- 出版社:講談社
- サイズ:20cm/253p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-215551-9
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商品説明- 「絞首刑」
加害者、被害者遺族、刑務官、教誨師…。「死刑」という究極の刑罰を取り巻く人々の奥深い心象風景に分け入り、徹底的にリアルな風景を描き出す。『月刊現代』掲載「死刑執行絞首台の現実」などに加筆修正し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「絞首刑」
青木 理
- 略歴
- 〈青木理〉1966年長野県生まれ。慶應義塾大学卒。共同通信社に入社。本社社会部で警視庁警備・公安などを担当。ソウル特派員を経て、フリーに。著書に「北朝鮮に潜入せよ」など。
関連キーワード- 「絞首刑」
ユーザーレビュー- 「絞首刑」
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/09/24 05:44
理解を深める
投稿者:kako(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死を受入れる代わりに反省の心をすて、被害者・遺族や自分の家族の事を考えるのをやめました。なんて奴だと思うでしょうが死刑判決で死をもって償えと言うのは、俺にとって反省する必要ないから死ねということです。」
表紙をめくってすぐにあった確定死刑囚の手紙抜粋です。
読んでびっくりするというよりも、こういう考え方があるのだと素直に思ってしまいました。
これはその人との価値観の違いでしょうか?
この手紙を書いた人は「熊谷4人拉致殺傷事件」にて2007年7月に死刑を確定させています。
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短い章ではありますが、この章でまず死刑囚本人ではなく、死刑執行に携わる人たちの様子が描かれています。
現在日本で行なわれている絞首刑について周りの人の心情や執行の様子がリアルに描写され、いくら仕事であろうと手当てがでようと、その心にかかる負担の大きさが多大なものであることを垣間見ることができます。
死刑というものが存在する限り、その執行に携わる人達がいらっしゃることを改めて感じます。
2
2では実際に死刑判決となった人たちのことについて読んでいくこととなります。
まずは犯行当時18~19歳の少年で、現在は32~33歳になっている男性。
閉鎖された空間で14年間、死刑執行を待って過ごす日々。
ですが裏を返せばその少年たちによって命を失った被害者には、実際に奪われてしまった14年でもあると私は思います。
凄惨な事件を起こした時から年月を経て作者が出会い、インタビューを重ね、間に4つの事件を挟みながら5つの章に分かれています。
それはクリスマスの日に死刑執行された70歳を超える老囚や、「足利事件」にて疑問視されたDNA鑑定が、無実を訴えつづけた久間の事件にても実は当てはまったのではないだろうかという事例等、思わず読んでいて死刑という制度について考えてしまうものもあります。
そういう点で死刑について賛成・反対を問うというよりも、絞首刑とはいったいどういうものなのか?
その理解を深める作品だといってよいと思います。







