の世界が、
本当に無意識なのだろうか?と思うほど形成されている。
これは、すでに、短い恐怖小説のようだ。
特に、「こんな夢を見た。九」に至っては、完全な短編だ。
私は読後長い時間、毒が何故キャットフードとドックフードなのか、
殺されたのは実は犬や猫だったのだろうか、
それともまだ彼らは生きているのだろうか等々と、
答えのない夢というものに対して、色々と考え込んでしまった。

その他、数多くの漫画を読み、それについて考え、論じる日々の中で、
不意に思い立って髪を切る「散髪」の章。
ここで、大国主風の髪形のイケてる美容師のお兄さんに、
「小汚いイエス」風の髪形をリクエストする辺り、
『聖☆お兄さん』を読んだ者には、たまらない話が展開される。
鋭く言葉の不思議を突く「しゃかりき」や「言葉談義」。
例によって、披露されるタクシーの運転手との言葉のやりとり等、
大爆笑ものの話が満載だ。
おまけコーナーでの弟さんとのやりとりや、
「スポーツクラブYOMUZO」の妄想世界の物語も、嬉しい。

 それにしても、ここまで夢を語られると、
次回作には、怪談や、恐怖に満ちた幻想小説をと、
つい期待してしまう。
そして、「すすり泣き電車」に乗ってその本を泣きながら読んでいると、
近くにいた少年がその本の題名を見て電車を降り、
書店で買って、また電車の中ですすり泣きをしながら読む。
そんな感じの三浦しをん連鎖をおこしてみたいと妄想を広げてしまうのだ。

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7人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/06/08 19:51

笑えます。最近のしをん本のなかでもピカイチじゃないでしょうか。こういうものをブログで読ませてくれるなんて、なんて心の広いブタサンでしょう、それにしても「おい、メタ坊!」は秀逸

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

よくも悪くもメジャーになった、っていう意識なんでしょうか、カバーにこそありませんが扉の裏には

Sorry,It's an indecent talk diary

以下、printing history が英文表記。おまけにカバー折り返しにも

Cover Illustration by Asumiko Nakamura
Cover Design by Hiroshi Niigami(NARTI;S)

です。Asumiko ??? NARTI;S ??? です。でも奥付は

装画 中村明日美子
装幀 新上ヒロシ(ナルティス)

日本語で書けばなんでもないのに。これが世界標準っていう意識の表れ?それなら全文英語にしてみれば?え、太田出版、えっ、新潮社、おれ、おれっ!なんて喧嘩売ってるばやいじゃないんですけど、こういう無意味な英文表記の不毛に、出版社サンは気付いてもいいんじゃないでしょうか、ねえ。ちなみに【初出】も、太田出版は

ブログ「ビロウな話で恐縮です日記」
(2007/1/7~2008/9/20)に
脚注などを加筆改筆の上構成。
おまけコーナーは書き下し。

とまあ、新潮社さんなみに、初出と書誌データを混同しています。初出は

ブログ「ビロウな話で恐縮です日記」(2007/1/7~2008/9/20)、おまけコーナーは書き下し

が正解。しかしねえ、加筆改筆の「改筆」っていうの、なんでしょうか。「加筆」があるんだから「改稿」とか「訂正」なんてありふれた言葉を使わず「筆」という字を共有させて「改筆」でいい、って言うんでしょうか。右に倣えばなぜか違和感、独自路線を歩めば奇妙奇天烈、太田出版らしくていいっちゃ、いいんですが、文化の担い手としての誇りは何処に?

おまけに本の作りがチープ。本文の紙質もですが、カバーの安っぽさが超絶技巧。紙もそうなら、印刷の質も同人誌なみの粗さ。ま、狙い通りなんでしょうが、色がベタにならず点々が目立つ色塗り部分などは、あまりといえばあまり。これでは中村明日美子に失礼ではないか、なんて思うんです、私。

でも、文句を言えたのは、装幀まで。読み始めたら、なんど笑ったことか。娘たちに馬鹿にされるのがイヤだったから、堪えてましたけど、それでも「くくく」と口の端から鳩のような笑い声が漏れてしまう。しかもです、単にビロウな話を披露するだけではありません。しをんは彼女が文学部出身であることの実力を見せてくれるのです。

たとえば三章 河童は川遊びに興じる 07.08.04~12.31の「はなみずる」では

はなみずる 掃除の夜が 明けてなお 重き疲れに 腕も上がらず

と古典の教養?を、さらには、あとがきで「新年からは「おなら日記」をつけてみようかと、ひそかに志を抱く師走かな、だ」と川柳?の腕前を披露します。言葉談義などは、まさに大学で学んだことの証明。小難しい内容を、噴飯ものの論理展開で煙に巻くなどは今までのブログでは見せなかったものではないでしょうか。

他にも楽しい文章満載ですが、

「称号」の

弟に、「おい、メタ坊!」と呼ばれた。うるせいやい!

や「Bは小太り」の

近所を歩いていた女子高生の会話。
A「将来の夢は残飯処理係になることなんでしょ?」
B「そうだよ(きゃぴっ)」
  ・・・・・・なんだかこわい。

は、好きな文章です。やはり弟くんの存在はいい。ということで目次から、私が楽しんだ日記のタイトルを選んで紹介しておきます。これ以外にも面白いお話、満載です。いつ、どこから読んでも問題ありませんが、どこでも、とは言いません。やはり噴き出しても恥ずかしくない場所でお楽しみください。電車は要注意です。

   まえがき 日記、それは自意識との戦い。

一章 坊さんも三日で飽きる 07.01.01~03.31
 ロシアの王様
    拭く紙
    賞味期限
    ハ○
    ボタン穴 など
   おまけコーナー その一「絶海で働く男」

二章 弘法大師さえ筆を折る 07.04.05~07.29
 正当な評価だった
    はにゃ~
    目撃談
    称号
    なんじゃそりゃ など
   おまけコーナー その二「スポーツクラブYOMUZO」


三章 河童は川遊びに興じる 07.08.04~12.31
 溶けてはいけない
    欲望百貨店
    訪問者
    はなみずる
    Bは小太り
    給湯器
    ばぞ
    言葉談義 など
   おまけコーナー その三「タクシーの運転手さん列伝」


四章 門前で小僧が昼寝する 08.01.09~09.20
 「好き」の構造
    はらしょ~
    モーロー日記
    遊園地考
    新文法
    濡れ場
    ちんまりした逃走
    一筋の光明
    ばあちゃんと俺日記 など
   おまけコーナー その四「YOMUZOからの手紙」


   あとがき 日記、それは記録に対する人間の執念。

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