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少女七竈と七人の可愛そうな大人(角川文庫)

  • 出版社:角川書店
  • レーベル:角川文庫
  • サイズ:15cm/285p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-428105-2

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫 Sakuraba Kazuki Collection)

桜庭 一樹 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:54015pt
  • 発行年月:2009.3
  • 発送可能日:24時間
  • 文庫

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商品説明- 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」

「たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった」川村七竃は、群がる男達を軽蔑し、鉄道模型と幼馴染みの雪風だけを友として孤高の青春を送っていた。だが、可愛そうな大人たちは彼女を放っておいてくれない。実父を名乗る東堂、芸能マネージャーの梅木、そして出奔を繰り返す母の優奈—誰もが七竃に、抱えきれない何かを置いてゆく。そんな中、雪風と七竃の間柄にも変化が—雪の街旭川を舞台に繰り広げられる、痛切でやさしい愛の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧- 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」

辻斬りのように 6−24
遺憾ながら 25−52
犬です 53−71

ユーザーレビュー- 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」

全体の評価
5.0
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7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/05/06 20:02

何とも言えぬ切ない余韻の残る恋愛小説であり、人が人を許す難しさも感じた一冊。

投稿者:エルフ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

淫乱な母親から生まれた七竈。
父親が誰なのかわからないまま淫乱な母は七竈を産み、そしてその男を求める旅は子供が産まれてもなお続きいまだ旅人である。

旭川に田舎で七竈は小さいころからその産まれにより友達ができず、唯一の友は七竈と同じく鉄道を愛する美しい少年の雪風のみ。
雪風との穏やかな時間は望んでも望んでも決して続くものではなく、美しい少女と少年の切ない青春の時間は好むと好まざると終わりを迎えてしまう。
認めたくなくても認めざる終えない事実。

時間の流れは、なにより大事なはずだったものをすべて、容赦なく墓標にしてしまう(P252)

あまり感情を表に出せない七竈の心に痛みがすべてこの一行に込められる。
なんとも言えぬ切ない余韻が残るのである。


この小説というかこの作家には不思議な魅力がある。
タブーの世界なのに厭らしさが感じられないのだ。
そして風変わりな主人公達を愛おしく感じてしまうのである。

人が人を許すことは難しい。
きっと生きていれば誰もに「許せない誰か」がいる。
死んでも許せぬと思うくらい憎んでしまう「誰か」を痛む胸のうちに抱えて生きている。
時間の流れがそれを風化させるのか?それとも胸に巣食うのかは誰にもわからない。
「ほんのちょっと」その誰かを許せたら軽くなるのに難しい。
あらためてそう感じた一冊。

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