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動物農場 おとぎばなし(岩波文庫)

  • 発行年月:2009.7
  • 出版社:岩波書店
  • レーベル:岩波文庫
  • サイズ:15cm/254p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-322624-7

文庫

  • 国内送料無料

動物農場 おとぎばなし (岩波文庫)

ジョージ・オーウェル (作), 川端 康雄 (訳)

紙書籍

778 ポイント:7pt

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電子書籍

713(6pt) 動物農場

紙書籍より:65円おトク

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商品説明

「すべての動物の平等」を謳って産声をあげた動物農場。だがぶたたちの妙な振舞が始まる。スノーボールを追放し、君臨するナポレオン。ソヴィエト神話とスターリン体制を暴いた、『一...続きを読む

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商品説明

「すべての動物の平等」を謳って産声をあげた動物農場。だがぶたたちの妙な振舞が始まる。スノーボールを追放し、君臨するナポレオン。ソヴィエト神話とスターリン体制を暴いた、『一九八四年』と並ぶオーウェルの傑作寓話。舌を刺す風刺を、晴朗なお伽話の語り口で翻訳。【「BOOK」データベースの商品解説】

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普遍的価値をもつ社会主義国家批判の書

20人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/07/26 23:10

評価5 投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 民衆の解放を唱え成立した社会主義政権は、どれも最終的には指導者個人や党の独裁を生み、民衆を解放するどころか以前よりもひどい搾取と隷属のもとに置き、より多くの不幸と悲惨を生み出した。これは、ロシア革命以来すべての社会主義国家に共通して言える歴史的事実である。
 ジョージ・オーウェルのこのおとぎ話は、そんな社会主義体制への痛烈な批判の書である。主人公は、農場の家畜たち。あるとき彼らは飼い主の人間を追い出し、動物一匹いっぴきがみずからの主人であるような社会の建設をめざして、「動物農場」を建設する。最初は、自由と平等の理想に燃え、共同社会の建設に励む彼らであったが、次第にナポレオンというブタが権力を掌握し...
 この物語で、作者が風刺の対象としたのは、スターリン体制下のソ連だが、そこに描かれた一般的状況は、現在の中国や北朝鮮にも完全にあてはまる。すなわち、民衆の洗脳。熾烈で醜い権力闘争。個人崇拝と恐怖政治...その他あらゆる自由の抑圧、不平等だ。物語では、ブタが支配者に、馬や鳥、羊など他の動物は彼らに指示されて働く存在となってゆくが、ブタの唱える理想を愚鈍なまでに信じて疑わない後者の姿は印象的である。殊に、力持ちの牡馬ボクサーのけなげに働く姿とその残酷な最期には、胸がしめつけられる。現実の社会主義国の支配者も、どれほど多くの無垢な人々を騙し、その誠実さを利用してきたことだろう!
 社会主義が必然的に独裁に向かうプロセスを、本書は実にうまく描いている。彼らはまず、耳に美しく響くイデオロギーを民衆に吹き込む。やがて強い権威をもつようになったこのイデオロギーを通じて、権力者は人心を掌握する。人々は、いつの間にか彼らの言いなりになり、ついには奴隷と変わらない生活を強いられるのだ。
 現代人はいいかげん、階級闘争や発展の概念でわれわれを惑わす社会主義の欺瞞から目を覚ますべきである。どんなに美しい理想も現実の国家を動かす車輪とはなりえないことを、それどころか、その美しい理想こそが詐欺師のようにわれわれを欺き、大きな不幸へと陥れる罠だということを、歴史は十二分に証明しているのだから。
 最近、このような理想を信奉する大昔の小説がブームになっているようだ。しかし、そういうプロパガンダ小説を紹介して、いまだに社会主義を標榜している政党の宣伝に手を貸すよりも、同じように古いが、いまだ価値を失わず、ますます強くわれわれの心にアピールするこの『動物農場』を、私は現代の若者に薦めたい。
 最後に、今回刊行されたこの新たな翻訳には、『出版の自由』と題された序文も掲載されている。これは、作者が戦時中に本書を最初に出版しようとした際、どの出版社からも断られた経緯を述べながら、ソ連寄りの当時のイギリスの知識人を批判した文章だが、現在の日本の知識層へもそのまま向けられるものとして注目したい。以下の文中、「ロシア」や「ソ連」をたとえば「中国」に、「英国」や「イギリス」を「日本」に変えて読んでみよう。
「英国には口やかましい平和主義者があれだけ多くいるというのに、ロシアの軍国主義への崇拝・・・に対して反対の声をあげられずにいる。・・・赤軍がするのであっても戦争はやはり悪である、と言い切った者が、彼らのなかにどれほどいただろうか。ロシア人には自衛権があるようだが、どうやらわが国が同じことをするのは大罪ということになるらしい。この矛盾を説明する方途はただひとつ。すなわち大多数のインテリゲンチャがイギリス人よりもソ連に愛国心をいだいており、そうした連中に迎合したいという、臆病な欲求によるものなのだ。」

