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愚の力

  • 出版社:文藝春秋
  • サイズ:18cm/221p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-660718-1

愚の力 (文春新書)

大谷 光真 (著)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:81923pt
  • 発行年月:2009.10
  • 発送可能日:7~21日
  • 新書

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商品説明- 「愚の力」

「愚」をキーワードに、西本願寺24代門主が、宗祖・親鸞の教えをわかりやすく説く。末法の時代の人々のように、不安の日々を暮らす現代人にとっての人生の書。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「愚の力」

大谷 光真

略歴
〈大谷光真〉1945年京都府生まれ。龍谷大学大学院修士課程修了、東京大学大学院修士課程修了。浄土真宗本願寺派第24代門主。著書に「世のなか安穏なれ」など。

関連キーワード- 「愚の力」

ユーザーレビュー- 「愚の力」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/02/17 02:43

「自分の力で何かを獲得して往生・成仏していくのではなく、阿弥陀如来の真実の光に照らされて、自分が愚者であることを自覚させられ、また、まさにそういう自分のために阿弥陀如来の救いがあることを知らされる。その嬉しさと恥ずかしさが、今を生きる力となる。」

投稿者:ちひ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 浄土真宗 本願寺派 本願寺 第24代 門主(以下「ご門主」)の、初めての新書。1980年に発表した「教書」(門主に就任したときの所信表明演説のようなもの。巻末に収録)に触れながら展開されていく。
 
 ご門主の既刊3冊(『朝には紅顔ありて』・『世のなか安穏なれ』・本書)の中では、いちばん平易で、いちばん読みやすく、かつ、言いたいことをちゃんと言えてる本のように読める。個人的な感想は「すごい良かった」「面白かった」である。
 
(ただし、わたしは本願寺派の一僧侶です。また、ご門主という以前に「好きな文筆家」なのでいきおい評価は甘くなります。。。)
 
 まず、森岡正博氏の『無痛文明論』や『生命観を問いなおす』に展開されているのと極めて近似した危惧が表明されているように感じられて、驚き、危惧は危惧なのだが、でも嬉しく思った。また、大学院の時のゼミの先生(浅井成海氏)が好意的に引用・紹介されていたのも非常に嬉しかった。
 
 そして、これはご門主の「柔軟さ」を象徴しているとも思うのだが、内田樹や香山リカも引用されている。(対談して間がないためか、上田紀行は登場せず。)ご門主はいろんな方面にアンテナを張り巡らしていて様々なジャンルの本をタチドコロに読むそうで、そういう意味でも納得の引用であった。
 
 ものすごく単純化して、誤解を恐れずに要点を言えば、「自分の力で何かを獲得して往生・成仏していくのではなく、阿弥陀如来の真実の光に照らされて、自分が愚者であることを自覚させられ、また、まさにそういう自分のために阿弥陀如来の救いがあることを知らされる。その嬉しさと恥ずかしさが、今を生きる力となる」ということだと思う。だとすればこれは真宗のオーソドックスなお説教と同じ内容なのだが、フツウのお坊さんのお説教っぽくなくて、身近なところから考えてくれるのがとてもわかりやすい。専門用語もあまり出てこない。出てきてもわかりやすく説明してから使ってくれる。
 
 総合的に言うと、「わたしみたいな人に読んで欲しくて書いてくれたんだなあ」的な感想を持った。どのくらいの人がそんなふうに感じられるのか、それはわからないが、でも恐らく、結構たくさんの人がそんなふうに思うのではないかなあ、と思う。
 
 わたしたち本願寺派はご門主にめぐまれてるなあ、とも思った。でもご門主に何でも頼ってしまうのはあんまりよろしくないと思う。わたしもしっかりしないと。
 
 というわけで、非常におすすめである。読むか読まないか迷ってる方は買って読んじゃった方が良いと思う。「聞思莫遅慮」(もんしまくちりょ:聞思して遅慮することなかれ:超意訳・思い悩んでいるうちにタイミングを逸して大事なものをみすみす逃すな:親鸞聖人『教行信証』「総序」後ろのほう)である。

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/01/23 19:30

愚者とはなにかを知る

投稿者:たかたか(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

生きとし生けるものには仏性があり、それは植物であろうと動物であろうと救われるべきものである。しかし人間が生きていくためには当然それらを食べてゆかねばならない。そんな根源性の悪をもった人間という存在は悪人であり、決して無限の力を持つ存在ではない。そんな「有限性の自覚」をもつことこそ愚者になるということである。
いくら人間が食物連鎖の頂点にいる存在であっても、他に「生かされている存在」であることを実感させられる。他力本願=努力しなくてもだれかが救ってくれるという誤った使われ方が広まっている中で、私は「他力本願」の本当の意味を知り、「他力本願」にすべてをゆだね、人生もっと気楽にいこうよ、って言いたい気持ちになった。

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