若き友人たちへ 筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書)
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- 税込価格:756円(21pt)
- 発行年月:2009.10
- 発送可能日:7~21日
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商品説明- 「若き友人たちへ 筑紫哲也ラスト・メッセージ」
情報や情緒に流されることなく自分の頭で考えることは素晴らしい…。憲法、日本人、メディア、教育、この国の行方などについて語る、筑紫哲也からの最後のメッセージ。大学院生への講義に『青春と読書』掲載を加え書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「若き友人たちへ 筑紫哲也ラスト・メッセージ」
筑紫 哲也
- 略歴
- 〈筑紫哲也〉1935〜2008年。早稲田大学政治経済学部卒業。朝日新聞社勤務などを経て、ニュースキャスターに転じる。長らく「筑紫哲也NEWS23」で親しまれる。著書に「ニュースキャスター」等。
ユーザーレビュー- 「若き友人たちへ 筑紫哲也ラスト・メッセージ」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/05/20 14:58
著者の「ラスト・メッセージ」が指し示す将来は?
投稿者:YO-SHI(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は2008年11月に亡くなっている。本書は、集英社新書編集部が著者の死後に、集英社のPR誌に書いた「若き友人への手紙」という連載と、早稲田大学と立命館大学での講演を基に構成したものだ。
PR誌への連載は、著者がすでに病に冒された後「遺しておきたい言葉がある」と言って、何度か掲載したものを新書の形でまとめる、ということで始めたものだそうだ。しかし、病の進行のために連載は2回しか続かなかった。だから本書は言わば著者の絶筆、まさに「ラスト・メッセージ」なのだ。
「若き友人への手紙」という連載と、大学での講演が基になっているのだから当然だが、内容は大学生ぐらいの若い世代へのメッセージだ。全編に感じられるのは、若者へのゆるぎない「信頼感」と「厳しさ」。「今の若い者は..」という指摘のほとんどは的外れかしばしば逆である、と言う一方、大勢に流され真剣に考えない姿勢には厳しい。
例えば憲法について。「第14条と第24条を知っているかと聞くと、ほとんど手が挙がらない。(中略)それでこの憲法は古いだの時代遅れだだのとよく言うよ。(中略)ファッションじゃないんですよ、憲法は」と、投げつけるかのような厳しい言葉だ。
著者が多くの批判を受けていることはもちろん知っている。私自身も、晩年のNEWS23を見て「おやっ」と思うことはあった。しかし、著者の「自分自身で考え、議論をして決める」という信条は正しいと思う。ここ2回の衆院選は、どちらも大波に呑まれたような選挙だったが、その時々の趨勢で世論が極端に振れることは心配だ。
最後に、本書の最終章にある興味深い指摘を紹介する。「国家がダメになっていくのはどういう時かといえば、それは優先順位を間違えた時です。」というものだ。そして例としてバブル崩壊後の「失われた10年」の入り口のころ、宮沢喜一内閣のことを挙げる。
国中の経済が停滞し、国民が疲弊していたあの時、政治は「優先課題を経済改革ではなく政治改革」にしたという。そしてその後、小選挙区制導入をめぐるこの政治改革の余波で、政界再編と称して新党が多数設立された。
どうだろう?今の政治の状況と合わせ鏡のようではないか。あの時はそれからさらに10年間の低迷をこの国は続けた。さて今回は?著者の指摘は興味深いだけでなく、不吉でさえある。







