すーちゃん （幻冬舎文庫）

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30代未婚一人暮らし女性には「負け犬の遠吠え」よりもこっちがおすすめです♥おならのところと宅配寿司のところが特に好き。

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不思議なマンガ。
たんたんと、大した起伏もなく話は進み、面白いのか面白くないのかもわからない。
でも、ふっとした拍子に「あー。わかるかも‥‥」と思うシーンが出てくる本。
香山リカの「しがみつかない生き方」でも引用されてましたね‥‥。

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後輩が「お勧め！」と言って人に貸しまくっている本。

借りてみた。

後輩（２６歳）は「私はまだまし」という感想を持つらしいが、
私（２８歳）は「共感・・・」した。
先輩（３２歳）は「これからもずっと、こんな思いが続くんだろうか」と思ったらしい。

歳によって思いが違う。

ふぅー。

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自分の気持ちが見えてないときに
迷っていることを人に相談はしない
自分の答えが薄まってしまう
自分で迷って考える
そうやってきたから
ずっとそうしてきたことを
正しいと思ってるあたしがいる
いろんなあたしが
一人のあたしをかたち作ってる
自分を変えるって考えるんじゃなくて
「新しいあたし」を増やしていく
合体して
強くなっていくあたし

離れたってこれからもまいちゃんはずっとあたしの親友
なんて思わない
まいちゃんは親友なんかじゃなく友達
親友という言葉で
友達をしばってはいけないんだ
ただ流れのままにつきあってゆくのがいい
それでいいと思う
こういうのを
ずっと変わりたいと思って生きてきたけれど
いろんなあたしを増やせばいいかな～
って思うようになって
なんていうか少し
楽だ

違う誰かのようになりたいと思わないのは
いい気分だ

あたしでいい
あたしも悪くない感じ

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パソコンの動作が遅く、待っている間に一冊読み終えてしまいました。
イラスト漫画なので、すぐに読めるし読みやすい。
３０代独身、彼氏なし、カフェ店勤務のすーちゃん。

今の自分ではいけない、変わらなきゃと思って自分探しをしようとしながらも、「今のあたしじゃだめなのか？」と疑問に思っているような毎日。
すーちゃんのぽつりぽつりとつぶやく言葉には、なんだか共感してぐっときます。
まるで自分を見ているような気持ちになる本。

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すーちゃんとの最初の出会いは、「結婚しなくてもいいですか」の単行本立ち読みでした。立ち読みしているにもかかわらず号泣（笑）文庫になった最初のすーちゃんを見つけて購入しました。すーちゃんは、えらい。全然弱くない。きちんと考えてる。あなたはあなた、私は私。本当の自分本人が自分探しって何を探すの？って共感しました。そうだよね。本当の自分はここにいるさ。

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((ブログより))
本の帯には「30代独り者のすーちゃん　じわーんと元気が出る共感度120%のストーリー漫画」と書いてあった。
たしかに共感度は100%を余裕で超える。それも今の自分とではなく、中・高校生だった頃の私とすーちゃんの思考と行動がなんとなく一致している気がするのだ。

今生きている生活に特に不満はないけど、このままじゃいけないと思って何か変わろうとするのだけど、うまくいかない。人と深く付き合うのは面倒な気がするのだけど、でも独りでいるのはなんだか寂しい。自分はもんもんとしているのに、世界は動いていて、周囲の人たちとの関わり方や彼らからの見られ方も変わってきて、ちょっぴし焦ってしまう。自分のことを嫌いになりかけてしまう。そんな感じで、またまた悩みループに突入してしまうのだけど、結局、迷っててどうするんだー、自分はこのままでよいのだーと開き直ってちょっとだけ前に進む。

今の私の方があの頃よりも、すーちゃんの年代は似ているのに、なぜだろう。昔のことばかり思い出してしまった。

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再読。
益田ミリさんの本はいつも気付かされることばかり。
普段、無意識に考えていることを、静かに指摘されるかんじ。
「すてきな人になりたい」「ほんとうの自分探し」ってもちろん大切な考え方でもあるし、有効なことでもあると思うのだけれど、その強迫観念に飲み込まれては元も子もない。だからすーちゃんの「どんな自分でも、自分は自分」（ちょっとニュアンス違うかな？）という考え方が、わたしは好き。未熟な自分、それを反省する自分も全部自分なんだよね。