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紙の本
俳句の作りよう (角川ソフィア文庫)
著者 高浜 虚子 (著)
「去年今年貫く棒の如きもの」「一つ根に離れ浮く葉や春の水」ほか、世界で愛唱される名句の数々を生んだ高浜虚子が、日常の言葉でやさしくわかりやすく、誰にでも伝わるようにと説い...
俳句の作りよう (角川ソフィア文庫)
俳句の作りよう
05/02まで通常517円
税込 259 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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商品説明
「去年今年貫く棒の如きもの」「一つ根に離れ浮く葉や春の水」ほか、世界で愛唱される名句の数々を生んだ高浜虚子が、日常の言葉でやさしくわかりやすく、誰にでも伝わるようにと説いた俳句の実作入門。まず十七字を並べてみること、ものをじっと眺めること、じっと案じ入ること等の至言名言が、これから俳句を始める人、実作に悩む人たちの胸に深く沁みてゆく。本質的俳句論の「俳諧談」収録。
解説・山下一海【商品解説】
目次
- 一 まず十七字を並べること
- 二 題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ
- 三 じっと眺め入ること
- 四 じっと案じ入ること
- 五 埋字(一)
- 六 埋字(二)
- 七 古い句を読むこと 新しい句を作ること
- 付録・俳諧談
- 解説 山下一海
著者紹介
高浜 虚子
- 略歴
- 1874年松山生まれ。子規、漱石、碧梧桐らと親交し小説を著す一方で、『ホトトギス』発行人として今日の俳句隆盛の基盤を作る。「客観写生」「花鳥諷詠」など広く老若男女に俳句を伝え広めると共に、多くの優れた俳句作家を育成した。文化勲章受章。1959年4月8日没。
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紙の本
皆俳句
2009/11/04 08:28
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高浜虚子はいわずと知れた、明治の俳人の大御所であり、現代の俳句の基礎を成した巨人である。正岡子規が種をまき、虚子が大きく成長させたといっても過言ではない。
そんな虚子が大正二年から初心者向けに俳句雑誌「ホトトギス」に掲載したのが、本書のもととなった『俳句の作りやう』である。
虚子の俳句談は、岩波文庫から『俳談』や『俳句への道』など何点か出版されているが、今回本書が角川ソフィア文庫の一冊に収められたことはとてもうれしい。
なによりも、この本の俳句の話はとてもわかりやすいのだ。俳句をこれから始めたいと思っている人や俳句を始めてまもない人には最適ではなかろうか。
まず、虚子は俳句が十七字でできている、という誰もが知っている常識的なことから書きはじめる。そして、季語であったり「切れ字」であったりという約束事をやさしく語っていく。虚子は「十七字、季題という拘束を喜んで俳句の天地におるもの」と自身を語っているが、私も俳句の魅力とはその拘束性にあると思っている。自由俳句や無季句のものはあるが、あれらは短詩として評価されるもので俳句というものにいれてしまうと収拾がつかなくなる。
十七字、季題という「拘束があればこそ俳句の天地が存在する」と書かれているが、そういう窮屈な表現方法のなかでどう表現していくかが俳句の醍醐味だと思う。
だからこそ、「じっと眺め入ること」や「じっと案じ入ること」が大事になる。
本書のなかで、虚子は江戸時代の俳人去来の句「湖の水まさりけり五月雨」をテキストにしながら、「案じ入る」とはどういうことかを説明している。あたかも事実だけを詠んだ句でありながら、去来がいかに真剣に自身と向かい合った句であるかと賞賛する。こういうことはなかなか現代の俳句入門書では説明されていない。
また、虚子が子規から教わったという「埋字」の章も役に立つ。
これは、古い句の一部を空きにして、それを埋めていくという訓練法である。たとえば、これは虚子の句だが、「秋風や眼中のもの○○○○○」として、自分なりに完成させるというものだ。(この句の元の句は本書55頁を参照)そういうことの修練が秀句につながっていく。
高浜虚子といえばなんだか古臭い俳人のように思うかもしれないが、本書に書かれていることはけっして古びてなどいない。むしろ、わかりやすいという点では、これほどの本はない。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でご覧いただけます。
紙の本
俳句とは何か?
2021/11/18 20:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゼルコバ - この投稿者のレビュー一覧を見る
五七五の基本から始まり、少しずつ進んでいく。そういわれると確かにそうだ、と思うことが積み重なり、全体像が見えてくる。
当たり前のようでも、ひとつひとつを見返していくときっと納得できる。
大変分かりやすい。