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紙の本
ソウルメイト 「運命の人」についての7つの考察 (PHP文庫)
著者 飯田 史彦 (著)
出会った瞬間に「この人だ!」と感じて、結婚を決意した人。長い交際の後、「やはりこの人だ」と気づいて結婚した人。また、十数年以上も交際を続けてきて結婚をしたのに、半月で別れ...
ソウルメイト 「運命の人」についての7つの考察 (PHP文庫)
ソウルメイト
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商品説明
出会った瞬間に「この人だ!」と感じて、結婚を決意した人。長い交際の後、「やはりこの人だ」と気づいて結婚した人。また、十数年以上も交際を続けてきて結婚をしたのに、半月で別れてしまった人……。いったい「運命の人」とは、どんな人のことをいうのでしょうか? その人は、今どこにいるのでしょうか? スピリチュアルな概念を駆使しながら、人間関係の仕組みを考察した、最先端の人間関係論。【商品解説】
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ソウルメイトという言葉に対する印象ががらっと変わりました。
2009/10/20 01:21
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
弱っているときには、「ソウルメイト」とか
「「運命の人」についての7つの考察」というタイトルは、
いけませんね。
結局、ひとりぼっちなんだ・・・・・って思うと、
ふらふらっと来ちゃいますね。
でも、この本は、どっぷりスピリチュアル系、ではありません。
そちらを期待すると肩透かしです。
著者は19年間大学にいた方ですから、
スピリチュアルなものを、わかりやすく整理して語ろうとしています。
本書は、「ソウルメイト」という
スピリチュアルな概念を駆使していながらも、
いわゆる「精神世界」の本ではなく、
「この物質世界での人間関係」について、
論理的に考察したものです。
なぜなら、「ソウルメイト」という言葉が、
いかにも「いかがわしさ」を感じさせるものだからこそ、
逆に、徹底的な理詰めによって思考する必要があるからです。
いかがわしい概念を、いい加減な感性的手法で書き綴っても、
スピリチュアリズムと同じ落とし穴にはまってしまうだけで、
新たな価値を生み出すことはできません。
(p.22-23)
「ソウルメイト」を語る前に、
「人間の本質は、肉体を超えて存在する何かである」
という「トランスパーソナルな人間観」を認め、
その上で、「ソウルメイト」をきちんと定義していますし、
「ソウルメイト」そのものを漢字一文字の
日本人なら誰でも知っているあの言葉にあっさり変換しています。
本書は、結局、運命の人は何かということについて、書いています。
でもこれは、論文ではないですから、
論文では決して使わない手法を使って、その答えを書きます。
プロローグで謎かけして、最後まで読ませて、
答えをエピローグで語るという・・・。
じゃあ、プロローグとエピローグだけ読めばいいじゃん?
いえいえ、本書に書いてあるように、
それをしてしまったら、おもしろくないです。
すっきり書かれているので、
通読してもそれほど時間はかかりませんから、通読をオススメします。
通読した方が、コタエはわかります。
通読しないと、コタエがわからないのです。
ただし、本書は、著者が書いているように、精神世界の本ではありません。
人間関係やコミュニケーションの理論的解明をテーマとし、
各人の「生きがい」「働きがい」に焦点を当てる
経営心理学を専攻していた著者の書く「ソウルメイト」論です。
ですから、ブライアン・L・ワイスの『前世療法』みたいなロマンスはないですよ。
それに、「ソウルメイト」に対する不思議な神秘的な印象は薄れてしまうような気もします。
でも、読み終わる頃には、
結局、ひとりぼっちなんだ・・・って落ち込んでいたことなど、忘れています。