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昭和史 1926−1945(平凡社ライブラリー)

昭和史 1926−1945 (平凡社ライブラリー)

半藤 一利 (著)

  • 全体の評価 4.53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:94527pt
  • 発行年月:2009.6
  • 発送可能日:24時間
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商品説明- 「昭和史 1926−1945」

【毎日出版文化賞特別賞(第60回)】日本人はなぜ戦争を繰り返したのか? 満州事変、日中戦争、太平洋戦争、ポツダム宣言などを授業形式で語る。「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。講演録「ノモンハン事件から学ぶもの」を増補。〔2004年刊の増補〕【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「昭和史 1926−1945」

半藤 一利

略歴
〈半藤一利〉1930年東京生まれ。東京大学文学部卒業。『週刊文春』『文藝春秋』編集長などを経て、作家。「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞。ほかの著書に「ノモンハンの夏」など。

書店員レビュー- 「昭和史 1926−1945」

ジュンク堂

 59年前の東京大空...

ジュンク堂さん

 59年前の東京大空襲で九死に一生を得た経験をもち、『日本のいちばん長い日』など昭和史に関する作品の多い著者が、戦後世代に向け、日本の満州進出から終戦までを語り下ろした一冊。政府や軍部の動きに加えてマスコミの反応や国民の日常も適宜盛り込まれ、語り言葉の勢いにのって500頁超ながらすいすい読める。

 中学・高校の歴史の授業で、明治までは習ったけれど、昭和といえば尻切れトンボ――いま社会に出、選挙権をもつそんな世代が改めて、死者310万人を出したあの戦争へと日本を導いた流れを知れば、驚きと同時にまさに現代、言い回しを変えて似た事態が再現されていることに身が震えるのではないか。そして「点」で覚えのある事柄が「線」で繋がった途端、人間のなしうる、豊かさと表裏一体の残酷さがそくそくと迫り来て、すべては過去の話ではなくなる。

 歴史から学べることは、山ほどある。が、「学ぼうとしなければ、それは何も語ってくれない」。まず知り、そして自分で考え、選ぶ――本書は言外で、その大切さを切実に訴えかけている。

出版ダイジェスト:2004年8月
テーマ『昭和という時代を知る 人はどう行動し、生活してきたのか』より

関連キーワード- 「昭和史 1926−1945」

ユーザーレビュー- 「昭和史 1926−1945」

全体の評価
4.5
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8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/12/03 21:21

人ごとではない、自分がもし、大正から昭和の初めに生まれていたら、やはりのぼせ上がったに違いないと思う。

投稿者:みどりのひかり(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

“それでも、日本人は「戦争」を選んだ”(加藤陽子 著)の書評を書こうと思ったのですが、その前に、以前読んだ“昭和史”(半藤一利著)をもう一度読み直してみました。それで、こちらの書評を先に書きます。

 全体の感想から言うと、勝っていい気になってのぼせ上がった日本、及び日本人。その日本人の自らが招いた迎えるべくして迎えた無謀な戦争と敗北。人ごとではない、自分がもし、大正から昭和の初めに生まれていたら、やはりのぼせ上がったに違いないと思う。(だが日本だけを責める訳にもいかない。どの国もろくでもない国じゃないの?と言いたくなる。)

 日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦と、勝ち続け、うぬぼれを強くしていった、にっぽんと、にっぽん人。
こののぼせ上がった根性を叩き潰すのは、結局戦争で徹底的に打ちまかされる以外になかったような気がする。

 かつて、死出の旅路の戦艦大和の中で、学徒出身士官と兵学校出身の少尉中尉たちが、いま迎えようとしている自分たちの死の意味について、論争となり、遂には鉄拳の雨、乱闘の修羅場となったとき、臼淵大尉の次の言葉は「出撃ノ直前、ヨクコノ論戦ヲ制シテ、収拾ニ成功セルモノナリ」と「戦艦大和ノ最期」に書かれている。

「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメルコトガ最上ノ道ダ
日本ハ進歩トイウコトヲ軽ンジスギタ 私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダワッテ、本当ノ進歩ヲ忘レテイタ 敗レテ目覚メル ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ワレルカ 今目覚メズシテイツ救ワレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ」

 敗れて目覚めなければならなかったのは、進歩に対する考え方だけではない。にっぽん人の思い上がった根性だ。

 明治の日清戦争、日露戦争は日本がヨーロッパ列強の植民地にならないための戦いであったのはまちがいないでしょう。(“それでも、日本人は「戦争」を選んだ”には、大正の第一次世界大戦の章のところで、「日本は安全保障上の利益を第一目的として植民地を獲得した」と書かれています。)

 やがて昭和となり日本は日中戦争へと突入してゆく。このときにはもう日本人は完全に中国、及び中国人を舐めきっていたように思う。
 そして軍人がのさばるようになってくる。隆慶一郎が「死ぬことと見つけたり」で書いているように「陸軍の軍人が共鳴する思想など、僕にとっては嫌忌の対象以外の何物でもなかった。」というような軍人が日本を破滅へと導いて行くようになる。

