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ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 新装版

  • 出版社:白夜書房
  • サイズ:21cm/595p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86191-556-7

ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 新装版

ジェフ・エメリック (著), ハワード・マッセイ (著), 奥田 祐士 (訳)

  • 全体の評価 4.51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,94084pt
  • 発行年月:2009.9
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 新装版」

1966年「リボルバー」から1970年「アビイ・ロード」まで、ビートルズのレコーディング現場にいたエンジニアが語る、ビートルズ・サウンド・メイキングのすべて。複雑な創作プロセスなど、未公開エピソードも満載。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 新装版」

ジェフ・エメリック

略歴
〈ジェフ・エメリック〉1946年ロンドン生まれ。レコーディング・エンジニア、音楽プロデューサー。
〈ハワード・マッセイ〉音楽ジャーナリスト兼プロデューサー、エンジニア。さまざまな業界刊行物に外部編集者として協力。

ユーザーレビュー- 「ザ・ビートルズ・サウンド最後の真実 新装版」

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/03/30 01:39

まずはビートルズありき

投稿者:コーチャン(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ジェフ・エメリックは、15歳のときサウンド・エンジニアとしてイギリスのレコード会社EMIに入社し、幸運にも初出勤の翌日、ビートルズの初レコーディングに立ち会う。その後も、彼らのいくつかのアルバムのレコーディングに参加し、「リボルバー」からは専属のエンジニアとして、「サージェント・ペパー」、「アビーロード」など傑作アルバム制作のかげの功労者となる。
 本書は、そんなエメリック自身によるビートルズやプロデューサーのジョージ・マーティンらとの共同作業についての回想録である。内容の中心は、もちろん音楽・サウンドだが、まず興味をひかれたのはエンジニアの技術的な話題よりもビートルズの人間関係についてであった。
 ビートルズ4人の性格についての描写は、辛らつ、いや過激と言ってもよい。特に、ジョン・レノンがどれほど自己中心的で、短気で、愚かしい人間であったかということは注目に値する。また4人の中で一番ユーモラスなリンゴが、実は陰険ともいえるほど無口だというのも意外だった。
 後期のレコーディングから姿を現わすようになったオノ・ヨーコが引き起すグループ内の軋轢についても記述され、特にアルバム「アビーロード」の制作中、ジョンがスタジオ内にベッドを用意してそこで彼女を寝かせたという話にはおどろかされる。文章からは、二人の傍若無人なふるまいに怒りをこらえる職場の異様な雰囲気が伝わってくるほどだが、当時から愛だの平和だのと美しい言葉で世界を魅了していたジョンとヨーコが、最も身近な人々の恨みを買い、彼らの心の平安をかき乱していたとは、悲しいことである。
 一方でエメリックは、ポールについては、概して紳士的で、常にバンドのことを考え、アーティストとしての才能やテクニックもメンバー中、一番であると高く評価している。また妻のリンダもヨーコとちがい、社交的で思いやりがあり空気の読める人だと誉めている。このような理由もあってか彼は、ポールには解散後も、名作「バンドオンザラン」をはじめ多くのレコーディングで協力している。
 本書の一番の魅力はなんといっても、ビートルズ中期以降のあの濃厚なサウンドが作られた裏話を、当時現場で彼らといっしょにサウンドをクリエイトしたスタッフの口から聞けることであろう。そしてそれらの作業においてサウンド・エンジニアの彼の果たした役割を知り、あの素晴らしいサウンドはこういう技術スタッフの努力なしには生まれてこなかったのかと感動をした。
 ただし私は、エメリックがビートルズのアルバムに関して吐く言葉については、あくまで一つの意見としてとどめておきたい。たとえば彼は、自身やジョージ・マーティンが多大な貢献をした「サージェント・ペパー」や「アビーロード」は大いに評価する一方で、自らがほとんど関与していない「ホワイトアルバム」や「レットイットビー」については、酷評をしている。だが、私にとってはこれら後者の2アルバムの方が、前者よりもずっと気に入っている。また、彼がビートルズのサウンドではないと評したジョンの前衛曲「レボリューション9」は、私が好きな曲であるばかりでなく、このような曲をも残したという意味でビートルズの偉大さに大きく貢献したと信じている。
 私が言いたいことは、エメリックのように優秀なエンジニアの存在なしにあのビートルズ・サウンドは生まれなかったものの、彼の存在がなくてもやはりビートルズはすばらしい音楽を数多く生んでいるということである。まずはビートルズありき!その上で、エメリックのように有能なスタッフが、彼らの才能をより輝かせる手伝いをした。私はそう考えたい。

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