- 出版社:東峰書房
- サイズ:19cm/208p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-88592-095-0
バンクーバー朝日軍 伝説の「サムライ野球チーム」その歴史と栄光
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- 税込価格:1,470円(42pt)
- 発行年月:2009.3
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商品説明- 「バンクーバー朝日軍 伝説の「サムライ野球チーム」その歴史と栄光」
1900年代初頭、カナダに渡った日本人が結成した野球チーム「バンクーバー朝日軍」。その輝かしい足跡を、彼らのバックグラウンドである日系カナダ人社会の歴史とともに追う。〔文芸社 2008年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「バンクーバー朝日軍 伝説の「サムライ野球チーム」その歴史と栄光」
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/01/30 22:11
100年前の栄光に心踊る
投稿者:arayotto(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
まもなく始まるカナダ・バンクーバー冬季オリンピック。浅田真央ちゃんや高木美帆ちゃん、上村愛子さんの活躍がとても楽しみだ。
そのバンクーバーで、今から100年ほど前、カナダ西海岸を熱狂させた日系人野球チームがあったという。
その名も、バンクーバー朝日軍。
読売ジャイアンツよりも20年も前に、カナダで結成されたらしい。
その結成から活躍、解散までを綴った「バンクーバー朝日軍」という本がある。著者は、父が初代エースだったテッド・Y・フルモトさん。
いやぁ、面白かった。
ほとんど資料は残っていないらしく、試合の描写は、当時の選手のプレイスタイルを参考にしたフィクションらしいが、それでも映像が浮かんでくるような臨場感に満ち溢れている。
100年前といえば、当然グローバルなんて縁遠い過去の話。
日本からカナダに移り住んだ日系人に与えられる仕事は、漁業や林業などの肉体労働しかなく、差別と偏見のなかで必死に生きていこうという苦労があったと思う。そんななか、走塁やバントやスクイズを活かした日本人ならではのスモールベースが、カナダ人のパワーベースボールを次々と打ち負かしていく。その活躍は、さぞ日系人の皆さんを勇気づけ、励まし、誇りをもたらしたことだろう。
「バンクーバー朝日軍」のなかで、はじめは日系人の野球チームなんて、と白い目で見られていた朝日軍が、徐々にカナダ人からも注目を集めていく様子が丁寧に描かれ、2010年の今読んでも誇らしく思える。頑張れと声援を送りたくなる。
しかし、戦争が活躍にストップをかけ、朝日軍の運命を変えた。メンバーは、強制収容や強制移動に追い込まれ、解散に追いやられる。
ストーリーがそこで終わってしまっては、単なる悲劇でおしまいだ。
でも、その後の再評価が感動的だ。
戦中・戦後のカナダ政府による日系人に行った不当な措置に対するリドレス(不正の是正、賠償)が認められ、日系人の名誉回復という勝利を得る。
それは、朝日軍の野球殿堂入り、2002年トロント・ブルージェイズのホーム・スカイドームでの朝日軍OBらによる始球式へとつながっていく。
日本人は今、ひいきのプロ野球チームの勝敗に一喜一憂し、メジャーリーグでの日本人プレイヤーの活躍に熱狂し、地方のあちらこちらでは大小様々な少年野球チームや草野球チームがあるなど、とても野球好きな民族だ。
でも、自分も含めて、100年前、カナダを熱狂させた日系人野球チームがあったことを知らない。
バンクーバーという地で、オリンピックが開かれるのを機に、100年前同じ地で日系人、カナダ人を興奮させた日系人野球チームがいたことに、チラッと想いを馳せるのもいいのかもしれない。







