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秋期限定栗きんとん事件 下(創元推理文庫)
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.3
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/242p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-45106-6

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紙の本

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫)

著者 米澤 穂信 (著)

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連...

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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫)

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商品説明

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ—。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー277件

みんなの評価4.1

評価内訳

遠回りして気付いたこと

2015/09/30 14:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞部の新部長となった瓜野高彦は、新部員を組織化し、放火犯を捕まえるための張り込みを開始する。しかし残念ながら、放火犯を捕まえることはできない。そんな彼に対し、小佐内ゆきはもうおいたはよしなさい、とアドバイスする。だが当然、瓜野は意地でも犯人を捕まえようとエスカレートしていく。
 一方、仲丸十希子には別に本命がいて、しかも二股をかけられているという事実を知った小鳩常悟朗だが、特に何もしなかった。これまで通りの付き合いを続け、会うたびに仲丸の表情は暗くなっていく。

 そんな小鳩は、受験勉強に没頭しようとしつつも、新聞部に介入しているという小佐内の動きが気になって仕方がなかった。受験勉強に専念するためという理由をつけ、堂島健吾の協力を得て、事態の鎮静化に動き始める。

 最後の最後に明かされる小佐内の犯行動機が何ともいえない。やっぱり彼女も女の子な部分はあるんだな、と。

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小佐内さん、あんたって娘は・・・

2014/06/25 09:25

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後に「ああ、小佐内さん、あんたって娘は・・・!」と叫ばずにはいられない。何ともカワイイ、オオカミ娘。今回は題名がとても深い意味をもってます。小市民の2人が幸せになれますように・・・。

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小市民コンビの再会――炎の前で――

2010/03/26 11:25

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

去年(高2)の夏に起こった『夏期限定トロピカルパフェ事件』で、互恵関係を解消した小佐内さんと小鳩くん。それぞれに彼氏彼女を持ち、小市民的生活を維持すべく孤軍奮闘していたが、高3の秋、二人が通う高校周辺で起こる連続放火事件を介してついに二人の日常が交錯する。放火事件に小佐内さんの影がちらつくからだ。

「小佐内さんが火をつけてまわってる可能性があるのに、じっとはしてられない」と立ち上がった小鳩くんは「ぼくが思うに、これは情報操作で片がつく」と声高らかに宣言する―――というのが上巻までのおはなし。

この下巻では小鳩くんお得意の推理が披露され、連続放火犯は捕まる…のだけれど、このミステリ部分はそれほど重要じゃない。ついでをいうと犯人も「やっぱり」という人物だ。

本シリーズの見所はなんといっても「小市民」という善良な皮を被ろうと必死になりながらもことごとく失敗してしまう小佐内さんと小鳩くんの本性――狐と狼――との葛藤だ。

復讐の楽しさを忘れられない小佐内さん。推理を展開することを止められない小鳩くん。ふたりはその性癖から過去に苦い経験をし、以来、その誘惑を断ち切ろうと努力している…はずなのだが、まぁ、これがことごとく失敗中。ま、失敗するところがまた「小市民」的ともいえるのだけれど。

本書でも小佐内さんは放火事件に乗じてある復讐を決行し、小鳩くんは推理を披露する。そしてその非小市民的活動を通じで再会するわけだけれど、その再会場所がまたまた非小市民的。なんとめらめら燃える火の前(爆裂音つき)で向かいあうのだ。しかしすぐに小鳩くんは一時退場し、ちょっとオソロシイ小佐内劇場が開幕するのだけれど…それは本書の一番といってもいいくらいの見所なので割愛する。とにかく小佐内さんがオソロシくってキュートなことだけは言っておく。

ちょっとオソロシイ小佐内劇場が閉幕した後、狼(小山内さん)と狐(小鳩くん)は再び向かい合い、去年の夏にお別れしてからの一年を、淡々と振り返る。

小山内さんは言う―――
「本当なの。告白されて嬉しかった。瓜野くんって、ほら、結構恰好いい方で自信家だし。すぐにおつきあいすることに決めた。わたし、知りたかったの。恋とはどんなものかしらって」


それに対する小鳩くんの突っ込みは―――
フィガロ?


笑ってしまった。的を射ているような、的外れのような、「小鳩君らしい」なぁ…と。

小佐内さんは彼氏である瓜野くんのために尽そうとしたのだけれど―――小鳩くんも言っているのだけれど―――その尽し方がもういかにも「小山内さん」らしくって(小市民とは程遠い内容なので)、笑ってしまう。こういう不完全さがまた可愛いんだなぁ。

でもそんな二人も高校3年間のほとんどを費やして自分たちが目標としてきた「小市民」の正体に気付く―――
必要なのは「小市民」の気ぐるみじゃない。
たったひとり、わかってくれるひとがそばにいれば充分なのだ、と。


そして小鳩くん小佐内さんに伝える―――
「ぼくにとって小佐内さんは、必要だと思う」


小佐内さんも小鳩くんに伝える―――
「うん。小鳩くん。また一緒にいようね。たぶん、もう短い間だと思うけど」


これは告白?と思いたくもなるけれど、恋愛関係に発展するにはまだ時間がかかりそう(高校生活も残すところ僅かなんだけど)。ただ、小鳩くんには心境の変化を感じられるのでまだ期待は捨てずにいたい。


さて後日談。
和風喫茶に繰り出した小佐内さんと小鳩くんは栗きんとんを前に、栗きんとんとマロングラッセの作り方の話をしている。

えぐい栗に何層もの砂糖をまとわせて栗自体まで甘くするマロングラッセ。煮た栗を裏ごしして砂糖と合わせて茶きん絞りにする栗きんとん。小山内さんは和洋の栗のデザートに何かを例えている。もちろん小鳩くんには小佐内さんが何を言わんとしているか分かっている―――


