- 出版社:東京創元社
- サイズ:20cm/332p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-02449-9
午前零時のサンドリヨン
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- 税込価格:1,995円(57pt)
- 発行年月:2009.10
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「午前零時のサンドリヨン」
ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は—。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【鮎川哲也賞(第19回)】須川くんが一目惚れしたクラスメイトの酉乃初は、放課後にレストラン・バーでマジックを披露する凄腕マジシャン。彼女は須川くんたちが巻き込まれる不思議な事件をマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する!【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「午前零時のサンドリヨン」
| 空回りトライアンフ | 7−72 | |
|---|---|---|
| 胸中カード・スタッブ | 73−160 | |
| あてにならないプレディクタ | 161−223 |
著者紹介- 「午前零時のサンドリヨン」
相沢 沙呼
- 略歴
- 〈相沢沙呼〉1983年埼玉県生まれ。聖学院大学中退。フリーのプログラマー。
ユーザーレビュー- 「午前零時のサンドリヨン」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/12/16 13:05
美しいフォルムの小説とカードマジックに隠された青春の悩み
投稿者:かつき(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
カードマジックを得意とする女子高校生・
酉乃初(とりの はつ)を中心に、
彼女に恋する同級生・須川の視線で描く連作ミステリー。
マジックのテクニックをモチーフや物語展開に上手に活かし
とてもきれいにまとまっています。
教室では無口な彼女が、レストラン・バー「サンドリヨン」で
カードマジックを披露する時は、別人のように生き生きしています。
彼女を、オレンジジュースをすすりながら見ているポチこと相川が
二人の関係を象徴しています。
著者は小説のフォルムへの美意識が高く、完成されています。
今度は、これを自ら壊していくとより深い味わいのある
ミステリーを書きあげるのでは、と期待されます。
ライトな口調の文体は、やりすぎの感がありますが
ミステリーの読者層を広げる意味では、とても読みやすい。
収められたミステリーは4本。
図書館の本棚が一段だけ、真ん中の一冊を残して
あとはひっくり返して、切り口が見えている。
(「空回りトライアンフ」)
音楽室の机にナイフで刻まれた「fff」の意味。
(「胸中カード・スタッフ」)
霊能力があると噂される飯倉静香は本当に「見える」のか。
(「あてにならないプレディクタ」)
2年前自殺した女子生徒の幽霊の噂。
(「あなたのためのワイルド・カード」)
学園ミステリーに青春の悩みを絡めていきます。
青春の悩みという王道のテーマは少女小説的要素が多く、
やや陳腐に傾きがち。
男子生徒を語り手にしながら、彼を取り巻くのは女子ばかりで
女子校の雰囲気が無きにしも非ず。
リアル感が欠けるのが気になります。
しかしミステリー要素は、日常の謎を、
章を重ねるごとにクレッシェンドさせていく手法。
4つの連作にした意味があり、小説の才能を感じます。
やはりトータルの美しさが際立つ作品です。







