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わたしのとくべつな場所

  • 出版社:新日本出版社
  • サイズ:29cm/32p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:978-4-406-05287-0

わたしのとくべつな場所

パトリシア・マキサック (文), ジェリー・ピンクニー (絵), 藤原 宏之 (訳)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,57545pt
  • 発行年月:2010.9
  • 発送可能日:24時間
  • 絵本

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商品説明- 「わたしのとくべつな場所」

肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、一人で家を出ます。【「BOOK」データベースの商品解説】

肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。黒人の女の子パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、ひとりで家を出ます。そこへたどり着くまでに、さまざまな差別の表示を目にしますが…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「わたしのとくべつな場所」

パトリシア・マキサック

略歴
〈パトリシア・マキサック〉アメリカ合衆国在住。コレッタ・スコット・キング賞を受賞。
〈ジェリー・ピンクニー〉絵本画家。「ライオンとねずみ」でカルデコット賞受賞。

ユーザーレビュー- 「わたしのとくべつな場所」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/08/01 08:23

特別がとくべつでなくなることを

投稿者:夏の雨(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 第57回青少年読書感想文コンクールの小学生中学年の「課題図書」の一冊。
 この物語は1950年代のアメリカで実際にあった事実をもとに人種差別の問題について書かれています。オバマ大統領が黒人初の大統領になったことは子供たちも知っているでしょう。だから、この物語に書かれているバスでは白人と同じ席に座れないことや劇場の入り口がちがうといった人種分離政策はもう終わってしまったことだと思うかもしれません。
 しかし、そういう歴史の事実を知ることは重要です。まして、そういった問題に果敢に挑戦した人々がいたことを知ることは、今後色々な場面に壁にぶつかっていくだろう子供たちに希望を与えるものだと思います。

 パトリシアは黒人の少女。彼女には「世界じゅうでどこよりも好きな場所」があります。そこはパトリシアにとって「とくべつな場所」でもあるのです。
 でかける時におばあちゃんはパトリシアに「どんなことがあっても、胸をはって歩くんだよ」と声をかけてくれました。「とくべつな場所」に着くまでに、パトリシアに待っているだろう、とっても悲しくてつらいことが、おばあちゃんにはわかっていたのでしょう。
 町にはさまざまな差別があります。パトリシアはそんな暮らしにすっかりめげてしまいます。そんな彼女を勇気づけてくれる人もいないではありませんでしたが。

 そんな嫌な目をしてまでパトリシアが行きたかった「とくべつな場所」とはどこだったのでしょう。
 それは公共の図書館だったのです。
 テネシー州のナッシュビルの公共図書館の人々は人種に関係なく図書館を利用することを決めたのです。図書館はもう何人も拒みません。誰もが等しく学べる場所を提供してくれるのです。
 「だれでも自由にはいることができます」と公共図書館の玄関に刻まれました。
 差別されてきた人たちにとっては、パトリシアと同じようにそこは「とくべつな場所」だったにちがいありません。

 ところで、差別は本当になくなったのでしょうか。
 肌の色が違うという差別は少なくなったかもしれません。でも、私たちはまだまだたくさんの差別を抱えていますし、生み出してもいます。
 自由であることが「とくべつ」なのだと、二度といわないようにしていかなければならないのです。

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/12/08 18:49

肌の色にかかわらず差別はある。

投稿者:kumataro(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

わたしのとくべつな場所 パトリシア・マキサック 新日本出版社

 わたしのとくべつな場所がどこなのかが秘密としてスタートします。登場したのは、おそらく12歳であろう女の子、パトリシアです。彼女は、とくべつな場所に向かう途中、いくつかの人種差別を体験します。彼女は黒人です。差別するのは、アメリカ合衆国の白人です。
 パトリシアは自宅を出るとき、祖母に投げキッスをします。明るくて、いいなあ。日本人が出掛けに親に投げキッスをしたら驚かれます。
 特別な場所は、読みながら当然、人種差別を受けない場所となります。予測してみる。教会ではありませんでした。自由を叫ぶ政治活動の事務所でもありませんでした。
 最後にその場所が判明したとき、ほーっとうなりました。なかなかいい。
(1週間後 2回目の本読み)
 12歳のパトリシアは、おしゃれをしたい。デザインや色彩の優れた洋服を着たい。知らない世界を知りたい。だから出かけたい。ついでに彼氏もほしい。もうこどもじゃない。
 おばあさんのみっつの言葉が心に残ります。「どんなことがあっても胸を張って歩くのよ」、「まっすぐ前を見て歩きなさい」、ここを「自由への入口」という。街路で、まっすぐ前を見て歩けない社会なんて間違っています。
(上の翌日 3回目の本読み)
 今度は絵をしっかり見てみよう。絵本画家はニューヨークに住むジェリーさん。色彩がきれいです。淡い色合いです。主人公パトリシアの表情から、おでかけがうれしいという気持ちが伝わってきます。祖母と向かい合ったパトリシアの絵からふたりの会話が聞こえてきます。
 バスの中のパトリシアは怒っています。黒人席はこっちという案内サインに憤り(いきどおり)を感じているのです。
 公園のベンチには白人専用という表示がありますが、じゃあ、黒人専用のベンチがあったかというとなかったでしょう。白人以外は人間ではなかったのです。

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