- 出版社:講談社
- サイズ:21×28cm/55p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-06-132392-6
大きな木のような人 (講談社の創作絵本)
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(2件のユーザーレビュー)
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- 税込価格:1,680円(48pt)
- 発行年月:2009.3
- 発送可能日:1~3日
- 本 絵本
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商品説明- 「大きな木のような人」
人はみな心の中に、一本の木をもっている。パリの植物園。植物学者との出会い。少女の心に、小さな芽が育ちはじめる—。【「BOOK」データベースの商品解説】
人はみな心の中に、1本の木をもっている−。パリの植物園で花を引き抜いてしまった少女に、植物学者はひまわりの種を与えた。それ以来、少女の心に小さな芽が育ちはじめ…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「大きな木のような人」
いせ ひでこ
- 略歴
- 〈いせひでこ〉1949年生まれ。東京芸術大学卒業。画家、絵本作家。「マキちゃんのえにっき」で野間児童文芸新人賞、「ルリユールおじさん」で講談社出版文化賞絵本賞受賞。
書店員レビュー- 「大きな木のような人」

パリの植物園で出会っ...
ジュンク堂書店明石店さん
パリの植物園で出会った、日本人の少女・さえらと植物学者。好奇心と優しさから、植物園のルールを破ってしまった彼女に、学者はひまわりの種をプレゼントする。それをきっかけにさえらの心に小さな芽が育ちはじめ・・・。植物の魅力を通して心を通わせる少女と学者が、淡く美しいタッチで描かれた絵本。子どもから大人まで、目と心で楽しめる一冊です。贈りものにおすすめです。

緑が生い茂る静かな...
ジュンク堂さん
緑が生い茂る静かなパリの植物園。いつものように木のトンネルを歩いていた植物学者は、一人の少女と出会います。大きな樹や珍しい花など、少女は彼から緑についてたくさんのことを教わります。いつも優しく少女に語りかける植物学者が蒔いた種は、やがて少女の心の中に小さな芽を出します。大きな樹に包まれた穏やかな時間の流れが心に残る一冊。
ユーザーレビュー- 「大きな木のような人」
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/01/23 07:04
「ひこばえ」
投稿者:夏の雨(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな木をはさんで、少女さえらと「木の先生」が立っている、表紙のなんと美しいことでしょう。
絵本を読むことは、まず表紙をじっくり味わうところから始まります。これはいったいどんな物語なのだろうという楽しみはここから始まっています。
物語の舞台は、フランスの大きな植物園(これは実在の植物園がモデルとなっているそうです)。そこでスケッチをする日本人の少女がいます。それが、さえら。不思議な名前ですが、フランス語で「あちこち」を意味します。作者のいせひでこさんが言葉のひびきと語彙からつけたのでしょう、いい名前です。
さえらはそこで世界中の森を歩いている「木の先生」と出逢います。
この絵本はこの植物園でさえらが人や木々と出会い、そして別れていくまでの季節が描かれています。そして、いせさんのいつもながらの優しい水彩画がたくさんの植物を描いています。
そんなことはないはずなのに、ページに鼻を押しつけると、木々の新鮮な匂いが立ち上がってくるような気がします。
そえられた文章はポエムのようです。ちょうど枝えだをわたりあるく小鳥たちのさえずりのようにこころにはいっていきます。
たとえば、こんな文章。「大きな木よ。じっと記憶する木よ。/おまえが見てきたものに、わたしは耳をすます。/おまえから生まれたことばが、わたしの物語になる」
詩はこころにしみわたります。
私たちは文明という名の暴力で多くの自然を破壊してきました。そのために、本当は自然が教えてくれた大切なことをうしなうことになりました。
今からでも遅くない。小さいさえらがそうしたように、ひとつの種からもういちどじっくりと育てること。そのことをこの絵本は教えてくれます。
老いた切り株からでる新しい芽のことを「ひこばえ」というのだと、「木の先生」はさえらに教えています。この絵本こそ、「ひこばえ」なんだと思えてしかたがありません。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2011/02/04 19:44
いせひでこさんの絵本は芸術作品である
投稿者:サムシングブルー(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
パリには2本の樹齢400年のアカシアがあるそうだ。その1本は植物園にあり、そこには世界中の草花が咲いているという。
題名は『大きな木のような人』ですが、この絵本の主人公は植物園です。
ページをめくると、植物園の門をはいり、木々の茂る緑のトンネルの小路を歩いているような、木漏れ日が漏れ、葉っぱを揺らす風の音が聞こえてくるような感覚に陥りました。
いせひでこさんは少女・さえらと『大きな木のような人』である植物学者を登場させます。
どこからともなく現れたさえらは、おじいちゃんの誕生日にひまわりの花をプレゼントしたくて、一本の花をひきぬいてしまいます。
そのときの絵が表紙の樹齢250年のプラタナスの両脇でたたずむ絵になっています。
さえらは植物学者にひまわりのたねをもらって育てるのですが、ひまわりのたねをもらいに研究室に入ると、そこにはなんと『ルリユールおじさん』にでてきたソフィーがいました。
ソフィーはさえらに声をかけます。
「こんにちは、ちいさなお客さん、わたしの植物図鑑、見る?」と。
パリにあるもう1本のアカシアの物語を思い出しました。
さえらはしだいに植物園の一員になっていき、さえらの心の中にひまわりの根っこが育ったとき、プラタナスの両脇でたたずむもう一枚の絵が描かれています。
とても心があたたまる絵です。
いせひでこさんのあとがきに
「パリの大きな植物園を訪ねては、目が追いつかないほど、四季折々の木や花や芽を観察することになった」とありました。
パリの植物園を愛したいせひでこさんの絵本は芸術作品です。
『大きな木のような人』の続編『まつり』をはやく読みたい。