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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2015/08/14 12:04

評価4 投稿者:john - この投稿者のレビュー一覧を見る

昔学校の教材で呼んですごく面白かったので、もう一度読みたいと思い、購入しました。買ってよかったです。

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評価4 投稿元:ブクログ

2011/06/26 20:07

わかりやすい、易しい言葉で描かれた“ディストピアのおとぎばなし”。
何度も本を閉じるくらいにはもやもやしまくった。
おとぎばなしと銘打って、優しい外見を装っている分1984年よりある意味辛辣。
希望を持って自分達の力で作ろうとした場所は、こんな世界じゃなかったと、クローヴァーと一緒に嘆きたい。
それでも、読まなきゃ良かったとは思わない。そんな一冊。

評価4 投稿元:ブクログ

2009/10/10 01:25

文体がですます調であえてのひらがな表記が効いているため、角川のよりも「おとぎ話」っぽさが際立っていてオーウェルの狙いがうまく出ていたようにおもいます。より一層の恐怖感を素知らぬふりで味わうにはこちらの方がおすすめかなー。最初に山田詠美さんの風葬の教室を読んだ時のような感覚が味わえます。アニメ化にも適している感じ(しつこい?)。ただしキーワードのカギカッコくくりの是非についてはちょっと悩ましい。

評価3 投稿元:ブクログ

2014/03/11 13:55

翻訳の課題にて一部読んだのと、英語学習者向けのリライト版は読んだけど、最初から最後まできちんと読んだのは初めて。
なので、旧ソ連体制に対する風刺・批判文学と思っていたのですが、改めて読んだところ、権力側だけではなく、民衆の無知・無関心への批判も強く現れている。
歴史や合意の捏造だったり、民衆に対する洗脳だったりと、当時はソ連名指しの風刺だったのかもしれないけど、今となっては応用範囲が広すぎる感じもします。
自分の頭で考えることって、大事。

丁寧な訳注、そして付録の「出版の自由」「ウクライナ語版のための序文」、訳者に寄る解説もこの物語の理解の助けになります。
もしかしたら逆で、物語が付録の理解を助けるのかもしれません。
話の内容だけでなく、出版に至る経緯、時代背景をあわせて、とても興味深い作品でした。

評価3 投稿元:ブクログ

2013/08/02 10:00

自分がこの中にいたら、どの動物になっているのだろうか・・・。きっと不満を持ちながらも、うまくいいくめられて仕方なくあくせく働いているに違いない。
この、仕方ないという落としどころが危険だ。事を真剣に考えずにやり過ごすと独裁体制が生じることがわかった。日常やこれまでの生きてきた中でも、同じような場面が思い浮かぶ。些細なことからだけど、自分の考えをもって意見することがどんなに大切か・・・。権力の差が大きくなればなるほど意見もできないから、初めのうちからよく考え発言するのがいいのか、しかし、初めのうちだからこそ、わからないから発言するひとのやり方に任せてみるのがいいのか・・・。そういうことじゃないのかもしれないが、今の感想はこんなところだ。

評価3 投稿元:ブクログ

2010/07/13 09:42

1984で有名なジョージ・オーウェルの寓話。寓話だけども、スターリン・トロツキー・レーニンなどのロシア(ソビエト)をモデルとした、風刺の聞いたもの。時代が違うけど日本近隣の国もこんな感じなのだろうと思いつつ読んだ。設定は違うが、1984の動物版といったところかな。

評価4 投稿元:ブクログ

2013/02/13 16:56

Animal Farm(1945年、英)
共産主義を批判した寓意小説。動物農場はソビエト社会主義共和国連邦のアレゴリーである。メージャーじいさんはレーニン、ナポレオンはスターリン、スノーボールはトロツキーをモデルとしている。ユートピアを目指していたはずの農園が史上最悪のディストピアへと変貌していく逆説は、人類が忘れてはならない歴史の教訓だ。

しかし、これを読んで「共産主義怖すぎ」と他人事のように言っていられるほど、世界は単純ではない。作品は1944年2月に脱稿していたにも関わらず、その発表は翌年8月17日まで待たねばならなかったという事実がある。日本のポツダム宣言受諾から2日後、米ソの冷戦時代の始まりだ。

発売されるやいなや、本書が世界的ベストセラーとなったのは、傑作だったからには相違あるまい。しかし、他言語への翻訳を積極的に推奨したのは米国だったこと、敗戦直後の日本に本書の翻訳をいち早く許可したのはGHQだったことなどは、銘記しておくべきだ。プロパガンダの愚かさを皮肉った作品が、プロパガンダとして利用されるという二重の皮肉である。