そのままではえぐい栗を、誰もが愛するお菓子にするための方法論。
煮て潰して裏ごしして、それから砂糖と一緒に火にかけるのが栗きんとん。
漬けこむシロップを少しずつ濃くしていって、いつも間にか芯まで甘くしてしまうのがマロングラッセ。
わかった。


小佐内さんは小鳩くんに訊ねる―――
「小鳩くんはどっちが好き?」


この質問に対する小鳩くんの答えがまたまた可愛いのだけれど、それは読んだ人だけのお楽しみ。

そうそう、小佐内さんが放火事件に乗じて復讐劇を決行した理由が最後の最後に明かされるのだけれど、それもまた可愛らしい答えで(ここでいう「可愛らしい」は時に「恐ろしい」と同義語です)、最後の最後にまたしびれてしまった。

次は『冬期限定○○事件』だなぁ。○○の中には何が入るのだろう。ぜんざい? バレンタインチョコ? クリスマスケーキ? あぁ、早く読みたい。

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2009/03/16 00:33

投稿元:ブクログ

▼小 山 内 は 俺 の 嫁 ▼頭悪すぎる感想なのでもうちょっと。一年つきあってて「かわいいとは思うけど、それ以外は何にもない」って状態は人としてどうなんですか。人間失格というか……残酷ですよね、なんて。▼小市民から中市民くらいのレベルアップを認めよう! ってことで、やや前向きな……終わり方じゃないですかね。狐と狼、仲良くやっていけばいいと思うよ。▼いつもながらこのシリーズ、「ちょっと食べたりない!」ところで終わっちゃう。多分あと一冊(「冬期限定○○○」)で完結だと思うけど、できるだけボリューミーでありますように! というか……終わっちゃやだよ(涙)(09/3/15読了)

2009/04/25 13:45

投稿元:ブクログ

帰りの電車40分で読みきることができたという、とてもサックリとしたお話です。
なんていうか、私的には小鳩君と小山内さんが元鞘に納まってよかった(笑
元鞘ってのはちょっと違うか…。
犯人は「違うんだろうなー」とか疑いつつも完全のせられてましたww

2009/08/16 02:21

投稿元:ブクログ

かなり(作中時間で)長期に渡った事件もこれで解決。
……とはいえ、最後まで飽きさせないのが上手い。
連続放火事件のほうは、小味ながらなかなか見事に解決されている。
が、個人的には、眼目はそこじゃない気がする。
小山内さんがした行動の理由、小鳩が気付いた理由、そして、この二人の「ズレ」が一番興味深かった。
これで、冬期はどんな風にもってくんだろう……。

2009/06/06 03:13

投稿元:ブクログ

小山内さんの、レシートで防いだり、ずばっと切り捨てたり、無邪気にわざと残酷なところが大好き。米澤さんの本は、謎解き自体よりも、それを通して変化したり成長する登場人物に主眼をおいて読んでるなあ。

2012/05/30 23:03

投稿元:ブクログ

一気読みしてしまった。面白かった!
犯人は予想通りだったけど、犯人を捕まえることがメインじゃないところはシリーズ3作目だからこそかな。

古典部シリーズの「気になります!」の一言で振り回しちゃうヒロインも嫌いじゃないけど、小市民シリーズの小佐内さんのような羊の皮を被った狼的な物騒なヒロインが好き。
これからこのシリーズ読む人は、小市民という響きと可愛い表紙に大いに騙されれば良いと思う。

2010/07/26 14:52

投稿元:ブクログ

どう放火魔事件に決着が着くか。
読んでいる方はなんとなく犯人の想像がつくのだけれども、小鳩くんと彼女の行く末やその他いろいろが気になって楽しい。
しかし小山内さん、復讐の原因がそんなこととは、末恐ろしい気も。

2009/04/20 21:48

投稿元:ブクログ

怒涛の後編。
事件がだんだん絡んで解けていくのは気分がいいです。
しかし彼女だけは敵にしたくないなあ…。「この子、他愛ないなって」。そりゃあ貴方にすればそうでしょうとも!(笑)
小鳩くんが、自分は小市民にはなれないっぽい、と気づいたことは何かしら転機なのでしょうか。
二人の関係のこの微妙な感じも、またよいです。

2015/02/06 19:00

投稿元:ブクログ

感想はブログにて。
http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-35.html

2011/11/19 18:29

投稿元:ブクログ

2011年11月19日

<THE SPECIAL KURI-KINTON CASE>
  
Illustration/片山若子
Cover Design/岩郷重力+WONDER WORKZ

2009/06/28 19:55

投稿元:ブクログ

今回は小佐内さんを応援しました(喜)。小鳩君は人間失格だけどおあいこだったし、結果的にはみんなのためになることをしているので、性格さえ直れば...。それにしてもこのスカッとしない気分は何でしょう?好感の抱ける登場人物が殆ど出てこないし。このシリーズ最大の謎はやっぱり主役二人のキャラクターですよね。期待の冬期は残り短い高校生活を考えても、“二人の出会いと卒業”になるんじゃないかと思いますけどどうでしょう。

2010/08/23 14:16

投稿元:ブクログ

まあ、面白かったです。
放火犯は早い段階からめぼしはついてたけど・・・
結局、小鳩君と小佐内さんはまたくっつくのね(笑)

でも、小佐内さんの復讐の理由はどう解釈すればいいのだろうか?
ただ単に小佐内さんを怒らすと怖いぞと解釈するだけでいいのだろうか?

2009/03/13 05:30

投稿元:ブクログ

これはいい小山内さんでした。
色々と、ああ。良かった。と思える終わり方で良かったです。
瓜野くんがあまり好きじゃ無いなぁと思っていたので良かった。色々。

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