 原因を探っていけば、きりがないけど、ペリー来航までさかのぼって区切りをつけ、それ以後の日本の歴史の流れの中で軍人が前面へ出て来て政治に関わるようになってきたのも、必然的な流れだったのかもしれない。
 ただ、知事抹殺」(佐藤栄佐久著)「の書評にも書いたけど、ヨーロッパの国々にしろ、日本にしろ、背景に人口の増加で食っていけない人々が大勢出てきていたことがあると思う。(今、人口で見る日本史」「という本を読んでいます。)

 食っていけないから、武力で強奪する。相手が弱ければ、戦争と言えるほどのものにはならないが、強ければ戦争になる。もちろんすべての戦争が食うことだけを目的としたものではないけど、やはり根底にこれがあることを感じる。「アンネの日記」のアンネたちに食料を運んでいたミープさんは、もともとオーストリア生まれですが、貧乏で食っていけなくてオランダの家庭にひきとられて育った人です。「思い出のアンネ・フランク」

 戦後生まれの私は、いったい昭和と言う時代はどんなことがあって戦争に進んでいったのか、ずっと知りたかったことでした。この“昭和史”(半藤一利著)はよく取材し、重要な出来事に関わった人がたくさん出てきます。よくまとめられた優れものだと思います。

 何だか書評をまとめ切れなかったですが、ぜひ読んでほしい本です。


 ちょっと“昭和史”(半藤一利著)とは趣きを異にしますが、次の本をお勧めします。

戦争に関連して


浄土三部経_下_観無量寿経・阿弥陀経_ワイド版岩波文庫

浄土三部経_下_改訳_観無量寿経・阿弥陀経_岩波文庫


そしてもっと趣きをかえて

不落樽号の旅

にあんちゃん_十歳の少女の日記

わたしと小鳥とすずと_金子みすゞ童謡集

ハイジ_福音館古典童話シリーズ

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3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/05/05 23:28

昭和政治史の教科書:ここから学びはじめても遅くはない。

投稿者:拾得(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すでに多くのひとが紹介している本書を、あらためてここでとりあげるのは、少し気が引けるのだけれど、戦争へと至る昭和政治史を理解するにあたってはたいへん手頃な本である。読みやすいだけではなく、各種の一次資料などかなり細かい資料にもあたっており、とても勉強になる。
 昭和の政治を論じる際は、政治主体としての軍部の存在と役割が注目されるが、本書では昭和天皇およびその周辺の元老・重臣の役割についてもよく知ることができる。開戦内閣およびA級戦犯としての東條英機は、実は彼の存在と役割はごく限られたものにすぎないことがよくわかる。戦争へと至るプロセスという意味では、元老・重臣の役割と責任がもっと重かったのではないだろうか。
 さて、戦争へと至る昭和の政治過程について論じたり、読んだりするのはどうしても気が重い。どのように書いても「左・右」からの批判や曲解から免れないからである。結果、どちらかの論に安住した方が論者としては「安全」となる。しかし、それでは思考停止だろう。以前、山本七平がこの時期の政治過程を動かしていたものを、「空気」ととらえたことがある。卓抜な表現ではあったが、「その後」の論者はこの「空気」の解明にこそ踏み込む必要があるはずだ。最近になって「海軍反省会」の資料が刊行されるように、議論の俎上にのぼっていない資料や事柄はまだまだある。また、既知のこととはいえ、広く知られるべきこともある。吉村昭氏も取り上げているが、日米開戦直前には中立国タイと一時的とはいえ交戦状態に入っている。いくつかの不運が重なったとはいえ、あまりに手際がわるすぎたのではないか(いや、タイを見くびっていたのではないか)。こんな話を知ると、「日本はほんとに世界を相手に戦ってしまうつもりだったのか」と暗澹たる思いにかられる。本書はこれからの議論の出発点になるはずだ。
 ところで、本書を読んで最も印象深かったのは、226事件において襲われた重臣の妻たちのエピソードである。問答無用で襲われた中にあって示したその毅然とした態度は、暗い昭和政治史の中で、「ほっ」とするものがある。昭和の日本を救ったのは、実は彼女たちだったのかもしれない。

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2012/01/08 11:04

こうした講義録を今のうちに読んでおきたい

投稿者:JOEL(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 学校では昭和史はあまり習わない。入試にもあまり出ないし、3学期に当たるので、駆け足で済ませられてしまう。
 そのために現代日本人にとって大切な昭和史の理解が不足している。「大切な」というのは、日本に多大な被害をもたらした戦争から学ぶべき教訓が、そこには詰まっているからである。

 今でも、終戦記念日がちかづくと新聞・テレビで太平洋戦争のことが取り上げられるが、それは65年以上を経てもなお日本人にはあの戦争の振り返りが十分にはできていないからであろう。

 しかし、あの戦争ほど冷静に検証するのがむずかしいものはない。

 そんなときに、満州事変から日中戦争、太平洋戦争、そして終戦までを生き、当時の時代の動きを「体感」している著者による講義録はとても貴重であり、ためになる。特に、政府による言論統制とマスコミによる煽り、それによる国民の熱狂が戦争を後押しした点は、当時を生きた人にしか分からない。

 終戦から遠くなり、生き証人といえいる人が少なくなった21世紀には、読んでおきたい一冊であると感じられた。それにしても膨大な講義録である。読み通すのには時間がかかったが、不思議と最後まで読み通せた。おすすめである。

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