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紙の本
RIGHT×LIGHT 6 揺れる未来と空渡る風歌 (ガガガ文庫)
著者 ツカサ (著)
夏休み直前に届いた手紙。一通は、かつてアリッサと共に、自らの悲運に立ち向かった少女・美澄透子からの私信。もう一通は、「久しぶりに実家へ帰って来い」という叔父からの手紙だっ...
RIGHT×LIGHT 6 揺れる未来と空渡る風歌 (ガガガ文庫)
RIGHT×LIGHT6~揺れる未来と空渡る風歌~(イラスト簡略版)
RIGHT×LIGHT6~揺れる未来と空渡る風歌~(イラスト完全版)
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商品説明
夏休み直前に届いた手紙。一通は、かつてアリッサと共に、自らの悲運に立ち向かった少女・美澄透子からの私信。もう一通は、「久しぶりに実家へ帰って来い」という叔父からの手紙だった。魔術の力で顕現した獣耳の妹・由衣だが、故郷に由衣の居場所はもうないのだという「現実」をどう説明すれば良いのか、僕は悩んでいた。その翌日、透子の養父オウルが突如帰国した。僕たちは、透子の身に降りかかっている「手紙には書かれていない」衝撃の事実を聞かされる。「透子を救ってくれ」と懇願するオウル。それを聞いたアリッサは…。兄と妹、忘れがたい友達、絆の深さとは何だろう。新章始動。【「BOOK」データベースの商品解説】
夏休みの直前、ケースケのもとへと届いたある手紙。それは、かつて共に戦い、痛みを分かち合ったひとりの少女からの私信だった。難病を克服すべく合衆国へと旅立った彼女に、再び死の闇が迫っているのだという……。【商品解説】
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第1部の総括的なまとめと新章への橋渡し
2009/04/22 16:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻のあとがきに「日常、ラヴコメ中心の内容になる」とあって、本巻でもそう書かれていた……が、ガガガ、一言言いたい。
「太平洋横断飛行なんて日常じゃねー、その前に飛行機に乗るってアリッサ、パスポート持ってんの?あと、思ったほどラヴコメじゃねー」
いや、確かにこれまでのようなバトルは無いし不穏な動きもほとんど無いので騙されたとは思っていない。単に期待していたものと少し違ったことへの細やかな抵抗である(狭量でスマン)。
第3巻で登場、アリッサとの深い関わりを経て特別な友人関係となった美澄透子の「その後」を軸に、これまでを振り返るような、足跡を辿るような前半は、後半への布石を相応に含んでいるとはいえ少々冗長に感じた。ただし、それだけ今回のテーマが容易ならざる事柄だとも言える。誰のために行動するのか、誰のために生きるのかという、一見簡単そうで難しい問題である。自分の意志に忠実か八方美人か。また、例えるなら、このままなら70~80点は確実に取れるが100点は絶対に取れない、片や100点が取れるチャンスはあるが、同じ確率で0点になる危険もある。あるいは(無粋だが)、手元の1万円がそのままなら減りはしないが増えもしない、これを10万円にする方法があるが一文無しになる覚悟もしなくてはならない。どっちを選ぶ?ということも同時に問われている。これは難しい。ある意味答えが無い、というか1つではない。決して日和見ではないが、現実的にはその時々で最善と思われる、そう思える選択をしていくことになろう。だからアリッサも透子の元にメロスもビックリの使命感で駆け付けながら自分の考えを押し付けるのではなく、あくまで透子自身が導き出す後悔の無い選択、つまり誰のために生きるのか、生きたいのかを判断するための手助けに留まっているのである。ここで同時にアリッサの精神的な成長も描いているのだが、アリッサはしきり啓介のおかげだと述べている。これに対し啓介は今回「ある事」が原因でさほど活躍していない。逆にアリッサから触発されて今まで逃げ腰だった「ある事」に立ち向かう決意を固めて次巻へ続く流れである。ここにも誰のための選択かを問う深みのある秀逸な演出がなされている。実は少し諦めかけていたらしい友月の想いも呼び起こされて迎える新章では、この友月の《家》が大きく絡んでくるようなので、どういった展開を迎えるのか今から楽しみである。しかし、もう少し学園パートとかがあって嬉し恥ずかしドキドキ展開があると思ったんだけどなぁ。あ、そー言えば何気にウルトさん(夢オチの「罰」にはやられたよ)の表記が【伯母】に直ってたな。