それでも、様々な人々の思惑を超えて、作者のメッセージは21世紀の私達にも強く訴えかけてくる。私の尊敬するクリエイター、宮崎駿氏の言葉を引用させて頂く。
おとぎばなしは、まだ終わってはいない。

「自分が善意であるからといって、自分が善良な存在だとは思ってはいけない。とくべつお金を稼いでいるとか、楽をしているわけじゃないから、自分は無罪だ、とは思ってはいけないんです。しくみのなかでは、自分だってナポレオンなんです。そのしくみの問題はいっぺんには解決できないですけど、だからといって、手をこまねいて、無関心でいられること自体、すでにそれはナポレオンなんだってことなんです。(略)社会にはしくみがあるということ。複雑になってはいるけど、でも根源には、労働者がいて収奪者がいるという、そのしくみは変わってないんです」

評価5 投稿元:ブクログ

2009/09/27 11:46

なるけい氏のレビューを見て読みたいと思っていたところに、ゼミで文献紹介をしなきゃいけなかったので、なるけいレビューをコピペしてゼミ内で紹介したらそのまま後期に読む本として採用されたという本(笑)だからみなさんなるけいレビューを見ればいいんです><笑

まぁ結局後期のゼミで読むことになったんだけどその前にちょっくら予習しようと思って読みました。

人間の農場で動物たちが反乱を起こして人間を追放します。ここまではなんかわかります。
ですがここからが面白くて、動物たちの中で一番賢いブタが統率をとるんだけど最終的にこのブタの政治が人間の政治と同じになってしまうというお話。

そんなブタが行う政治は独裁政治そのもので、あらゆる制度や情報操作を利用し他の動物たちを支配していきます。

実際に旧ソ連で起こったことを動物たちを使って巧みに描いています!

<現実/物語>
スターリン/ナポレオン(独裁したブタ)
トロツキー/スノーボール(追放されたブタ)
第一次五カ年計画/農場の風車建設
独ソ不可侵条約の締結/人間とブタの材木売買の取引
独ソ不可侵条約の破棄/風車のたたかい
テヘラン会談/最後の人間との会合

てな感じで風刺的な物語になっています。

さすがにここまでの革命じゃないけど、日本の政治も政権交代を果たした今、どんな政治になるのか?結局今まで通りになってしまうのか?それとも変化していくのか?
その難しさを伝えている本だけになかなか先が思いやられますが、僕たち(=ブタ以外の動物)にもやれることや気づくことはあるかもね!

しかし凄い作品でした!!!

評価4 投稿元:ブクログ

2009/09/05 17:41

小さい頃、「ベイブ」っていう豚が出てくる映画が好きだったのですが。
この物語に出てくる「豚」はそんな可愛い豚のイメージをぶち壊してくれました。

後味の悪い、シニカルな小説。

評価2 投稿元:ブクログ

2010/08/15 15:06

課題で読んだ本。風刺が効いた内容が評価される作品だけど、もちろん筋や表現など、小説としての味わいは薄いのでやっぱり自ら読みたい作品ではないかなー

評価5 投稿元:ブクログ

2010/01/29 22:30

学生の時、英語の講義で原文で読まされました。翻訳するだけの講義だったけども、英語が苦手だったので苦労しましたが、この本の内容は面白かったです。日本語で読むことが出来るありがたさを実感しながら、物語を楽しむことができました。

評価4 投稿元:ブクログ

2010/01/23 10:46

権力を握るとぶたは皆、恥知らずになるのでしょうかね。

恐ろしい大人のおとぎばなし。

これは忘れてはいけない物語だ。

でも自分は実はひつじなのかもしれない。

評価4 投稿元:ブクログ

2011/11/17 22:20

おとぎばなし、という副題には似合わないほど辛辣。
権力に振り回されて生きている人間たちへの痛烈な皮肉。

とても面白かった。
大きく見える力の前では、きっとみんな一緒なんだ、と思った。

評価4 投稿元:ブクログ

2013/08/02 12:29

ジョージ=オーウェルのディストピアおとぎばなし。『一九八四年』ではリアルなソ連批判を展開していたが、これはそのベースとなったような作品だと感じた。上手いのは何も知らずに読めば、それはそれとして面白くよめる。あぁ動物界も大変ねと。ただ作中の出来事と現実の出来事(スターリンとトロツキーの対立)を対比させて読むとこれがまたおもしろい。『一九八四年』までは恐ろしさを感じなかったが、動物目線で語られるソ連の恐怖はそれはそれで恐ろしい。ただ動物だからこそ笑えるところも。ウィスキーを発見したブタが、きっと夜通し飲んで、二日酔いになったのだろう。それを「ナポレオンが危篤」だといい、夕方には治ったところは思わず笑ってしまった。そうした点もこの作品の優れた点ではなかったかと思う。

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