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秘密とウソと報道(幻冬舎新書)

  • 出版社:幻冬舎
  • レーベル:幻冬舎新書
  • サイズ:18cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-344-98136-2

秘密とウソと報道 (幻冬舎新書)

日垣 隆 (著)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:77722pt
  • 発行年月:2009.7
  • 発送可能日:1~3日
  • 新書

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商品説明- 「秘密とウソと報道」

奈良少年調書漏洩事件、『週刊新潮』大誤報…。メディアが一線を越えるかどうかの分かれ目は、秘密の手に入れ方・バラし方、ウソの見破り方の巧拙にある。秘密とウソという視点から、「ジャーナリズムの危機」に斬り込む。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「秘密とウソと報道」

日垣 隆

略歴
〈日垣隆〉1958年長野県生まれ。作家・ジャーナリスト。新聞・雑誌・書籍のほか、ラジオ番組のホスト、海外取材等、多方面で活躍。「そして殺人者は野に放たれる」で新潮ドキュメント賞受賞。

関連キーワード- 「秘密とウソと報道」

ユーザーレビュー- 「秘密とウソと報道」

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10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2009/12/02 22:20

やって良いこと、悪いこと

投稿者:GTO(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 再び、いわゆる「西山事件」こと外務省機密漏洩事件が脚光を浴びている。マスコミは当然、密約の存在や政府が密約を隠匿してきたことに焦点を当て、報道を行うだろう。しかし、だからといって、西山記者の行ったことが肯定されるかどうか、この本を読んで考えてもらいたい。私は、彼の行為はスパイとしては許されても、ジャーナリストとしては許されないと思う。彼がすべきことは、安川審議官から直接情報を得ることだったと思う。また、触法的取材は、かえって取材の自由を狭める方向に働いてしまう弊害をもたらすことになる。
 
 もちろん、情報公開のあり方は、できる限り早く改善がなされるべきだと思う。永遠に秘密にすることは、元アメリカ局長吉野氏も語ったように国民のためにも国家のためにもならない。アメリカのようにしっかりとした公文書公開規定等を定めるべきであろう。そうすることで、機密保持を義務づけられている公務員も、その期間中の機密保持をしっかりできるし、死ぬまで一人で抱えていかねばならない心理的な負担も軽くなるだろう。政治家は、公開される時がくることで、それが本当に国民のためになるか歴史的評価を考えて行動するようになるだろう。
 
 ただ、現在のなんにでも透明性を性急に求める風潮には危惧を抱かざるをえない。特に外交においては国益と国益がぶつかりあわざるをえない場であるので、手の内を公開することは、国益(国民の利益)を毀損することになる。まず、密約を認めるとか認めないということ自体、語彙矛盾である。認めれば密約ではない。機密費もそうである。機密にする必要があるから機密費なのである。何十年が後に公開することはあるべきだが、毎年何に使ったか公開するのでは機密費ではない。
 
 機密費が不正に使われているかどうかは、また別の次元の話である。不正を働いたものは厳罰に処すのが当然であろう。それに必要なのは、しっかりとしたチェック機構であって、情報公開ではないと思う。また、機密費を不正に使うような為政者を選んだことを、私たち自身も恥じなければならない。政官財法学が癒着しているから、どうしようもないと言うかもしれない。しかし、まず自らもそれに咬んでいないか省みること、次にそれを正すために自分ができることはないかを問うてみる必要があると思う。
 
 ジャーナリストを目指す人には、情報源を秘匿するというのは、情報源を語らないことではなく、特定できないようにして守ることであること、情報源を語らなかっただけでは、自分を守ったことにしかならないことを、よく心に留めておいてもらいたい。

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