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ネトゲ廃人

  • 出版社:リーダーズノート
  • サイズ:19cm/224p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-903722-16-0

ネトゲ廃人

芦崎 治 (著)

  • 全体の評価 3.52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:2009.5
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「ネトゲ廃人」

バーチャルな世界に生きがいや死にがいを見出した「ネトゲ廃人」たちにとって、ゲーム上の疑似体験は実体験と差異がなくなることも…。そんな、ネットワークゲームにはまった人々の告白を再構成したノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

関連キーワード- 「ネトゲ廃人」

ユーザーレビュー- 「ネトゲ廃人」

全体の評価
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6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/03/22 22:14

ネットの怖さを改めて・・・

投稿者:あがさ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書はオンラインゲームにはまってしまって人間としてのリアルな生活を犠牲にした過去を持つ人々へのインタビューを元にしたものを前半に、後半では韓国のネットゲーム中毒事情について書かれている。

著者自体、ネットゲーム、というよりインターネット自体にはまったことがないのではと思われるが、ネットに繋がらないというだけで、かなりのストレスを感じた経験のある私には、何となく元ネトゲ廃人の気持ちがわかるような気がした。

最初は自分の楽しみのために始めたゲーム。
面白そうだな、友達ができそうだな、そう思って飛び込んだ世界。
だけど、そのうちそれが参加しなければならないという義務のような気分になってきて、私がやらなきゃ誰がやる!という感覚に陥る。
そうなってしまうと、ネットの世界に入れないこと自体が大きなストレスとなり、イライラが止まらなくなるのだ。

インタビューを受けていらした元ネトゲ廃人の方々は、ほとんどがリアル世界への生還を果たしていて、自分の子供や家族には絶対にネットゲームをさせたくないとまで言っている。
それだけ、自分がネットゲームに費やしたもの、その結果、失ったものの大きさを実感しているのだろう。
ただ、彼らは運良く(と言ってもいいと思う。本人の努力もあるだろうが)生還できたが、それができずにネトゲの世界に入り込んだまま戻ってこれない中毒患者も多くいる。
韓国の状況がそのようである。
青少年より、成年の中毒患者のほうが、治療が難しいという。

ネットの世界にのめり込んでしまうのは何故か。
ゲームに限ったことではない。
SNSやブログもそうである。
そこでしかコミュニケーションのとれない人々が少なからずいるのではないだろうか。
リアルの世界が充実していれば、ネットの世界にはまることはないと、私は思う。実際に自分がそうだからだ。

リアルの世界に希望を見いだせない社会。
家族間であっても人間関係を築くのが難しい社会が、ネトゲ廃人を生み出しているのではないだろうか。
そんな風に思った。

著者のネットゲームに対する理解が浅いがために、インタビューも多少軽い雰囲気になっている感はある。その辺りが少々もったいない。
ただ、理解が浅いからこその疑問も書かれているので、両者の意識の相違を知るのにも役に立つ本なのかもしれない。

ネットゲームにはまるには、そのゲーム会社の責任もあるのかな。
単に社会だけが悪いとは言いきれないのかもしれない。
いったんゲームを始めてしまうと、なかなか抜け出せない仕組みになっている。はまりやすい仕掛けをあちこちに張り巡らせている。

しかし、それでもはまる人とはまらない人が出てくるのは何故か。
そのへんにネット中毒患者への対応策へのヒントが隠されているのではないだろうか。

子供が何時間もゲームに向かっているような家庭、小さい頃からPCを子供に与えっぱなしの家庭のご両親などに読んでいただきたいなと思う。

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8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/11/22 17:39

アバターは化身に過ぎない

投稿者:GTO(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この本に出てくるゲーマーの多くは生還した人達である。現役のゲーム中毒者はインタビューに来られないからであろう。私自身ゲームにはまっていた時期があるので、ゲームの楽しさ、ゲームを終える時の寂寥感は分かる。その寂寥感は2つの要素からなると思う。一つは楽しいゲームの世界から現実に引き戻される寂しさである。もう一つは、なんら人間的に成長することなく歳を取ってしまった(無駄に時間を過ごした)空しさ。つまり失われた時間に対する後悔であろう。人間に与えられた時間は有限である。どんなことをしても、二つの生を生きることは不可能なのだ。
 
 浪費がすべて意味がない訳ではないが、過剰な浪費は身の破滅をもたらすのは、お金だけではない。過剰な浪費の空しさから逃れるために、またゲームに向かってしまうと悪循環が始まる。ゲームはどれだけ魅力的であっても、リアリティに富んでいても作業である。この本に登場する多くのゲーマーが指摘するようにある限度を超えると苦しい作業になる。その瞬間に自覚的であれるかどうかが、中毒に陥ったり、廃人になったりするか否かの分岐点である。
 
 現在の日本では、コンピュータ利用より携帯によるネット社会の問題が深刻であると思う。もう寝た子を起こすな的議論の状況はとっくに超えてしまっている。韓国の問題にしても日本の問題にしてもその根底にあるのは格差なのである。ネット社会は情報格差をなくすと謳われ登場したが、果たして現状はどうなのか。そして、情報リテラシーの教育は遅れに遅れているのではないか。この本のつっこみはまだまだ甘い気がするが、ネットの功罪に正面から一石を投じた一冊である。

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